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時計草の葯の回転

きょうは、時の記念日。…ということで、トケイソウ(時計草)の花です。
「草」という字が入っていますが、ホントは木本のつる植物です。

1

トケイソウの花の寿命はほぼ1日。↑開花のときのようすです。
上の濃い紫色のものが雌しべ。先が3つに分かれていて、時計の長針、短針、秒針に見立てます。
その下に5本の雄しべがあります。雄しべの先に大きな葯がついています。
黄色い葯が下向きになっています。この葯の向きに注目してください。

2

↑午前10時半頃。雄しべの葯は上向きになっています。
葯は回転して向きを変えられるようになっているんです。
我が家の庭では、アリ以外にこの花に来ている昆虫を見たことがありません。
でも、原産地の中南米では、おそらくこの黄色い花粉でポリネーターを誘っているのでしょう。

3

↑上と同じ花の午後3時半頃のようすです。
雄しべの葯が回転して、下向きになってしまいました。
自家受粉を避けるためなのか、もうポリネーターを招く必要がなくなったのか?
真相はよくわかりません。
でも、葯の動きにどんな意味があるのか、とっても気になります。

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コメント

Re: No title

> らいとNGC7000さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。
葯が6つあったら、もっと時計みたいですが、こればっかりは・・・。

No title

こんばんは。
トケイソウの花は見ているだけでも面白い花だと思います。
葯の向きが変化していく事実、知りませんでした。
解説ありがとうございます。
非常に興味深いです。^^

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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