扉の雌雄
- 2023/05/18
- 21:00
節分の魔除けには、ヒイラギ(柊)の枝にイワシ(鰯)の頭を刺したものを玄関にぶら下げます。
「おぉクサ!あぁイタタ!」と鬼が逃げていくのだと、子どもの頃、祖母から聞きました。
地方によっては、トベラ(扉)の枝にイワシの頭を刺すのだそうです。どこの話か知りませんが・・・。
きっと海岸に近い地域でしょう。トベラは海岸の樹木です。
扉にぶら下げるからトベラ。トベラも枝を折ると、臭い匂いがします。
トベラにイワシだと、「おぉクサ!おぉクサ!」かな・・・^^
いま、トベラの花が満開です。白色の花と黄色の花が混ざっています。
咲き始めは白色で、やがて黄色くなっていきます。
枝を折ると臭いのですが、花には悪臭はありません。
むしろ甘くいい香りがします。
甘い香りに誘われたのか、アオスジアゲハ(青筋揚羽)がやって来て乱舞しています。
雌花(左)と雄花(右)
トベラは雌雄異株です。↑左側が雌株の雌花、右側が雄株の雄花です。
雌花も雄花も雌しべ1本、雄しべ5本です。
雌花は雄しべが未発達で、雌しべは大きく、柱頭は3つに分かれています。
雄花は雌しべが未発達で、雄しべの葯からはたくさんの花粉が放出されています。
雄花は子房が膨らまず、果実ができません。
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