ご近所の庭木に着生しているノキシノブ(軒忍)です。

樹木などのコケや地衣類が生えているところに着生し、水分を得て生きています。
樹木に寄生して栄養を得ているわけではなく、自分で光合成をしています。
だから、コケの生えた岩や茅葺き屋根の軒下などにも着生します。
ただ、根は短く細かいので、乾燥するとひたすら耐えます。
軒下で耐え忍ぶからノキシノブ。
茎は短く横に這います。だから、ほとんど全身が葉っぱ。しかも1枚。
ふつうのシダ植物とはずいぶん姿が違います。
昔の人は、こういう変わったものを風流として愛でました。
葉っぱの裏側に丸いものが2列に並んでいます。これをアップしてみます。
黄色っぽいものがたくさん集まって丸い塊をつくっています。
ノキシノブにはシチセイソウ(七星草)とか、キンセイソウ(金星草)という別名があります。
いずれも、この塊を星に見立てての命名です。
黄色いものの正体は胞子嚢。小さな黄色い丸いもの1つひとつが胞子嚢です。
この中にたくさんの胞子が入っています。
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