彼岸花2022・その5
- 2022/09/23
- 21:00
きょうは彼岸の中日。雨ときどき曇りの一日です。


ヒガンバナ(彼岸花)にジャコウアゲハ(麝香揚羽)の雌がやって来ました。
ヒガンバナにやって来るのは、カラスアゲハ、クロアゲハなど、たいていアゲハの仲間です。
モンシロチョウやミツバチはやって来ません。
きょうも、近くをモンシロチョウが飛んでいましたが、ヒガンバナに止まることはありませんでした。
その理由は、彼らの可視光線にあります。
可視光線の範囲は、紫色~赤色とされますが、それはヒトの場合です。
ミツバチやモンシロチョウは、ヒトが見えない紫外線領域を感知できます。しかし、赤色が見えません。
だから、ミツバチやモンシロチョウが赤色の花に惹かれることはないのです。
これに対して、アゲハの仲間は、ヒトの可視光線の範囲より広く、紫外線~赤色まで感知できます。
だから、アゲハの仲間は赤色の花にも惹かれます。
ヒガンバナの側から言えば、アゲハの仲間をポリネーター(送粉者)に選んだのです。
雄しべ・雌しべも赤色にして、蜜を出して、アゲハを呼び寄せます。
ただ、日本のヒガンバナは3nのため、種子をつくって殖えることがありません。
残念ながら、アゲハに与えた蜜はまったくの無駄になってしまっています。
↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。
このブログの写真の無断使用をお断りします。
- 関連記事
-
-
藤袴に来た昆虫たち 2022/09/27
-
秋桜2022・その1 2022/09/25
-
彼岸花2022・その5 2022/09/23
-
秋の野芥子と花蜂 2022/09/20
-
続・萩に来た蜂たち 2022/09/19
-
スポンサーサイト