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歓迎、蜂様

道端の日当たりのいい場所にノアザミ(野薊)が目立つ季節になりました。

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ノアザミにはチョウやハチがよくやって来ます。

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ノアザミは雄性先熟で、はじめは雄しべが成熟します。
濃い紫色の5本の雄しべが筒状になっています。
この時期に昆虫が訪れると、それが刺激になって花粉を放出します。
昆虫の代わりに、指で軽く撫でてやると↑この通り。花粉がモコモコと出てきます。
これが昆虫のからだについて運ばれます。

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その後、ノアザミは雌性期になります。雄しべが落ちてしまい、雌しべが成熟します。
蜜を求めてやって来た昆虫のからだについている他個体の花粉が雌しべの柱頭につくという仕掛けです。
自家受粉をうまく避けています。
ただ、チョウの仲間は長い口吻を伸ばして蜜を吸うので、花粉の運搬効率は高くありません。

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その点、ハチの仲間は花の中に潜り込んで行きますので、花粉の運搬効率が高くなります。
ノアザミにしてみれば、「歓迎!ハチさま」なのです。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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