合歓木の豆果
- 2020/12/02
- 21:00
マメ科の植物というと、何となく草本のイメージが強いのですが、木本もあります。
こんな大木になるマメ科の植物も。
ネムノキ(合歓木)です。
6~7月に咲かせる淡い紅色の花は、とてもマメ科のものとは思えません。
でも、果実を見れば、確かにマメ科だと納得です。
さやの幅は2cmくらい、長さは10~15cmくらいで、扁平です。
この中に種子が10~18個くらい入っています。種子も扁平です。
さやがはじけて種子が飛び出すのではなく、さやごと風で飛ばされて種子を散布します。
木の下には、種子の入ったさやがたくさん落ちています。
しかし、七夕飾りの短冊のように、枝にしっかり残っているさやもたくさんあります。
いま枝にしがみついているさやは少々の風では落ちないようです。
台風のような強風が吹いたときに、それに乗って遠くまで飛んで行こうという作戦なのでしょう。
近くに落ちるもの、遠くまで飛んで行くもの、いろんな種子を飛ばして子孫を残します。
ただ、今年はまだ一度も台風が来ません。いつまで枝についているのでしょう。
他のマメ科植物と同様に、ネムノキは根粒菌と共生しています。
だから、種子さえ飛ばせば、少々痩せた土地でも生育することができるのです。
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