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百日紅の2種類の雄しべ

きのうのサルスベリ(百日紅)の続きです。
花の中央にある短い雄しべの葯をアップしてみます。

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黄色い葯からたくさんの花粉があふれ出しています。
この花粉は訪花昆虫たちを招くための花粉です。つまり餌用です。

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一方、こちらが長い雄しべの葯です。こちらの花粉は受粉用です。
昆虫たちには食べて欲しくない花粉です。

Snap_011_20220720141740011.jpg

短い雄しべの黄色い葯に惹かれてハナバチたちがやって来て、その花粉を食べます。
その間に、ハナバチたちの背中にそっと長い雄しべの花粉をつけて運ばせようという作戦なのです。
雌しべも柱頭をハナバチの背中に当たるように花の中心部を向いています。

IMG_3621.jpg

コハナバチの仲間がやって来て、花粉を食べています。
背中側に長い雄しべがそっと花粉をくっつけています。
雌しべは背中についた他所からの花粉を受け取っています。
サルスベリ、とってもしたたかです。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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