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紫詰草と虎丸花蜂

ムラサキツメクサ(紫詰草)の花にトラマルハナバチ(虎丸花蜂)がやって来ました。

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ミツバチより一回り大きくて、黄色と黒色の虎柄のハナバチです。
但馬ではよく見かけますが、お隣の京都府では準絶滅危惧種に指定されています。

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ムラサキツメクサに来る昆虫は、モンキチョウやモンシロチョウ、セセリチョウなど。
ハチやアブの仲間はあまりやって来ません。
それは、ムラサキツメクサの蜜腺がかなり深いところにあるからです。
多くのハチやアブの口器では、蜜腺にまで届かないのです。

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ところが、このトラマルハナバチは例外です。口器(中舌)が長いのです。
ムラサキツメクサの蜜は我々が舐めても美味しい甘さです。
トラマルハナバチは甘い蜜を得て、結果的にムラサキツメクサの花粉を運んでいます。
トラマルハナバチの花粉の運搬効率は、チョウよりもはるかに高いと思われます。

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さらに、トラマルハナバチの活動期間は4月~11月と長期間です。
花粉の運搬をトラマルハナバチに依存している植物は、ムラサキツメクサの他にもたくさんあります。
もしもトラマルハナバチが絶滅すると、その影響は多くの植物に及ぶと考えられます。
進化論で有名なチャールズ・ダーウィンは「種の起源」で、そのことを指摘していました。

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Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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