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関西蒲公英の受粉

我が家の近くで見るタンポポで一番多いのは、セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)です。
二番目がカンサイタンポポ(関西蒲公英)、三番目がシロバナタンポポ(白花蒲公英)です。
セイヨウタンポポは、その名の通りヨーロッパ原産の外来種。
カンサイタンポポとシロバナタンポポは、在来種です。

IMG_9739.jpg

カンサイタンポポがたくさん集まって咲いているところがありました。
黄色いかたまりは遠くからでも目立ちます。
そもそもタンポポの花は小さな花の集合体で、集まることで昆虫に強くアピールしています。
それがさらにたくさんかたまることで昆虫たちにより強力にアピールすることができます。
セイヨウタンポポは受粉せずに殖えることができますが、カンサイタンポポは受粉しなければなりません。
しかも自家受粉では結実しないので、昆虫が訪問してくれないと子孫が残せないのです。

IMG_9350.jpg

ミツバチよりも小さなツヤハナバチ(艶花蜂)の仲間がやって来ました。
キオビツヤハナバチ(黄帯艶花蜂)か、ヤマトツヤハナバチ(大和艶花蜂)だと思います。
この2種類の区別が難しいのです。いずれにしても顔が黄色いので雄のようです。
雌なら子育てのために花粉を集めて花粉だんごにします。雄の目的は蜜だけです。
蜜を求めて花から花へと這い回り、からだに花粉を付着させてさらに隣の花の集団へと飛んで行きます。

IMG_9354.jpg

こちらはハチの訪問を受けたあとのカンサイタンポポです。
先が2つに分かれた雌しべの柱頭に花粉がいっぱいくっついています。受粉完了です。

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コメント

Re: No title

>  さゆうさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
98%! ほとんどセイヨウなんですね。残念です。
こちらは、まだカンサイもシロバナも頑張ってます(^^)

No title

こんにちは。
それでも在来種がかなり観られるんですね。専門家ではないですが見た目では北海道の道東では98%が西洋タンポポで僅かのこりの2%位が在来種のシコタンタンポポで浜中の半島の一部か根室のごくわずかな地域にしか残っていない状態です。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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