最近は誤用が多いけれど、「ピンからキリまで」は、本来は「最初から最後まで」という意味です。
落語会で最後に演じるネタ(大ネタ)を切りネタといいます。
大喜利(おおぎり)も寄席の最後にやる余興のことです。
花札の最後、つまり12月はキリ(桐)です。
キリの花が12月に咲くわけではないので、12月をキリにしたのは単なるシャレでしょう。
ただ、花札のキリの図柄には花や葉っぱも描かれてはいますが、主役はつぼみです。
つぼみを主役にしたのは、12月のキリの様子を意識したのかな?と思ったりもします。
先日撮ったキリのつぼみです。12月もこの状態でした。
キリの花は5月に咲きますが、つぼみは半年以上前から用意されています。
そのことは別に珍しいことではありません。
サクラのように春に花を咲かせる植物はたいてい前年の初夏から花芽を形成しています。
ただ、キリのつぼみは前年の秋からずいぶん大きいのです。
つぼみを包んでいるのは、花が咲いたときにガクなる部分です。
褐色の毛で覆われていて、毛布をかぶっているみたいです^^
つぼみの下には昨年の果実がまだついています。
初冬にパカッと2つに割れて、中から多量の種子がこぼれ出します。
ただし、いっぺんに放出しないで、強い風が吹いた日に少しずつ飛ばします。
先日の春一番でかなり飛びましたが、まだ残っている種子もあります。
果実の1つを持ち帰って割ってみました。
果実の内部は2つの部屋からできていて、この中に小さくて軽い種子が詰まっています。
種子を拡大してみます。
種子のまわりには薄い膜のような翼がついています。
いかにも風に乗って、広範囲に散らばりそうな形状です。
キリのつぼみと種子のお話。これくらいにしておきます。
話せば、キリがないですから^^
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