雄性先熟の山梔子
- 2021/06/15
- 21:00
クチナシ(山梔子)の花粉を運搬するポリネーターは、スズメガだそうです。
いい香りを放つのは、暗闇でもスズメガを招くのに役立っています。
その香りに誘われたのか、昼間でもヒメハナバチの仲間がやって来て花粉を食べています。


ところで、クチナシの花びらと花びらの間にある褐色のひも状のものは何でしょう?
実はこれ、雄しべの葯です。かなり長い葯ですが、花粉はほとんどついていません。
すでに役目を終えてしまって萎れてしまっています。
きのうご紹介したホタルブクロと同じように、クチナシの花も雄性先熟です。
クチナシの花のつぼみを無理矢理こじ開けてみました。
雄しべの葯からたくさんの花粉がこぼれ出しています。
雌しべの表面にたくさんの花粉がついていました。
ホタルブクロと同じように、クチナシも雌しべの表面に花粉を預けて雄しべは先に萎れてしまうのです。
昆虫が花粉を運び去った後、雌しべが成熟するのでしょう。
自家受粉を避ける巧いしくみです。
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