樹齢2000年のヤマフジ
- 2018/05/06
- 21:00
福知山市大江町の「才ノ神の藤公園」に行ってきました。
看板の説明によると、「樹齢2000年、当地に自生したヤマフジ」だそうです。
「東西32m、南北27mの藤棚に支えられ」ています。
とっても大きなヤマフジで、京都府の天然記念物に指定されています。
ところが、訪れた方はちょっとがっかりした表情で、「花が短いね」と小声で言い合っています。
「才ノ神の藤公園」の手前で見られた民家のフジのほうが花穂が長く垂れていて、立派に見えるからです。
でも、ヤマフジとフジは別です。ヤマフジは花穂が短いのが特徴です。
だから、公園などでよく見かける藤棚のものはヤマフジではなくて、フジであるのがふつうです。
では、山に自生しているのがヤマフジかというとそうではありません。
東日本にはフジが自生し、西日本はフジとヤマフジの両方が自生しています。
フジもヤマフジもつる性の木本ですので、他の木に巻きついて伸びあがっていきます。
その巻きつき方が、フジとヤマフジで異なります。
フジは上から見て右回り(時計回り)、ヤマフジは上から見て左回り(反時計回り)に巻きつきます。
才ノ神のヤマフジが巻きついたのはケヤキです。
当然、これも樹齢2000年を過ぎていたはずですが、5年前に枯れてしまったそうです。
いまは、とても太くなったヤマフジだけが残っています。
フジのような派手さ、華やかさはありませんが、このヤマフジの大きさと樹齢は貴重です。
何しろ芽生えたのが弥生時代なのですから…。
がっかりしないで、悠久の時を感じたいものです。
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