栴檀草の智恵
- 2020/11/27
- 21:00
きのう紹介したコシロノセンダングサ(小白の栴檀草)は、但馬ではあまり見かけません。
但馬でよく見かけるセンダングサの仲間は、アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)です。
名前の通り、これも外来種です。北米原産で大正時代に日本にやってきたそうです。
いまはもう花は枯れて、果実になっています。
直径2cmくらいの球形に開いているのはたくさんの果実のかたまりです。
この果実がいわゆる「ひっつき虫」です。
衣服や獣の毛にくっついて運ばれます。動物散布といいます。
扁平で先に2本のトゲがあるのが、正確には種子ではなくて、果実です。
こういう乾燥した果実を痩果(そうか)といいます。果皮に包まれた内側に種子があります。
痩果の2本のトゲの表面をよく見ると、逆向きの剛毛が密生しています。
トゲが衣服や毛の間に入り込むと、この剛毛が引っかかり、さらに奥に入り込むのです。
粘着力でくっつくのではなく、逆向きの剛毛でくっつくしくみです。
センダングサの仲間に共通の智恵。その賢さに感心します。
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