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記事一覧

台湾原産の百合

きょうは一日中、小雨。最高気温は29.3℃。やっと30℃を下回りました。きょうのNHK朝ドラ「らんまん」にその名前が登場したタカサゴユリ(高砂百合)です。牧野富太郎先生が台湾で発見し、命名した台湾原産のユリ。日本の固有種テッポウユリ(鉄砲百合)とよく似ていますが、紫色の筋が入っています。また、テッポウユリは4~5月に咲きますが、タカサゴユリは7~9月。牧野富太郎先生が台湾に調査団として入ったのは、1890年代...

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鰐梨の水耕栽培

果皮がワニの肌のようだということで、和名はワニナシ(鰐梨)。森のバターといわれるアボカドのことです。アボカドを食べて、その種子を育ててみました。水耕栽培とはいうものの、爪楊枝をさして水を入れたガラス容器の上に置いておくだけ。爪楊枝をさすのは、容器の中に落ちないようにするためですが、発芽の刺激にもなるようです。1か月前後で根と芽が出てきます。メキシコ原産の常緑樹です。立派な観葉植物になります。雌雄同...

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亜米利加凌霄花

「凌霄花」…読むことも書くことも難しいですね。ノウゼンカズラと読みます。中国原産です。よく似ていますが、こちらは北アメリカ原産のアメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)。中国原産のノウゼンカズラと比べると、花が細長くトランペットの形。夏の青空によく似合います。もうそろそろ秋の空になってもいいのにね。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無...

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黄花コスモスに来た昆虫たち

キバナコスモス(黄花コスモス)といっても、黄色い花のコスモスではありません。原産地はともにメキシコですが、コスモスとは別種です。コスモスより暑さに強く、日当たりのいいところで初夏から咲いています。やって来たのはアゲハチョウ(揚羽蝶)。ナミアゲハ(並揚羽)とも呼ばれます。夢中で蜜を吸っているようで、カメラを接近させても平気でした。こちらはクマバチ(熊蜂)。キムネクマバチ(黄胸熊蜂)とも呼ばれます。ず...

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不透明な翅の油蝉

当地で8月に最も身近なセミは、アブラゼミ(油蝉)です。「ジー」と鳴き始め、「ジリジリジリジリ…」と暑苦しい声で鳴きます。兵庫県でも瀬戸内に行くと、「シャンシャンシャン…」というクマゼミ(熊蝉)の声ばかり。同じ県内でも中部・北部ではアブラゼミが頑張っています。見慣れたアブラゼミですが、翅が不透明なセミは世界的には珍しいんだそうです。なるほど、ニイニイゼミ(にいにい蝉)の翅は半透明で、他の多くのセミの翅...

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臭木に揚羽

クサギ(臭木)という気の毒な名前がついています。でも、臭いのは葉っぱと枝で、花は甘い香りを漂わせています。その香りに誘われてやって来るのは、昼間はたいていアゲハチョウの仲間です。夜はスズメガの仲間が来るようです。↑こちらはカラスアゲハ(烏揚羽)。ちょっと翅が傷んでいますが、鮮やかな光沢の翅がきれいです。アゲハのような長い口吻でないと、蜜に届かないという構造なのでしょう。言い換えれば、クサギはポリネ...

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続・鴛鴦の若鳥

1週間前に小佐川にいたオシドリの若鳥にまた会うことができました。1週間前は5羽だったのですが、7羽に増えておりました。↑ここには6羽ですが、もう1羽は川の中にいます。川沿いの道は、近所の人のウォーキングコースになっていて、ときどき人が通ります。けれど、警戒するする様子も見せず、河原で羽繕いをしたり、水面に浮かんだりしています。このまま小佐川に棲みついてくれると嬉しいのですが…。↓1日1回、ポチッとお...

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嫁菜に来た昆虫たち

毎年のように、ヨメナ(嫁菜)に来た昆虫たちを紹介しています。でも、毎回、紹介する昆虫が異なります。それくらいヨメナにはさまざまな種類の昆虫たちがやって来ます。ヨメナは人気の大衆食堂のようです。コハナバチ(小花蜂)は種類が多くて区別が難しいので、いつも「コハナバチの仲間」と紹介しています。でも、これはアカガネコハナバチ(赤銅小花蜂)。触角が長いので雄です。金属のような光沢があります。とっても小さなハ...

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稲刈り間近

イネ(稲)の穂が垂れるようになってきました。当地では、あと1週間くらいで稲刈りが始まります。黄金色の田んぼの上を赤トンボが群れて飛びます。これはナツアカネ(夏茜)。田んぼの上を飛び続けていて、なかなか止まってくれません。アキアカネ(秋茜)はまだ標高の高いところに避暑に出かけています。アキアカネは30℃以上では生きられないそうですから、当分戻って来れそうにありません…^^垂れた稲穂の上でベニシジミ(紅小灰...

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水木の未熟な果実

枝が水平方向に伸び、樹形が美しいのがミズキ(水木)です。枝を切ると、樹液があふれ出すところからの命名です。晩春に密に咲かせていた白い花が赤紫色の果実に変わっています。この果実の色がこのあと、濃い紫色から黒色へと変化していきます。空から見ると、とっても目立つだろうと想像します。ヒヨドリなどが喜んで食べるのは、もう少しあとです。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキン...

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頬白の幼鳥?

そういう季節なのでしょう、最近よく幼鳥、若鳥に出会います。きょうのウォーキングで出会った幼鳥。特に警戒する素振りもなく、道端のヨモギの茎につかまって私の様子を見ています。ホオジロ(頬白)の幼鳥ではないかと思います。詳しい方、教えてください。この後も、道案内をするように私の少し前を移動していくのでした。ヒトも鳥も、幼い子は動きそのものが可愛いです。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになってい...

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百日紅と黒丸花蜂

サルスベリ(百日紅)の花にやって来たクロマルハナバチ(黒丸花蜂)の雌。地球温暖化の影響などで、個体数が減少しているそうです。環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。我が家の近所ではよく見かけますが・・・^^黒くて腹部の先端がオレンジ色。コマルハナバチ(小丸花蜂)より一回り大きくて20mmくらい。けっこう大きな羽音を立てて飛び回りますが、ヒトを刺したりはしません。丸っこくて可愛い、空飛ぶ縫い...

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女郎花に来た昆虫たち

畑にはよく植えてあるのですが、最近は減少しているようです、野生のオミナエシ(女郎花)。林縁の陽当たりのいい草原に咲いていて、いろいろな昆虫たちがやって来ます。たくさんいたのは、花粉と蜜を求めてやって来たコハナバチ(小花蜂)の仲間。ベニシジミ(紅小灰蝶)も吸蜜中です。よく見ると、花の裏側に獲物を狙ってクモが隠れています。さらに、このクモを狙っている昆虫たちがいます。狩人バチの一種、ムモントックリバチ...

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鴛鴦の若鳥?

台風7号の影響で濁った小佐川の川面を見ながら、久しぶりのウォーキング。幅5mほどの川の対岸近くにカモが5羽。はじめ、カルガモ(軽鴨)の若鳥かな?と思いました。よく見ると、目の周りに白いリング。目から後方に白い筋が!まさか!オシドリ(鴛鴦)?!オシドリの成鳥の雌やエクリプス(非繁殖期の雄)ではなく、オシドリの若鳥だと思うのですが・・・。この川には、ふだんからカルガモは棲んでいますが、オシドリは見たことが...

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鸛、巣立ち

野上(のじょう)のコウノトリの雛が巣立ったということを聴いて、早速行ってみました。巣塔にあったのは、小雨の降る中、スックと立った幼鳥(J0689)の姿です。伺った情報では、5月15日(推定)にお母さん(J0362)が産卵。6月16日に孵化が確認され、巣立ち予定日は8月23日だったそうです。それより1週間早くきのう(8月16日)巣立ちが確認されました。台風7号が巣立ちを早めたのかもしれません。こんな吹きさらしの巣塔で...

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神鍋山の蝶たち

当地の昨日夕方までの24時間降水量は277mmで、観測史上1位の記録だそうです。過去30年間の8月の平均降水量が202mmですから、1日でひと月分以上降ったわけです。そして、台風一過。きょうは晴れ間が広がりました。久しぶりに神鍋山に登ってきました。神鍋山はスキー場なので多くは草地になっていますが、一部には林もあります。そのため、いろいろな蝶に出会えます。いずれも珍しくはありませんが、林→草地の順に蝶たちを並べてみ...

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三葉木通の未熟果実

当地では、7月13日に60mmの雨が降って以来、ほとんど雨が降りませんでした。ほんの少し地面が濡れる程度に降ったのは2日だけ。そこへ台風7号でドーンと大雨。天の神様、やることが極端です。これも地球温暖化を招いた人間の傲慢さへの警告でしょうか。そんなわけで、外に出られず、きのうの写真です。山の沢沿いでミツバアケビ(三葉木通)を見つけました。もちろん、まだ未熟ですが、あと1か月半くらいすると食べられるようにな...

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秋蜩

猛暑日が続きますが、早朝と夕方にヒグラシ(日暮、蜩)の声が聞こえます。Wikipediaなど、ネットで「ヒグラシの声」を聴くと、キキキキキ…とかケケケケケ…と聞こえます。カナカナカナカナ…とは聞こえません。ところが、自然の中で聞くとカナカナカナカナ…と聞こえます。不思議です。鳴くのは雄だけです。ヒグラシの雌(左)と雄(右)ヒグラシの雄の腹部は大きくて長いので、雌雄の区別は簡単です。雄の腹部はほとんど空洞です。...

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ワクワク烏揚羽

小学生の夏休み、僕は毎日のように捕虫網を持って歩き回っていました。飛んでいる姿を見て、最もワクワクしたのがカラスアゲハ(烏揚羽)です。水が少なくなった沢で、カラスアゲハに出会いました。この姿を見ると、いまでもワクワクします。黒地に青色や緑色に見える光沢のある翅。尾状突起も綺麗でしょ…^^カラスアゲハには春型と夏型がありますが、夏型のほうが大きくてゴージャスです。沢に舞い降りて、吸水しています。捕まえ...

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ポツンと鷺草

丹波篠山市内の某所。湿地の中に白い花、発見!アップしてみると…サギソウ(鷺草)です。なぜか、この一輪だけポツンと。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用をお断りします。...

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小鬼蜻蜓

きょうの主役は「小鬼蜻蜓」。「小馬大頭」とも書く昆虫です。「鬼蜻蜓」も読めませんけれど、「馬大頭」はもっと読めそうにありません。いずれもオニヤンマと読むんだそうです。日本で最大のトンボ。そのオニヤンマとよく似ていて、ちょっと小さいのでコオニヤンマ(小鬼蜻蜓、小馬大頭)。でも、オニヤンマの仲間ではなくて、サナエトンボの仲間です。サナエトンボ科の中で最大のトンボです。石の上に止まりました。オニヤンマは...

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続々々・仲良し野上ペア

今年は、野上巣塔のコウノトリ(鸛)に注目しています。孵化が遅かった雛も、さすがにもう巣立ちしているだろうと思いながら6日ぶりに行ってみました。まだ巣立ちしていません…^^いつまでこの暑い巣塔の上で頑張るのでしょう?両親はこの距離から見守っています。左がお母さん(J0362)、右がお父さん(J0001)。そこへ別のコウノトリが飛んで来ました。影になって足環の色が確認できません。雛のいる巣塔をかすめるように飛ん...

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天然のミスト、雨滝

鳥取県の三朝温泉に行く途中、鳥取市国府町の雨滝(あめだき)に立ち寄りました。駐車場に車を止め、川の流れる音のほうへ下りて行きます。苔むした仏谷渓谷を右に見ながら進んで行くと、すぐに雨滝が見えてきます。落差40m。鳥取県で最も大きな滝です。「日本の滝百選」にも選ばれています。雨が降ればもっと迫力があるのでしょうが、日照り続きで水量は少なめです。玄武岩のほぼ垂直な岩肌を背景に流れ落ち、ミストとなって周辺...

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怪しい狐火

キツネノカミソリ(狐の剃刀)が咲き始めました。林の縁の木漏れ日があるようなところに群生しています。ヒガンバナ(彼岸花)と同じように、葉っぱがない状態で突然花を咲かせます。その様子と花の色から狐火を連想しての命名でしょう。怪しい感じです。「カミソリ」は葉っぱの形に由来します。まだ他の植物が成長しない早春に葉を伸ばして光合成を行い、他の植物が茂る頃には枯れてしまいます。そして、いま、花茎だけを伸ばして...

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青条揚羽の吸水

アオスジアゲハ(青条揚羽)が吸水中です。連日の猛暑ですから、チョウだって水が飲みたくなるはず。気温が低いときには翅を広げて、太陽光をいっぱい浴びるようにして体温を上げます。しかし、気温が高すぎるときに体温を下げるしくみを持ちません。そこで、吸水して尻から水を出して、体温を下げるのだそうです。尻から水滴が出るところを撮ろうと思ったのですが、撮れませんでした。蒸発して気化熱を奪うのでしょうか?アオスジ...

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猛暑の向日葵畑

きょうの豊岡の最高気温は38.8℃で、ついに全国1位。喜んでいる場合ではありませんが、認められたようでなぜか嬉しい…^^香美町香住区の「さとの風ファーム」にお邪魔してきました。2万本のヒマワリ(向日葵)が出迎えてくれます。みんな東向きに咲いてます。ただ、この暑さ。16日連続の猛暑日で、ヒマワリもみんなぐったりしているみたい。それでも、たくさんのセイヨウミツバチ(西洋蜜蜂)たちが集まってきます。ヒマワリは、気...

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但馬海岸・夏

連日の猛暑。竹野から香住まで但馬海岸を車で走ってみました。雲一つない快晴です。海の青と空の青。気持ちがいいです。但馬海岸は典型的なリアス式沈降海岸。断崖、洞門がたくさんあります。カヌーを楽しむ人も。海底の地形も変化に富んでいます。海水浴場には人がいっぱいですが、岩場にはほとんど人影がありません。きょうの豊岡市の最高気温39.4℃。観測史上1位の値を更新。暑すぎます。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変...

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巣立ち前の鸛

豊岡市野上(のじょう)のコウノトリ(鸛)の雛が気になって、今朝も行ってみました。ずいぶん逞しくなっていますが、まだ巣にいます。県立コウノトリの郷公園のHPによると、今年は21の巣塔ですでに41羽の雛が巣立ったそうです(8/1現在)。救護・収容された雛が2羽。まだ巣にいる雛は3羽だそうです。残り3羽の中の1羽です。もうすぐ巣立ちをすると思います。8月に入ってから巣立ちする個体は少数です。巣塔の近くで餌を採...

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蜘蛛の円網

朝、林の中で綺麗なクモの網を見つけました。クモの種類はよくわかりません。いわゆる「円網」が朝陽を受けてキラキラと輝いています。夜の間に獲物がかかったため、網の一部が壊れています。中心から放射状に伸びる糸を「縦糸」、同心円状に張られた糸を「横糸」と言います。粘り気があるのは横糸。網の中央付近には横糸はありません。クモは網の中央にいて、獲物が網にかかると、縦糸を使って移動します。↑こちらは網を張る途中...

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翅全開の裏銀小灰蝶

子どもの頃はあまり馴染みのなかった蝶です。最近はよく見かけるようになりました。暖地性の蝶ですので、温暖化に伴って増えてきたのでしょうか。ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)です。茶色とオレンジ色は雄です。雌では、オレンジ色の部分が白っぽくなっています。シジミチョウの仲間に分類されていますが、大きさはモンシロチョウくらい。多くのシジミチョウより大きめです。翅の裏側が真っ白。表側の色との違いがあり過ぎてとって...

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飛龍の滝

猛暑が続きます。少しでも涼しく感じていただけるような写真をお届けします。兵庫県佐用町の「飛龍の滝」です。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のタイトルバックに使われたという滝だそうです。私は観ていませんが…。落差20mの滝です。日照り続きですので、水量が少なかったのですが、雨のあとは迫力がありそうです。駐車場から100歩ほどでこの滝と出会えるのはありがたいです。なぜか滝にはよく不動明王が祀られています。「不動...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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