細胞分裂
- 2022/01/14
- 21:00
明日・明後日は大学入学共通テストです。
そこで、久しぶりに「高校生のための生き物学習」。きょうは顕微鏡写真です。
タマネギの根端分裂組織(成長点)です。
顕微鏡にカメラを取り付けて、画像を簡単にパソコンに取り込めるようになりました。
これを教室のテレビ画面に映すこともできますし、電子ボードに投影することもできます。
来年度からは、生徒がそれぞれ手元のタブレットでみることもできるようになります。
↑このような細胞分裂のようすがみられるのは、根の先端から0.5~3mmくらいのところです。
成長点と言いますが、「点」ではありません。ある程度の範囲があります。
根のいちばん先は、↑こんなふうに大きな細胞で守られていて分裂中の細胞はみられません。
分裂中の細胞は柔らかいので、いわばヘルメットをかぶっているようなものです。
このヘルメットがあるから、土の中へ根を伸ばして突き進んでいくことができます。
↑これが先端から1.5mmくらいのところです。
一つひとつの細胞が小さくて、よくみると分裂中の細胞がたくさんみられます。
分裂期の細胞には、ひものような染色体がみられます。
↑先端から3mmくらいのところです。
ここには大きく成長した細胞が多く、分裂中の細胞は少ししかみられません。
では、問題です。共通テストに出るかも・・・^^
問1 上の1枚目の写真の範囲で最も多く見られるのは、次のア~オのうちのどの時期の細胞か。
ア 前期 イ 中期 ウ 後期 エ 終期 オ 間期
問2 上の2枚目の写真から判断して、M期(分裂期)の中で最も時間を要するのはどの時期か。問1のア~オから選べ。
問3 下の写真のA~Hのうち、DNAの合成が行われるのはどの時期か。A~Hから選べ。
問4 下の写真Dの時期の細胞1個に含まれるDNA量は、G2期(分裂準備期)の何倍になっているか。
(答えは明日)
↑こんな写真を出して「これは何期か?」なんて問われたのは昔の話。
いまはそんな問題はまず出題されません^^
DNAの合成時期やDNA量の変化、各期に要する時間などに関する問題が中心になります。
受験生の皆さんの健闘を祈ります!
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