山陽附子に異変
- 2020/09/26
- 21:00
妙見山の名草神社の近くに生えるサンヨウブシ(山陽附子)です。
附子(ぶす)とはトリカブトのことで、サンヨウブシはトリカブトの仲間です。
岡山県で発見されたのでサンヨウ(山陽)とついていますが、兵庫県では日本海側で見られます。
希少種で、兵庫県では絶滅危惧Bランクに指定されています。
そのサンヨウブシがちょっとヘンです。緑色の大きな葉っぱが見られません。
花以外の部分が真っ黒です。葉っぱは黒変して枯れています。茎もほとんど黒色です。
ヒトの背丈くらいあるのですが、黒変した茎が立ち並び、これに紫色の花が咲いています。
黒い世界に、紫色の花だけが浮かび上がって見えます。
その花にトラマルハナバチがやって来て、盛んに蜜を吸い、花粉を集めています。
葉っぱや茎の黒変の原因は、シカと猛暑ではないかと思います。
サンヨウブシはトリカブトの仲間でありながら、無毒だと言われています。
しかし、シカが積極的に食べる植物ではないようで、むしろ食べ残しています。
一方、サンヨウブシの周りの植物はシカが食べてしまうため、地面が露出しています。
そこに今年の夏の猛暑です。
もともと林縁や林床の日陰の湿地を好むサンヨウブシに、日照りと高温が襲ったのでしょう。
葉っぱが焼けてしまったのではないかと思うのです。
本当のところはわかりません。僕の想像です。
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