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蕗の雌花の雄しべの役割

きのうの雄花に続いて、きょうはフキノトウ(蕗の薹)の雌花の話。

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↑こちらがフキノトウの雌株です。雌株があるところでは周囲もだいたい雌株です。
雄花が黄色っぽいのに対して、雌花は白っぽい感じ。

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たくさんの糸のような雌しべが伸びてきます。雌しべだけのたくさんの雌花があります。
その集団の中心付近に、雄花と同じような形をした筒状花が数個ずつあります。
この花には、花びら、雄しべ、雌しべが揃っています。
でも、この花の雄しべに花粉をつくる能力はありません。

IMG_6752.jpg

では、この雄しべの役割は何かというと、その基部で蜜をつくることなのです。
雌花には花粉がありません。だから、蜜を分泌することで昆虫たちを招こうというわけです。

花粉を持ち上げる雄花の雌しべ。
蜜を分泌する雌花の雄しべ。
自家受粉を完全に避け、ポリネーターに花粉を運ばせるための巧妙なしくみがここにあります。

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Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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