雨の釣船草
- 2021/09/08
- 21:00
季節は着実に進んでいます。

我が家の近くにツリフネソウ(釣船草、吊舟草)の群落があります。
先日から少しずつ花を咲かせ始めました。
きょうは雨、せっかく咲いたツリフネソウの花ですが、ハナバチたちはやって来ません。

ガクが花びらと同じような色をしていて、一緒になって面白い形の花をつくります。
後方にクルンと巻いた距は、下側のガクが変化したもの。ここに蜜が溜まります。
特定の大きさのハナバチだけがこの花の中に潜り込むことができます。
花の入り口には、雄しべが花粉を出して待ち構えています。
ハナバチの背中に確実に花粉を付けるしかけです。
雄しべは5本ありましすが、葯は合着しています。
その内側にある緑色の部分が雌しべです。
ツリフネソウは、雄性先熟です。まずは雄しべが成熟します。
その後、雄しべがポロリと外れると、雌しべが現れます。
↑ツリフネソウの花の内部の模様です。写真の右側が花の奥(距のある方向)です。
黄色いラインに誘導されてハナバチが入っていくと、蜜に到達できるしかけです。
今度は晴れた日に、ハナバチが来ているところを撮りたいと思います。
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