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彼岸花2022・その5

きょうは彼岸の中日。雨ときどき曇りの一日です。

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ヒガンバナ(彼岸花)にジャコウアゲハ(麝香揚羽)の雌がやって来ました。
ヒガンバナにやって来るのは、カラスアゲハ、クロアゲハなど、たいていアゲハの仲間です。
モンシロチョウやミツバチはやって来ません。
きょうも、近くをモンシロチョウが飛んでいましたが、ヒガンバナに止まることはありませんでした。
その理由は、彼らの可視光線にあります。

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可視光線の範囲は、紫色~赤色とされますが、それはヒトの場合です。
ミツバチやモンシロチョウは、ヒトが見えない紫外線領域を感知できます。しかし、赤色が見えません。
だから、ミツバチやモンシロチョウが赤色の花に惹かれることはないのです。
これに対して、アゲハの仲間は、ヒトの可視光線の範囲より広く、紫外線~赤色まで感知できます。
だから、アゲハの仲間は赤色の花にも惹かれます。

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ヒガンバナの側から言えば、アゲハの仲間をポリネーター(送粉者)に選んだのです。
雄しべ・雌しべも赤色にして、蜜を出して、アゲハを呼び寄せます。
ただ、日本のヒガンバナは3nのため、種子をつくって殖えることがありません。
残念ながら、アゲハに与えた蜜はまったくの無駄になってしまっています。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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