カメムシに寄生するハエ
- 2018/05/31
- 21:00
ちょっとレアな昆虫に出会いました。
ハナウドの花の上で、ハナムグリと一緒に食事中の赤黒い昆虫。翅が2枚です。
カメラのレンズ越しにアップしてみると、マルボシヒラタヤドリバエです。
噂には聞いていましたが、実物を見るのは初めてです。腹部の赤色と黒色の模様が特徴です。
ヤドリバエというのは寄生バエです。
マルボシヒラタヤドリバエは、チャバネアオカメムシの仲間に寄生します。
果樹に被害を与えるカメムシに寄生しますので、果樹を育てる人にはありがたいハエです。
カメムシが翅を広げた瞬間にその背中に飛び乗り、その背中に卵を産みつけるそうです。
卵からかえったヤドリバエの幼虫は、カメムシの体内に侵入し、からだの内側から食べていきます。
すぐには殺さず、カメムシの体内で大きくなります。
そして、蛹になる前に、カメムシを殺して体外に脱出します。
寄生されたカメムシの寿命は短くなりますが、ある程度子孫を残すことが可能です。
カメムシが絶滅してしまうとマルボシヒラタヤドリバエにとっても困りますので、
絶滅させないように寄生して利用しているわけです。実に巧妙です。
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