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蕗の雄花の雌しべの役割

「蕗の薹(フキノトウ)」を辞書で調べると、「早春、フキの根茎からでる若い花茎」と書いてありました。
「花茎」は「花をつける茎」のことです。花とその下の花柄を含みます。
ということは、薹(トウ)が立っていても立っていなくてもフキノトウはフキノトウなんですね…^^

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クリの林の下にフキノトウがいっぱい。でも、このすべてが雄株でした。
フキは雌雄異株です。地下茎でつながっているので、雄株のあるところはだいたい雄株だらけです。

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雄株には雄花が咲きます。小さな雄花が集団をつくり、それがまた集まっています。
1つの小さな雄花は先が4つに分かれた筒状の花びらと雄しべ・雌しべからなります。
花の集団の外周部分から開花していきますので、まだ開花していない中心部分が黄色く見えます。

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小さな雄花の中心から突き出している棍棒状のものが雌しべです。
雄しべは、雌しべの基部を包むように取り囲んでいます。
雄しべの間から雌しべが伸びてくるときに、雌しべは雄しべの花粉を受け取って持ち上げます。
この雌しべには受粉能力がありません。だから、雄花は結実しません。
昆虫のからだにくっつけるところまで花粉を高く持ち上げるのが、この雌しべの役割です。

IMG_6166_2022032720085832c.jpg

花粉と蜜を求めてハエの仲間がやってきました。
さぁ、しっかり花粉を持ち上げて……。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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