一気に咲いた水芭蕉
- 2022/04/25
- 21:00
養父市大屋町加保坂のミズバショウ(水芭蕉)を見に行ってきました。


毎年のように見に行っていますが、これだけ一度に咲いているのは初めてです。
ガイドの方も「40年間、こんなことはなかった」とおっしゃっていました。
数が増えたというわけではありません。
いつもは株ごとに少しずつ時期をずらして咲くのですが、今年は同時に咲いたようです。
里では花期が終わったミツバツツジ(三葉躑躅)ですが、ここではいまが盛りです。
少し標高が高いので、季節の進み方が緩やかです。
加保坂のミズバショウは尾瀬のように大きくはありません。
でも、学術的にはとっても貴重な存在です。
中部地方以北にあるミズバショウがポツンと離れて、兵庫県の山中に隔離分布しているからです。
1万年以上前の氷河期の生き残りで、ここが分布の西限で南限です。
白い部分は苞(葉っぱの変形で蕾を包んでいたもの)で、花びらではありません。
黄色いつぶつぶのある黄緑色のオニの金棒のようなものが花の集合体です。
雌性先熟で、はじめは雌しべだけが出ています。
その後、雌しべのまわりに雄しべが出てきます。
↑上の写真は、雄しべが出てきたところです。
雄しべがまだ1本だけのもの、2本のもの、4本とも出たものが混じっています。
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