杉菜の胞子の運動
- 2021/04/13
- 21:00
ほとんどのツクシ(土筆)が胞子を飛ばしてしまい、緑色のスギナ(杉菜)が茂ってきました。
でも、まだ↓こんなふうに胞子を飛ばしていないツクシも残っています。
こんなツクシを採ってきて、冷蔵庫の野菜室に保存しています。
高校の「生物基礎」の最初の授業で、ツクシの胞子を観察材料に顕微鏡の使い方を教えるためです。
スライドガラスの上で、ツクシをトントンと軽く叩くようにして胞子を落とします。
カバーガラスをかけないでそのまま顕微鏡で見ると、↓こんなふうに見えます。
小さな球形の粒々がスギナの胞子です。
胞子本体から腕のようなものが4本伸びています。これを弾糸(だんし)といいます。
この胞子に向かってハァーと息を吹きかけます。
フーッとやると飛んでしまいますから、飛ばさないようにそっとハァーです。
すると、面白いことが起こります。
このブログで初めての動画の登場です。
一瞬で終わりますからまばたきをしないで見てください。
スギナの胞子の運動
まるで、こびとたちのダンスです。生徒たちは驚きの声を上げます。
落ち着いたところで問いかけます。何が原因でこんな運動が起こるのでしょう?
生徒たちはいろんな意見を出してくれます。
二酸化炭素濃度の変化、酸素濃度の変化、気温の変化、口臭の原因物質・・・などなど
いろんな原因が考えられますが、結論からいうと湿度の変化が原因です。
湿気が与えられると弾糸が胞子本体に巻きつき、乾燥すると元に戻るのです。
では、この運動にどんなメリットがあるのでしょう?
これも生徒たちに考えてもらいます。
あした、この授業をします。だから、その説明はまだ内緒にしておきます^^
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