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素心蝋梅の雄しべ

きのうに続いてソシンロウバイ(素心蝋梅)の花に注目してみます。
ソシンロウバイの花はたいてい下向きについていますので、花の中を下から覗き込んでみます。
すると、花の中央の雌しべ・雄しべの様子が花によって異なるのがわかります。

IMG_5047.jpg

↑左側の花では、雄しべが中央に集まっていますが、右側の花では、雄しべが開いています。
開花したときは右側、開花して時間が経つと左側のようになります。
雄しべの変化を、時系列で追ってみます。

001.jpg

雄しべが8本。横に広がっています。
中央に雌しべがあります。複数の雌しべが糸をより合わせたように立っています。
この時期は雌性期で、よそからの花粉を受け入れる時期です。

002.jpg

中央の雌しべの先にいくらか花粉が付着しています。
やがて、横になっていた雄しべが立ち上がってきます。
雄しべの葯は外側を向いています。まだ成熟していないので花粉は出していません。
したがって、雌しべに付着している花粉は、他の花から運ばれてきたものでしょう。

003.jpg

さらに時間が経過すると、雄しべが雌しべを包み込むように立ち上がってきます。
外側を向いた葯から多数の花粉がこぼれています。雄しべが成熟する雄性期です。
ソシンロウバイの花は、このように雌性期から雄性期へと変化します。
自家受粉を避けるためのしくみと考えられます。

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Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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