風虫両媒作戦
- 2021/06/25
- 21:00
アカメガシワ(赤芽柏)は雌雄異株です。
その雄株の雄花を6月20日のブログで紹介しました。
きょうは、そのアカメガシワの雌株の雌花です。
花びらがない花がたくさん集まってつくのは同じですが、雄花とはずいぶん様子が違います。
雌しべが1本だけ。雌しべの先が大きく3つに分かれています。
いちばん違うのは、雄花にはたくさん昆虫がやって来るのに、雌花ではほとんど昆虫を見かけないことです。
雌花にはもちろん花粉はありませんし、蜜腺もないので、昆虫にとって魅力がありません。
雌雄異株で、雄花には昆虫がたくさん来るのに、雌花には昆虫が来ない・・・ヘンな植物です。
アカメガシワは、虫媒花なのでしょうか、それとも風媒花なのでしょうか?
最近の研究では、アカメガシワはどうやら風媒と虫媒の両方をやっているらしいです。
花粉は風によっても運ばれるし、雄花と間違ってやって来た昆虫が花粉を運ぶこともあるようです。
昆虫の間違いに期待するなんて、ずいぶん頼りない話です。
でも、日当たりのいい所でアカメガシワをよく見かけます。
風虫両媒作戦が案外、功を奏しているのかもしれません。
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