小真弓の果実
- 2020/12/05
- 21:00
葉っぱをほとんど落としたコマユミ(小真弓、小檀)に赤い果実が目立ちます。
10月頃から果実をつけているのですが、ほとんどそのままです。


同じ木で枝に翼があるものをニシキギ、翼がないものをコマユミと呼んでいます。
乾燥すると果皮が裂けて、中の種子が現れます。
こういうタイプの果実を蒴果(さくか)といいます。ホウセンカやスミレが代表例です。
でも、コマユミの場合は、種子を弾き飛ばしたりしません。
小鳥に食べてもらって種子を散布します。
オレンジ色の種皮は、いかにも小鳥たちが喜びそうな色をしています。
ところが、この種子にはアルカイロイドのエボニンという殺虫成分が含まれています。
ヒトが食べても有毒で、嘔吐や下痢、けいれんを起こすそうです。
では、なぜ、小鳥は食べても平気なのでしょうか?
完全に種子が熟せば毒が消え、そうなってから小鳥が食べるのではないか、紫外線領域が見える小鳥たちにはその変化がわかるのだと、私は考えていました。
ところが、「小鳥たちは歯がないから、種子を噛み砕くことなく呑み込み、消化することなく排出するから平気なのだ」という説に出会いました。
ほんとでしょうか?
我々でも、これを食べるとすれば噛み砕かないで、種皮だけ食べて種子は吐き出すと思います。
試してみる勇気はありませんが…。
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