赤紫蘇に来た昆虫たち
- 2023/09/30
- 21:00

シソ(紫蘇)には、アカジソ(赤紫蘇)とアオジソ(青紫蘇)があります。カニの食中毒で死にかけた子どもにシソの葉を食べさせたところ、一命をとりとめた…という中国の故事に由来し、「紫蘇」だそうです。つまり、アカジソが本来のもので、アオジソはその変種ということなのでしょう。料理に使われるのはアオジソ(大葉)のほうが多いように思います。でも、梅干し、しば漬けなどには欠かせないアカジソです。独特の香りでたくさ...
秋口の外来朝顔
- 2023/09/29
- 21:00

いまごろアサガオ(朝顔)って思われるかもしれませんね。ふつうのアサガオより花は小さく、葉っぱの形がまったく異なります。マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)です。葉っぱは丸というよりもハート形です。ふつうの朝顔より遅く晩夏から秋に咲きます。熱帯アメリカ原産の帰化植物で、野生化して分布を広げています。北海道にも沖縄にも定着しているものの、まだ入り込んでいない地域もあるようです。↓1日1回、ポチッ...
丹波栗
- 2023/09/28
- 21:00

丹波篠山の秋の味覚の1つ、丹波栗が収穫の時期を迎えました。ヒガンバナ(彼岸花)とクリ(栗)のコラボです。ススキ(薄)とのコラボも。あれだけ暑かったのに、一気に季節が進んだ感じです。丹波栗は大粒で、甘くて美味しい。それは、昼夜の寒暖差が大きい丹波篠山の気候に秘密があります。夜間に冷えることで、クリ自身の呼吸が抑えられ、グルコースの消費量が少なくなります。その分、栄養をたくさん蓄えるというわけです。今...
紋黄蝶の色覚
- 2023/09/27
- 21:00

ヒガンバナ(彼岸花)とコスモス(秋桜)、秋のコラボです。と、そこへモンキチョウ(紋黄蝶)がやって来ました。キチョウはピンクのコスモスではなく、真っ赤なヒガンバナに止まりました。これはちょっと珍しい光景です。ヒガンバナに来るのは多くはアゲハ(揚羽)の仲間です。以前は、モンシロチョウ(紋白蝶)の仲間は赤色が識別できず、赤い花には行かない!と言われていました。でも、この通り、赤い花にも行くのです。最近、...
円山川土手の彼岸花
- 2023/09/26
- 21:00

豊岡市今森の円山川の土手にヒガンバナ(彼岸花)の大群落があります。円山川を管理する豊岡河川国道事務所が土手の草刈りを定期的にされます。ヒガンバナが花芽を出す直前に草刈りが行われるおかげで、この光景になります。ちょっと遅いと、ヒガンバナが刈り取られてしまいます。草刈りのタイミングのおかげで、ヒガンバナの名所になっています。きょうはまだ、つぼみが多い状態です。あすは、土手がもっと赤くなっていると思いま...
白花曼珠沙華
- 2023/09/25
- 21:00

我が家の近くに紅白のヒガンバナが咲いているところがあります。白いのはシロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)。シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)ともいいます。赤いヒガンバナが白化したものではなくて、別種です。シロバナヒガンバナのほうが先に咲くので、もう傷んだ花が多くなってきました。シロバナマンジュシャゲは、シナヒガンバナ(志那彼岸花)とショウキズイセン(鍾馗水仙)の自然交配でできた雑種だというのは、牧...
河次郎
- 2023/09/24
- 21:00

きょうは姫路市山田町で落語の出番。往路、お昼ご飯で立ち寄った福崎町の辻川山公園にて。いつもは生き物の写真ですが、きょうは妖怪です。たまには、こんな写真もいいでしょう。福崎町出身の民俗学者・柳田國男の生家の近くです。ニシキゴイ(錦鯉)がのんびり泳ぐ池。毎時0分、15分、30分、45分になると、急に泡が吹き出してきます。2つの泡の真ん中から飛び出してくるのが河童(かっぱ)の河次郎(ガジロウ)。柳田國男の著書に...
彼岸の中日
- 2023/09/23
- 21:00

きょうは秋分の日、彼岸の中日です。急に涼しくなって、クーラーが要らない生活になりました。朝来市の伊由市場(いゆういちば)のヒガンバナ(彼岸花)群生地に行ってみました。例年より少し開花が遅いようです。まだ咲き始めで、つぼみがたくさんありました。夏、ヒガンバナは地上に葉っぱも茎もありません。地下で眠っています。土中では日照時間の変化はわかりませんから、気温の変化を察知して花茎を伸ばしてくるのでしょう。...
素麺滝
- 2023/09/22
- 21:00

養父市大屋町から宍粟市波賀町に向かう途中、立派な滝が見られます。右にカヌーが浮かぶ音水湖を見ながら走ると、左側に現れます。国道29号線のすぐ脇。その存在は前から知っていたのですが、初めて撮りました。滝の名前は「素麺滝」。案内板などはありません。落差は約20mだそうです。末広がりの美しい滝です。素麺のように見えるように、シャッタースピード1/6秒で撮ってみました。水量があってなかなかの迫力です。これが車窓...
雄はつらいよ
- 2023/09/21
- 21:00

ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)の雄です。池の縁に縄張りをもっています。自分の縄張りの中の杭に止まって辺りに気を配っています。他の雄が近づいてくると、サッと飛び立って追い払いに行きます。頭から腹部の先端まで真っ赤です。赤トンボの代表のアキアカネ、ナツアカネでも、全身真っ赤ではありません。ショウジョウトンボは脚まで赤いんです。雌は褐色でまったく赤いところがありません。だから、目立ちません。逆にいうと、...
彼岸の入り
- 2023/09/20
- 21:00

きょうから彼岸の入り。あちこちにヒガンバナ(彼岸花)が咲き始めました。季節は着実に進んでいるようです。この畦のヒガンバナはいつも早目に咲くのですが、例年よりちょっと遅いような。一方、稲刈りのほうは、今年は特に早いようです。黄金色の稲穂を背景に撮ろうとしてもなかなかいい場所が見つかりません。数少ないスポットです。まだまだ暑い日が続いています。「暑さ寒さも彼岸まで」…となるでしょうか?↓1日1回、ポチッ...
海猫、整列
- 2023/09/19
- 21:00

香美町香住区の柴山港のウミネコ(海猫)たちです。写真の右側は柴山港。左側は車がよく通る道路です。みんな海のほうを向いて、ほぼ等間隔に整列しています。3mくらいのところまで近づいても平気です。くちばしの先端が赤く、その内側が黒くなっているのがウミネコの特徴です。目つきがなかなか鋭くて、悪者っぽい感じ・・・^^でも、こうして整列しているところを見ていると、とても可愛く思えてきます。ミャーオミャーオと鳴くの...
秋の麒麟草に来た昆虫たち
- 2023/09/18
- 21:00

ハチ高原にアキノキリンソウ(秋の麒麟草)が咲いています。蜜が美味しいようで、いろいろな昆虫たちが集まって来ます。↑ミドリヒョウモン(緑豹紋)の雌。初夏から活動するのですが、暑い盛りは姿を見せず、秋になったら活動を再開する蝶です。暑いのが苦手なんです。やっと活動できるようになったのでしょう。↑このところ、よく登場するキンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)の雌。秋によく見かけます。↑これ、チョウだと思い...
和蘭薄荷に来た昆虫たち
- 2023/09/17
- 21:00

オランダハッカ(和蘭薄荷、スペアミント、ミドリハッカ)が強い香りを放っています。その刺激的な香りに誘われて、たくさんの昆虫たちがやって来ます。キンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)です。秋になるとよく見かけるようになります。触角が短いので雌です。イチモンジセセリ(一文字挵)。これも9月になるとよく見かけるようになる蝶です。ウサギみたいな顔に見えます。複眼が小さめなのと、白い斑点がきれいに並んでいる...
猪独活に来た昆虫たち
- 2023/09/16
- 21:00

ハチ高原の日当たりのいい草原にシシウド(猪独活)の花が咲いています。この花が咲くと、季節は夏から秋に向かいます。線香花火のようです。こういう花のつき方を「複散形花序」といいます。ウド(独活)に似ているけれど食用にならず、イノシシ(猪)が食うくらいだというのでシシウドだそうです。けれど、美味しい蜜を出すようで、たくさんの昆虫がやって来ます。↑こちらはシマハナアブ(縞花虻)。↑こちらはサカハチチョウ(逆...
釣船草と星蜂雀
- 2023/09/15
- 21:00

今年も、林縁の道端にツリフネソウ(釣船草、吊舟草)が咲き始めました。独特の形をしていますので、一度見たら忘れられない植物です。花の後方がクルンと巻いた距(きょ)になっていて、ここに蜜が溜まります。トラマルハナバチ(虎丸花蜂)のようなちょっと大きめのハナバチを誘います。蜜を求めて花の奥に入ろうとすると、花の入り口の上に雌しべ・雄しべが待っているという仕掛けです。しかし、やって来たのはホシホウジャク(...
今年も会えた蝶蜻蛉
- 2023/09/14
- 21:00

いつもチョウトンボ(蝶蜻蛉)がいる野上(のじょう)のハス池に、今年はチョウトンボの姿がありません。シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)とオオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)ばかりです。今年はもうチョウトンボに会えないのかと思っていました。しかし、但馬・写真日和のdachaさんに教えていただいて、コウノトリの郷公園へ。いました! 青紫色の翅をヒラヒラさせて、たくさん飛んでいました。前翅よりも後翅のほうが幅広くて、ヒラ...
山路の杜鵑草・開花2日目
- 2023/09/13
- 21:00

きのうのヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)の続編です。↑こちらがきのうの様子。開花1日目です。そして、↓こちらが同じ花のきょうの様子。開花2日目です(右側は開花1日目)。1日経過して異なる点が2か所。1つは花びらの角度です。開花1日目は水平に広がっていましたが、2日目は閉じかかっています。もう1つは雌しべの柱頭の先の位置です。開花1日目は雄しべの上に位置していましたが、2日目は柱頭の先が葯の下側に伸びて...
山路の杜鵑草・開花1日目
- 2023/09/12
- 21:00

きのうのウォーキング中のことです。道路沿いの林縁で、ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)のつぼみを3つ見つけました。この場所でヤマジノホトトギスを見るのは初めてで、ポツンと1株のみ。どこからどうやって種子がやって来たのやら。3つのつぼみのうち、1つはまだ緑色、2つは白色です。さて、このつぼみのきょうの様子は・・・↑こうなっていました。きのうと同じ角度から撮ってみました。一夜にして、パッと開くんですね。と...
広がる丸葉縷紅草
- 2023/09/11
- 21:00

道端に小さなアサガオ(朝顔)のような鮮やかなオレンジ色の花が目立ちます。マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)です。熱帯アメリカ原産の帰化植物。最近、あちこちで見かけるようになりました。防獣柵に巻きついて高さ2m以上に伸びています。まるで、マルバルコウソウのために用意したネットのようになっています。本来は熱帯の植物ですから、地球温暖化がその分布拡大を後押ししているのかもしれません。マルバルコウソウにチョウ...
美しい赤蜻蛉
- 2023/09/10
- 21:00

人によって好みはいろいろだと思いますが、「最も美しい赤トンボ」と言われます。ミヤマアカネ(深山茜)です。↑こちらが雌。↓こちらが雄。翅の先端近くに濃い褐色の帯が入るのが特徴です。日本に赤トンボは20種類もいるそうですが、ここに帯が入るのはミヤマトンボだけ。その帯の前に縁紋(えんもん)があり、雌は白色、雄は赤色です。この赤色の縁紋が可愛い!と評判です・・・知らんけど^^「深山」とつきますが、平地にもいます。...
誤認
- 2023/09/09
- 21:00

今シーズンの優勝はあきらめたカープファンです。しかし、多くの評論家が最下位予想をする中で、夢を見させてくれました。新井新監督と選手の皆さんに感謝です。何としても2位を死守して、CSに望みをつなぎます。さて、道端にオランダハッカ(和蘭薄荷、スペアミント、ミドリハッカ)が花を咲かせています。いい香りに誘われてヒメアカタテハ(姫赤立羽)がやって来て吸蜜中。雌雄で模様にほとんど違いがないので、雄か雌かはわ...
小佐川の鴛鴦
- 2023/09/08
- 21:00

きょうは朝から小雨が降ったり止んだり。雨の合間に小佐川沿いをウォーキングしてきました。3週間前の8月18日に初めて見かけたオシドリ(鴛鴦)は、きょうもほぼ同じ場所におりました。しかも、3週間前は5羽、2週間前は7羽だったのが、きょうは10羽になっていました。3週間前の様子と比べると、少し幼さが薄れてきたように思えます。また、緑色の羽が目立つようになってきました。10mくらい離れた川岸から撮影していますが...
山法師の果実
- 2023/09/07
- 21:00

我が家のヤマボウシ(山法師)の果実が熟してきました。年によってたくさん実るときとそうでないときがあります。昨年はあまり実りませんでしたが、今年は比較的多いようです。熟すと地面に落ちてきます。小鳥たちのためにいいかと思って、山で果実を拾ってきて植えたのが始まりです。今年で樹齢31年。我が家でいちばん大きな木になりました。落ちた果実を集めて、3年ぶりにジャムでも作ってみますか。滋養強壮、疲労回復にいいそ...
草取りをしながら
- 2023/09/06
- 21:00

ナス、ミニトマト、シシトウなどの収穫をするものの、暑くて放置していた畑。雑草だらけになっていたので、少しずつ草取り作業を始めました。今夏は暑過ぎてキュウリは枯れてしまったけれど、雑草はたくましいです。草取り作業の合間に、畑にやって来た、あるいは棲みついている動物たちを撮影。サツマイモ(薩摩芋)の葉っぱの上にハネナガイナゴ(翅長稲子)。サツマイモの葉っぱは食べないと思います。隣の田んぼからやって来た...
仙人草の送粉者
- 2023/09/05
- 21:00

このブログの訪問者数のカウンターがもうすぐ30万なります。30万ジャストだった方はご連絡ください。何かいいものプレゼントします。次回の落語会のご招待券とか…^^さて、この花は訪花昆虫にどんなプレゼントを用意しているのでしょうか?ソメイヨシノ(染井吉野)の根元にセンニンソウ(仙人草)が花を咲かせていました。真っ白な花を上向きにたくさん咲かせますので、遠くからよく目立ちます。こんなに目立つ花なのに、なぜかチ...
藤袴に来た昆虫たち
- 2023/09/04
- 21:00

まだ真夏の空ですが、秋を探して豊岡市加陽(かや)の水辺公園へ。秋の七草の1つ、フジバカマ(藤袴)が花を咲かせ始めていました。アサギマダラ(浅葱斑)が来るのはもう少しあとです。ごく見慣れた昆虫たちですが、きょう見かけた昆虫を記録しておきます。コアオハナムグリ(小青花潜り)。きょう、最も多く見かけました。ベニシジミ(紅小灰蝶)。ビュンビュン飛び回っていたので撮れませんでしたが、アゲハチョウ(揚羽蝶)も...
秋の野芥子と小花蜂
- 2023/09/04
- 00:00

まだまだ暑い日が続きますが、道端の季節は確実に進行しています。小さな秋を見つけました。アキノノゲシ(秋の野芥子)が淡い黄色の花を咲かせていました。舌状花のみで、筒状花はありません。花の中央の雌しべとこれを囲む雄しべがポッキーのように見えます…^^朝、開花し、夕方にはしぼんでしまいます。まだ咲きはじめですので、たくさんのつぼみが用意されています。コハナバチ(小花蜂)の仲間が全身花粉だらけになりながら、...
蓮池のミャクミャク
- 2023/09/03
- 21:00

大阪・関西万博の公式キャラクターの愛称は「ミャクミャク」。最初から賛否両論で、「気持ちが悪い」という声が少なからずあるようです。私もちっとも可愛らしいと思いませんし、好きになれません。ハスの実に同じような印象を持ちます。花托を顔に、種子を目に見立てて、たくさんの目を持つ妖怪のように思ってしまいます。目が多くなるほど、怖さ、気持ち悪さが増します。これをハチの巣に見立てて蜂巣(はちす)。ハチス→ハスと...
狐の孫に来た昆虫たち
- 2023/09/02
- 21:00

道端にキツネノマゴ(狐の孫)が花を咲かせています。花穂にはたくさんの花が用意されていますが、咲いているのは1個か2個、せいぜい3個くらい。少しずつ長い期間にわたって花を咲かせ続けます。大きさ約7mmの小さな花にいろんな昆虫たちがやって来ます。ピンク色の下唇には白い模様があります。これが蜜標(ハニーガイド)。「この奥に蜜がありますよ!」という案内板です。上唇に赤紫色がかった褐色の粒が2つ。これが雄しべ...
牡丹蔓に来た昆虫たち
- 2023/09/01
- 21:00

陽当たりのいい山道の脇にボタンヅル(牡丹蔓)の花が咲いていました。巻き付いた樹木を覆うように白い花をたくさん咲かせています。蜜を求めてやって来たモンキアゲハ(紋黄揚羽)。大きな翅を広げてパタパタと飛び回って吸蜜していました。これだけたくさんの花が咲いていると、吸い放題です。こちらはアオスジアゲハ(青条揚羽)。モンキアゲハより飛翔力があります。素早い動きでビュンビュン飛び回っていました。他にも、アゲ...