海崖の小鬼百合
- 2018/07/26
- 21:00
きのう紹介したユウスゲと一緒に海崖にコオニユリが咲いていました。
オニユリよりも小さいのでコオニユリ。
オニユリは3倍体なのでムカゴで殖えますが、コオニユリは2倍体なのでムカゴはつくりません。
でも、どうしてオニなのでしょう?
反り返った花びらを角に見立てたのか、赤い色からの連想なのでしょうか。
鬼には赤鬼だけでなく、青鬼だって黄や緑だっているのに。
ユリの花の特徴は、長く突き出した雄しべと雌しべ。
そして、服に着いたらなかなか取れない花粉ではないかと思います。
これ、チョウの盗蜜を妨げるユリの作戦です。
チョウがユリの蜜を吸いにやってくると、いかに口吻の長いチョウと言えども
雄しべの葯に触れずに蜜を吸うのは困難です。花が下向きについているのも効果的です。
触れたら必ず花粉が付着し、少々飛び回ったって落ちたりしません。
確実に雌しべの柱頭へと運んでくれるはずです。
海崖の潮風を浴びながら、したたかに生きているコオニユリです。
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