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亜米利加風露の種子散布

5月13日のブログで紹介したアメリカフウロ(亜米利加風露)の続きです。
20日前に、小さなピンク色の花を咲かせ、緑色の葉っぱを広げていました。
それがいま、こんなふうになっています。

IMG_1463.jpg

初夏なのに紅葉して、ロケットのような形の果実が実っています。

IMG_1249.jpg

黒いロケットの基部には5つの袋があり、この中に種子が入っています。
これが成熟すると、ロケットだけに飛んで行きます。
ただし、飛んで行くのはロケットの本体ではありません。

IMG_1472.jpg

果実が下側から割れて反り返り、袋の中の種子が飛んで行くのです。
↑この写真の真ん中が種子を弾き飛ばす前、右側が種子を弾き飛ばした後です。
歴史で学習したカタパルト(投石機)の原理です。

IMG_1480_20210601190835d2f.jpg

勢いよく弾き飛ばすので、種子だけでなく、たいてい袋も柄も一緒に飛ばしてしまいます。
だから、↑こんなふうに袋と柄が残っているのはむしろ稀です。
風や動物に頼る種子散布ではなく、自らの力で種子を弾き飛ばすので自力散布と呼ばれます。

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Author:丹馬
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