fc2ブログ

記事一覧

狐の孫に来た昆虫たち

道端にキツネノマゴ(狐の孫)が花を咲かせています。
名前の由来はさっぱり想像がつきません。

IMG_5828_20210825193538ac6.jpg

花穂にはたくさんのつぼみが用意されています。
でも、同時に咲くのは1つか2つか、せいぜい3つ。花期を長く保ちます。

IMG_5825.jpg

花をアップしてみると、ピンク色の下唇に白い斑紋があります。
これが蜜標(ハニーガイド)です。「この奥に蜜がありますよ!」と昆虫たちを誘います。
上唇にくっつくように雄しべの葯が2つ並んでいます。
葯の下側に白い距(きょ)があって、ここに蜜が溜められています。
そして、その間に雌しべが隠れています。

IMG_5853.jpg

↑コハナバチの仲間がやって来ました。
葯の下の距に口を突っ込むと、頭が雄しべの葯や雌しべに触れます。
いい位置に距があるものだと思います。

IMG_5841.jpg

↑モンシロチョウは花の奥に口吻を差し込んでいるように見えます。
花の奥にも蜜があるのでしょうか。

IMG_5817.jpg

↑ちょっと珍しいお客さまです。黒地にオレンジ色の斑紋のあるスズバチです。
危険そうな色をしていますが、おとなしいハチです。
チョウやガの幼虫を捕まえて幼虫の餌にしますが、自らは花の蜜を食べます。
額に花粉がくっつくはずです。

IMG_5846.jpg

↑クロヤマアリもやって来ました。
他にも、イチモンジセセリやヤマトシジミも。
小さな目立たないキツネノマゴの花ですが、案外たくさんの種類の昆虫たちがやって来ます。

1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。


植物・花ランキング
このブログの写真の無断使用をお断りします。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

いらっしゃい!

ご訪問、ありがとうございます。