蛍袋の作戦
- 2023/06/01
- 21:00
通勤の途中、道路脇にホタルブクロ(蛍袋)の花が咲いているのを見つけました。
ちょっと停車して撮影。
関東では赤紫色だそうですが、この辺りでは白色がふつうです。
釣鐘状の花の中を覗き込むと、棍棒のような雌しべが1本。
そのまわりに萎れかけた雄しべがあります。
この花は開花したばかり。この時期は雄性期で、雌しべはまだ成熟していません。
つぼみの段階で、雄しべの花粉は雌しべの表面に預けられます。
ここへ昆虫がやって来ると、雌しべの表面の花粉が昆虫のからだに付着するという仕掛けです。
その後、雌しべが成熟して、他所からの花粉を受け取れるようになります。
自家受粉を避けるための巧いしくみです。
雄性期から雌性期への変化の様子は、2020年6月15日付の当ブログに紹介しています。
お時間がありましたらご覧ください。
1つの個体にいろんな段階の花があるのも、多くの他個体と交雑するための作戦なのでしょう。
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