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記事一覧

紅葉黄葉巡り2023・その2

我が家の近くのイチョウ(公孫樹、銀杏)の葉っぱがずいぶん黄色くなってきました。神鍋高原なら、もっと黄葉が進んでいるかと思い、行ってみました。しかし、まだ↑この程度の黄葉です。標高、気温だけでは判断できないということでしょう。日照時間なども影響するのかもしれません。木によっては、ずいぶん黄葉が進んでいるものもあります。黄葉は、クロロフィル(葉緑素)が分解されることによって起こります。緑色の色素が消え...

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真弓と秋茜

先日紹介したニシキギ(錦木)の仲間のマユミ(真弓)です。葉っぱも紅葉してきれいなのですが、まだ完全には紅葉していません。果実は赤くなっています。四角い果実で中に4つの赤い種子が入っています。正月頃、この種子を小鳥たちが食べに来ます。でも、人間が食べると少量でも下痢・嘔吐を引き起こすそうで、食べられません。赤い真弓にやって来たアキアカネ(秋茜)。赤と赤のコラボです。でも、もうそろそろアキアカネも見ら...

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紅葉黄葉巡り2023・その1

そろそろ紅葉の季節。今年も、身近なところから紅葉巡りを始めます。まずは、紅葉の名所・養父(やぶ)神社。まだ、一部の木の一部の枝が色づき始めた程度です。11月4日から「紅葉まつり」が開催されます。見頃は11月中旬です。日没から20時までライトアップもされます。所在地:兵庫県養父市養父市場840 養父神社アクセス:北近畿豊岡道の養父ICから北東方向へ6.4km。車で13分。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっ...

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吊舟草と虎丸花蜂

9月から咲き始めたツリフネソウ(吊舟草、釣船草)の花期もそろそろ終わりです。雨上がりの朝、トラマルハナバチ(虎丸花蜂)がやって来て、次から次へと花の中に潜り込んでいきます。花の奥の距(きょ)に溜まっている蜜を求めて。花の入り口の上部には雄しべ・雌しべが待ち受けていて、受粉ができる仕掛けです。潜り込んだトラマルハナバチが花から出てくる瞬間の連続写真です。背中と頭に花粉をいっぱいつけています。雨上がり...

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朝露の秋桜

ありがたいことに、最近、落語の出番が多くてバタバタと走り回っています。そんなわけで小佐川沿いをウォーキングするのも、久しぶりです。土手の上の休耕田にたくさんのコスモス(秋桜)が咲いていました。花期も終わりに近いのに、いまごろ見つけてしまいました。朝露に濡れるコスモス。獲物を探すスズメバチを見たくらいで、まだ、昆虫はほとんど飛んでいません。静かな朝のコスモス畑もいいもんです・・・^^↓1日1回、ポチッとお...

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錦木の種子散布作戦

ニシキギ(錦木)の果実が熟してきました。果皮が割れて、橙色の仮種皮に覆われた種子が現れます。ニシキギの枝にはコルク質の翼(よく)がついていて、面白い形をしています。これが何の役に立っているのかわかりません。何の役にも立っていないように思います。橙色の仮種皮は小鳥にアピールしています。小鳥に食べてもらって、仮種皮は消化されてしまいますが、中の種子は糞とともに排出されます。小鳥に与える栄養分はわずかで...

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雄性先熟の竜胆

ハチ高原で出会ったリンドウ(竜胆)です。根っこが漢方薬になり、とっても苦いんだそうです。苦いことで知られる「熊胆(くまのい)」よりも苦いというので、「竜胆」。その音読みでリンドウだそうです。晴れた日にだけ開花します。開花してしばらくは雄性期で、花粉を放出します。↑この写真の右側の花のように、雌しべが見えません。その後、↑左側の花のように、雌しべが現れます。そして、↑中央の花のように、雄しべが倒れ、雌...

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背高泡立草に来た昆虫たち

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)はどっちかというと、ヒトには嫌われ者でしょうか。北米原産の外来種で休耕田などに繁茂しています。この花を綺麗だなぁと思ったことがないのですが、もとは観賞用として持ち込まれたようです。花が少なくなるこの時期、昆虫たちにとっては大事な蜜源です。↑キタテハ(黄立羽)の秋型です。夏型よりオレンジ色っぽくなり、このまま越冬します。↑こちらはキンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)...

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繊細な梅鉢草

ハチ高原の小代越え周辺には、ウメバチソウ(梅鉢草)がたくさん咲いています。可愛らしい山野草です。ウメの花をデザインした家紋が梅鉢紋。天神さんの紋です。その梅鉢紋に似ているというので、ウメバチソウ。早い話がウメによく似ている花というわけです。しかし、花びらが5枚であるということ以外、あまり似ていないように思います。中央に雌しべ、そのまわりに5本の雄しべ。雄しべは、1日に1本ずつ成熟して花粉を放出します。...

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薄のハチ高原

ススキ(薄)草原を見に、秋晴れのハチ高原に行ってきました。紅葉が始まった氷ノ山を背景に。どこまでも続くススキ草原が心地よい秋風に揺れます。ススキは逆光で撮るのがいいですね。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用をお断りします。...

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溝蕎麦と黄色雀蜂

きょうは一日中、ぐずついた天気でしたが、たまに陽が射してきます。貴重な晴れ間を見て、慌ててカメラ片手に外に出てみると・・・雨上がりのミゾソバ(溝蕎麦)の花にたくさんのキイロスズメバチ(黄色雀蜂)が来ていました。他の昆虫はほとんどいなくて、キイロスズメバチばかり。キイロスズメバチも、貴重な晴れ間に慌てて巣を飛び出したようです。キイロスズメバチというと、すぐに怖いとか、刺されるとか思いがちですが、蜜に夢...

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着生蘭

ピンク色のコチョウラン(胡蝶蘭)をいただきました。可愛らしくてとってもゴージャス。原種は、東アジア原産の着生ランです。「着生植物」は地面から生えるのではなくて、大きな樹木などにくっついて生きています。樹木から栄養分を吸いとるようなことはせず、足場として利用させてもらっています。そうすることで、高いところで日光を受け、地上の草食動物から逃れられるのです。本来はスポンジのような根で空気中から水分を吸収...

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宝石のような野葡萄

山沿いの道端にノブドウ(野葡萄)の果実を見つけました。青色、赤紫色、青紫色など、宝石のようにカラフルです。でも、ブドウやヤマブドウと違って食用にはなりません。毒はないようですが、美味しくないそうです。ブドウタマバエやブドウトガリバチに寄生されると、青色や紫色に変色するのだそうです。正常なのは白色。でも、白色はほとんどありません。鳥に食べてもらって種子を散布するのでしょうから、変色した方が目立ってい...

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秋茜の連結打水産卵

アキアカネ(秋茜)の雌雄が連結して飛びながら、田んぼの水面を叩くように産卵をしています。これを「連結打水産卵」といいます。ナツアカネ(夏茜)も連結して産卵しますが、もっと高いところから卵を産み落とします。だから「連結打空産卵」といいます。産卵している高さでもアキアカネとナツアカネを区別することができます。交尾のあと、こうしてつながって田んぼの水面上を飛び回ります。前が雄。後ろが雌。雄が雌の首根っこ...

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金木犀、咲く

キンモクセイ(金木犀)が秋晴れの空に映えます。かなり離れたところまで、いい香りが漂ってきます。その香りに誘われてやって来る昆虫を狙っているのか、スズメバチ(雀蜂)が飛び回っていました。しかし、その獲物になるような昆虫はいませんでした。サイの写真は、「動物の寿命図鑑」からいただきました。キンモクセイの「金」は、花色に由来するのだろうということは容易に想像できます。「木犀」がわからないので調べたら、樹...

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兼六園ライトアップ秋の段

第38回国民文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」が開幕しました。そのうち、15日に石川県津幡町(つばたまち)で開催された落語部門に出演させていただきました。前日のリハの終了後に金沢の兼六園へ。ちょうど「ライトアップ・秋の段」の開催日でしたので、お邪魔して来ました。霞ヶ池の周りをグルッとひと回り。ライトアップされた木々が水面に映り、闇の中に浮かび上がります。池の畔の内橋亭ではサックスの演奏が行われていまし...

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秋の夏茜と秋茜

ヒトは1属1種なので気にしなくてすむのですが、赤トンボたちは大変でしょうね。ナツアカネの雄例えば、ナツアカネ(夏茜)。↑こちらが雄で、↓こちらが雌です。ナツアカネだけの世界であれば、赤色の面積が違うので、雌雄の区別は簡単です。ナツアカネの雌でも、ここにアキアカネが加わるとややこしくなります。↓こちらがアキアカネの雌です。アキアカネの雌アキアカネ、ナツアカネの雄たちは、どうやって同種の雌を区別しているの...

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藤袴に来た昆虫たち

フジバカマ(藤袴)の蜜は特別なんでしょうね。アサギマダラ(浅葱斑)、ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)以外にも多種類の昆虫たちがやって来ます。↑ヒメアカタテハ(姫赤立羽)。↑チャバネセセリ(茶羽挵)。↑キンバエ(金蝿)の仲間。↑モンシロチョウ(紋白蝶)。↑ナツアカネ(夏茜)。休憩中です…^^↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用をお断りしま...

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布袋葵

花期は6~11月だそうですが、我が家のホテイアオイ(布袋葵)に初めて花が咲きました。葉柄が丸く膨らんで浮袋の役目を果たしています。この丸い葉柄を布袋さんのお腹に見立ててホテイアオイ。南米原産です。庭のメダカを飼っている睡蓮鉢に浮かんでいます。ホテイアオイの根を利用して、知らないうちにメダカが繁殖していました。雄しべに細かい毛があって、繊細な花です。とっても繁殖力が強いのですが、3℃以上でないと株では...

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藤袴に来た褄黒豹紋

フジバカマ(藤袴)には、アサギマダラ(浅葱斑)だけでなくいろんな昆虫たちがやって来ます。ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)もフジバカマの蜜が大好きなようです。↑ツマグロヒョウモンの雄。ツマグロヒョウモンはヒョウモンチョウの仲間としては南方系の蝶です。元々は近畿以西に生息していたのですが、どんどん北に分布を広げているそうです。地球温暖化の影響はこんなところにも現れています。↑こちらはツマグロヒョウモンの雌...

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秋桜に来た昆虫たち

丹波市氷上町清住のコスモス(秋桜)畑にお邪魔してきました。たくさんのコスモスの中にちょっと珍しい色の花がありました。白色とピンク色の混ざり合った花。コスモス畑できょういちばんたくさん見かけたのは、トラマルハナバチ(虎丸花蜂)。コハナバチ(小花蜂)の仲間も。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用をお断りします。...

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秋の虹

雨が降ったわけではないのに、16時頃、東の空に虹が見えました。「虹」は夏の季語だそうですが、虹が見えるのは夏に限ったことではありません。大気中の水滴がプリズムの役割を果たします。外側(上側)が波長の長い赤色、内側(下側)が波長の短い紫色です。赤・橙・黄・緑・青・藍・紫(せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し)。全部確認でき、嬉しくなりました。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています...

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溝蕎麦と縞花虻

道路脇の溝にミゾソバ(溝蕎麦)の花が咲いています。ピンク色と白色の可愛らしい花がたくさんかたまってつきます。別名コンペイトウグサ(金平糖草)。花は一斉に咲くのではなく、少しずつ長い期間に渡って咲きます。夏から咲いていて、もうそろそろ花期も終わりに近づいています。きょうは、シマハナアブ(縞花虻)がたくさん来ていました。↑こちらはシマハナアブの雄。左右の複眼がくっついているのが雄です。↑こちらがシマハナ...

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赤米

我が家の近くの八鹿町小佐では赤米が栽培されています。平城京跡の発掘調査で、小佐から赤米5斗を平城京に収めたことを示す木簡が出土しました。これをきっかけに、1980年から小佐地区で赤米の栽培が始まりました。↑こちらは約1か月前(9月10日)の赤米の田んぼの様子です。文字通り、赤い田んぼです。赤いのは、稲穂についている毛のような芒(のぎ)が赤いからです。古代米や野生米には芒があるのですが、現在の栽培種の多く...

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彼岸から2週間後の彼岸花

今年のお彼岸は、9月20日~26日でした。彼岸の中日から2週間も経つのに、まだ見頃のヒガンバナ(彼岸花)が咲いています。記録のためにも、今年のヒガンバナをアップしておきます。ピンクのコスモス(秋桜)とのコラボ。青空を背景にススキやクズとのコラボ。夏目漱石の俳句「曼珠沙華あつけらかんと道の端」というのはこんな景色でしょうか。ヒガンバナの蜜を吸うナミアゲハ(並揚羽)。日本のヒガンバナは三倍体のため、種子を作...

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遅れて浅葱斑

今年はじめて、やっとアサギマダラ(浅葱斑)に会えました。豊岡市加陽(かや)のフジバカマ群落に優雅に飛ぶアサギマダラを見つけました。ここに飛来したのが、今年はじめてかどうかはわかりません。私が見たのは今年はじめてです。数は多くありません。猛暑のためでしょう。ヒガンバナ(彼岸花)も遅れていますが、アサギマダラも遅れています。例年より10日から2週間ほど遅い感じです。夏を中部地方の高山などで過ごし、秋にな...

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村上さんの墓所の彼岸花

丹波篠山市黒岡の田んぼの真ん中にポツンと木が一本。その下にたくさんのヒガンバナ(彼岸花)が咲いています。江戸時代の前期、越後の村上城の城主だった村上忠勝公の墓所です。お家騒動で丹波篠山に流され、25歳の若さで無念の一生を終えました。忠勝公はこの地で村人に読み書きを教えたので、いまは「学問の神」として信仰されています。先日、新潟に行って帰ってきたばかりなので、妙に親近感を覚えます。今年の5月、NHKの...

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開花遅れの彼岸花

今年はヒガンバナ(彼岸花)の開花が遅れています。近くのクリ(栗)の林の中に咲くヒガンバナ。例年なら、もうとっくに花の盛りを過ぎている頃ですが、まだ咲いています。今夏の猛暑が影響しているのだと思います。最近、やっと涼しくなりました。クリを収穫したあとのイガの山を背景に。まだ、つぼみもたくさん。今年は長くヒガンバナを楽しめそうです。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ラン...

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萩に来た裏波小灰蝶

ハギ(萩)の花のまわりにウラナミシジミ(裏波小灰蝶)がたくさんいました。「ウラナミ」とは、翅の裏に淡い褐色と白色の波模様があるところからの命名でしょう。とっても可愛い蝶です。ウラナミシジミの雌(左)と雄(右)ウラナミシジミの雌雄は翅の表の色が異なります。雌は褐色の部分が多く、雄は青色の部分が広くなっています。雄の青色は、光沢があってとってもきれいです。後翅には2つの斑点の間に細い尾状突起があります...

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新潟「たがみバンブーブー2023」

落語で新潟県の田上(たがみ)町に行ってきました。田上町はタケ(竹)の産地。しかし、最近は放置された竹林の害が問題になっています。そこで、特産品を活用したアートプロジェクト「たがみバンブーブー2023」が開催されています。「椿寿荘」。豪農の田巻家の離れ座敷です。ここの枯山水の庭園もアートプロジェクトの会場の1つになっています。この庭を横手に見ながらの落語会でした。開放された縁側から心地よい風が吹き込んで...

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秋桜と星蜂雀

コスモス(秋桜)の花に、ホシホウジャク(星蜂雀)がやって来ました。日中に活動しますが、スズメガ(雀蛾)の仲間です。スズメ(雀)のように素早く飛び回るということからの命名のようです。次から次へと飛び回りますので、落ち着いて撮らせてもらえません。止まっているときは、茶色っぽい地味な体色です。飛んでいるときは、後翅のオレンジ色が見えて、一瞬ハチか!?と思ってしまいます。蜂のような雀のような・・・だから、ホ...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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