瑠璃唐草
- 2023/04/30
- 21:00

見渡す限り一面に青い絨毯を敷いたようなネモフィラの絶景スポットがよく紹介されています。行ってみたいなぁとも思いますが、どうも人為的過ぎて・・・。ネモフィラの和名は、ルリカラクサ(瑠璃唐草)。北米原産です。瑠璃色でルリは納得ですが、中国原産でもないのにカラがよくわかりません。調べたら、葉っぱが唐草模様なのでカラクサなんだそうです。自生地では、森の中や縁の陽当たりのいいところに群生しているそうです。ここ...
白毫寺の九尺藤
- 2023/04/29
- 21:00

「九尺藤」で知られる丹波市の白毫寺に行ってきました。フジ(藤)の中でも花房が長いノダナガフジ(野田長藤)という品種です。3年ぶりに公開ということで、大変な混雑具合です。人が写らないようにシャッターを押すのに苦労します。行くなら比較的お客さまが少ない朝早くがお勧めです。クマバチ(熊蜂)、トラマルハナバチ(虎丸花蜂)など、いろんなハチも集まって来ています。毎年5月5日に「九尺ふじまつり」。5月7日まで...
広島・菊池涼介選手
- 2023/04/28
- 21:00

いつも植物や昆虫の写真なので、たまには気分を変えて、こんなのもいいかな。昨日、日帰りでマツダスタジアムへ。三塁側の砂かぶり席で観戦。対ドラゴンズ戦です。初回、菊池涼介選手が三遊間の内野安打で通算1500本安打を達成。一塁の塁上で記念ボードを受け取って高々と掲げ、大きな拍手を浴びました。守っても、華麗な守備で観客を魅了。この日、5安打の固め打ちで、通算1504安打。次の目標は2000本安打ですね。試合は2対2の...
猫の目草の果実
- 2023/04/27
- 21:00

3月21日の当ブログで紹介したネコノメソウ(猫の目草)のいまの様子です。花が終わり、果実ができました。黄色だったガクがいまは黄緑色になっています。ネコノメソウは、親株から走出枝(ランナー)と呼ばれる茎を伸ばして子株を殖やしていきます。そのため、湿地は辺り一面、ネコノメソウで埋め尽くされます。果実は細く裂開するため、文字通り昼間の猫の目のようです。裂開した隙間から見える種子は雨滴で弾き飛ばされます。4月...
西谷の一本藤
- 2023/04/26
- 21:00

4月21日付の当ブログで紹介した太刀宮神社のフジ(藤)の他にも、朝来市に立派なフジがありました。朝来市山東町粟鹿にある「西谷の一本フジ」です。粟鹿川沿いの道路脇に、樹高約18mのエノキに巻きついて伸びています。木の下には石仏が祀られています。古くから道しるべの役割を果たしてきたのでしょう。フジは、エノキの幹や枝に大蛇のように巻きついています。フジの樹高はエノキと同じ約18m、幹周りは約1.4m。但馬で最も古...
和蘭苺
- 2023/04/25
- 21:00

昨年、畑にオランダイチゴ(和蘭苺)を3株だけ植えてみました。特別なイチゴではありません。よく栽培されている食用のイチゴです。ドのつく素人ですから、とりあえず植えてみただけ。それでも、実りました。来週あたり食べられるかなぁと楽しみにしていたら、全部カラスに食べられました…*_*;その株が7つに殖え、今年も可愛い花を咲かせています。花びらの内側にたくさんの雄しべ、その内側にたくさんの雌しべ。その下に花托(...
植物学の日
- 2023/04/24
- 21:00

きょう(4月24日)は「植物学の日」。日本の「植物学の父」と言われる牧野富太郎先生の誕生日にちなんで制定されました。といっても、何か面白いイベントが開催されているという話も聞かないのですが・・・。牧野先生が命名された植物の中には、珍しい植物だけでなく、とっても身近な植物もあります。例えば、このハルジオン(春紫菀)。秋に咲くシオン(紫菀)に似ている花で、春に咲くことからハルジオン。北米原産で、1920年頃に日...
野薊の作戦
- 2023/04/23
- 21:00

ノアザミ(野薊)の花はたくさんの花の集まりです。濃い紫色が雄しべです。5本の雄しべが筒状になっています。雄しべの筒の内側に1本の雌しべがあります。そして、雄しべの筒と雌しべとの間に花粉が詰まっています。ノアザミの花にトラマルハナバチ(虎丸花蜂)がやって来ました。花の上をハチがウロチョロすると、それが刺激になって雄しべの筒が下がります。このときの雄しべの先端をアップしてみると・・・雌しべが心太(ところ...
但馬ぼたん寺
- 2023/04/22
- 21:00

「但馬ぼたん寺」として知られる豊岡市日高町の隆国寺に行ってきました。いま、ボタン(牡丹)が見頃です。寺のHPによると、ボタンの庭が造られたのは天保年間だそうです。天保の大飢饉のときに寺の米で助けられた人々が庭を造り、ボタンを植えたのだそうです。ヤエザクラ(八重桜)の花吹雪が舞い、ピンク色の小径を歩きながらボタンの花を楽しめます。70種類1000株のボタンが植栽されています。ヒトだけでなく、ニホンミツバチ...
太刀宮神社の藤
- 2023/04/21
- 21:00

「但馬の巨木百選」で、フジ(藤)の巨木があると知って出かけてみました。豊岡市日高町庄境の太刀宮(たちみや)神社の境内。一目見て、びっくりです。フジでもこんなに太く高くなるんですね。左側は幹周り約4mのケヤキ(欅)の巨木です。これに右側の幹周り約2mのフジが巻きついています。樹齢約100年だそうです。高さは約18m。ケヤキと同じ高さまで伸びています。花を咲かせているのですが、かなり高いところにつけている...
柊みたいな黐の木
- 2023/04/20
- 21:00

我が家の庭木に淡い黄色の小さな花がたくさん咲きました。鋸歯のある葉っぱの様子からヒイラギ(柊)の仲間だろうと思い込んでいました。でも、ヒイラギなら花期は晩秋です。花の様子はモチノキ(黐の木)とよく似ています。調べてみると、ヒイラギモチ(柊黐)の仲間だとわかりました。モチノキ科の植物なのですが、葉っぱがヒイラギに似ているのでヒイラギモチ。その仲間には、シナヒイラギ(志那柊)セイヨウヒイラギ(西洋柊)...
里帰りの石楠花
- 2023/04/19
- 21:00

我が家の庭のセイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)。先週から咲いています。シャクナゲには、野生のものと園芸品種があります。野生のものもかなり変異が大きいようですが…、園芸品種は色も形もさまざま。東アジアに自生するシャクナゲ(石楠花)が西洋に渡り、さまざまな園芸品種が生まれたんだそうです。だから、セイヨウシャクナゲ。それが里帰りして、あちこちで栽培されています。コハナバチの仲間がやってきました。花粉を食べ...
定点撮影・氷上の桜並木
- 2023/04/18
- 21:00

丹波市氷上町の加古川沿いに延々と続く桜並木の定点撮影です。3月16日撮影↑1か月前の様子です。ソメイヨシノ(染井吉野)のつぼみはまだ硬い状態でした。↑例年よりかなり早く開花。入学式の頃にはもう散ってしまっていました。河川敷も枯草色から徐々に緑色に変わっていきます。4月18日撮影↑きょうの様子です。ヤエザクラがピンク色の花を咲かせています。ソメイヨシノはすっかり葉桜になってしまいました。↓1日1回、ポチッと...
安川神社の椋の木
- 2023/04/17
- 21:00

豊岡市百合地(ゆるじ)の安川神社のムクノキ(椋の木)も芽吹き始めました。「但馬の巨木百選」によると、幹周り7.75m、樹高30mという大木です。根元の根板が力強く、御神木らしく威風堂々と天に向かって伸びています。果実を食べにムクドリ(椋鳥)が集まるからムクノキという説があるそうです。でも、ムクノキに集まる鳥だからムクドリだそうで、これだとどちらが先かわかりません。大木になると、樹皮が剥(む)けてくるのが...
黒文字の花
- 2023/04/16
- 21:00

開幕4連敗からスタートした広島カープでしたが、その後は順調に白星を重ね、何と首位です。連日、ちょっと出来過ぎのドラマチックな試合展開にワクワクしています。さて、こちらはクロボシではなくて、クロモジ(黒文字)です。高級な楊枝の材料として有名な樹木です。クロモジの花は、1つひとつは小さいのですが、これだけまとまると目立ちます。若い枝には黒っぽい藻類が付着してまだら模様になるところからの命名だそうです。...
里山の春を彩る
- 2023/04/15
- 21:00

里山の春を彩るコバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)。いつでも撮れると思うと、ついつい後回しになってしまい、コバノミツバツツジに申し訳ないです。ヤマブキ(山吹)とのコラボで撮ってみました。春の里山で、この色はかなり目立ちますが、ハナバチが訪花しているのはあまり見かけません。おもにチョウを誘っているらしい。10本の雄しべがチョウの足場になるようです。それも滅多にみかけないのですが・・・。最もよく見かけるの...
蕨採り
- 2023/04/14
- 21:00

6日の阪神戦に続いて、きょうのヤクルト戦も降雨コールド勝ち。カープには雨も味方するようです。さて、今年は何でも早いので、ワラビ(蕨)ももう出てるかなと思い、朝から神鍋高原へ。やはり、たくさん出てました。早速、黙々とワラビ採り。神戸からオリエンテーション合宿にやって来た高校生たち。楽しそうにお喋りしながら近畿で唯一の噴火口を見学に神鍋山に登っていきます。頂上からの眺望もいいけど、足もとにも注目して生...
水芭蕉も開花
- 2023/04/13
- 21:00

ミズバショウ(水芭蕉)の南西限として知られる養父市大屋町加保坂。早くもミズバショウが開花しています。例年なら4月15日にミズバショウ公園がオープンし、ゴールデンウィークの頃に見頃になるのです。ところが、今年は例年になく早く咲き始め、9日に急遽オープンしたそうです。きのうの段階で660個の開花が確認され、温かいためか、きょうは880個が開花とのこと。サクラだけでなく、何もかも開花が早まっているようです。厚さ...
濃い春霞
- 2023/04/12
- 21:00

「春霞」とか「朧(おぼろ)月夜」というのは、おもに黄砂による現象です。昔からの自然現象ではありますが、きょうの黄砂は特に濃度が高いようです。雨が降っても回復せず、雨があがった後もこの通りです。黄砂と大気汚染を混同している人がありますが、これらは別物です。黄砂は、タクラマカン砂漠・ゴビ砂漠などの砂が強風に乗って舞い上がったものです。また、「近年、黄砂の頻度が増している」という人がいますが、それは正し...
河川敷の白い絨毯
- 2023/04/11
- 21:00

この景色、毎年撮っています。円山川下流域の土手を埋め尽くすハマダイコン(浜大根)の花。遠くから見ると白い絨毯のようですが、近くで見るとかなり紫色が混じります。真っ白な花もあり、↑このように周辺部が紫色のものもたくさんあります。花びら4枚、雌しべ1本、雄しべ6本、そのうち2本はやや短め。典型的なアブラナ科の花です。土手の上は国道で、車が絶えず走っています。しかし、河川敷に降りるとゆったりとした時間が...
三柱神社の赤芽柳
- 2023/04/10
- 20:30

新温泉町の三柱神社にあるアカメヤナギ(赤芽柳)が芽吹き始めました。アカメヤナギは代表的な陽樹で、河岸のような日当たりのいい湿潤な場所に生える樹木です。つまり、かつてはここが岸田川の水辺であったことを教えてくれています。しなやかなシダレヤナギのイメージとはまったく異なる、力強い巨木です。幹周り4.6m。ネットで調べると、アカメヤナギとしては全国2位とか4位とか・・・。いろいろな情報があって、どれが正しい...
白い猩々袴
- 2023/04/09
- 21:00

スプリング・エフェメラル(春の妖精)の1種のショウジョウバカマ(猩々袴)。猩々というくらいですから、赤い花が基本だと思います。しかし、白色、ピンク色、淡い紫色、濃い紫色、赤紫色などがあります。その中から、きょうは白いショウジョウバカマをピックアップしてみます。4つの花がまとまってついている↑まだつぼみですが、雌しべが長く突き出ています。雌性期です。つぼみの時期でも、雌しべは他花からの花粉を受け取るこ...
山猫の目草の果実
- 2023/04/08
- 21:00

ヤマネコノメソウの花を3月13日の当ブログで紹介しました。きょうはその果実です。ヤマネコノメソウより花が少し遅かったネコノメソウは、果実がまだ未熟です。ヤマネコノメソウのほうは熟した果実が裂開し始めました。裂開した果実の中にたくさんの種子が見えます。その様子が昼間のネコの目のようだというのが名前の由来です。果実の裂開がさらに広がると、昼のネコの目から夜のネコの目に変わっていきます・・・^^裂開した果実を...
桜便り2023・その15
- 2023/04/07
- 21:00

きょうは一日中、雨でした。散り始めたソメイヨシノ(染井吉野)を背景に、先日撮った春の植物たちです。スギナ(杉菜)。ここのツクシ(土筆)はまだ胞子を飛ばしていないものもありました。ダイコン(大根)。春の七草の「スズシロ」はダイコンの古名です。ウマノアシガタ(馬の足形)。キンポウゲ(金鳳花)という別名のほうが有名かな。ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)とカラスノエンドウ(烏の豌豆)。↓1日1回、ポチッとお...
桜便り2023・その14
- 2023/04/06
- 21:00

広島カープ、開幕5戦目にしてやっと勝ちました。ひやひやの降雨コールド勝ち。恵みの雨・・・^.^;こちらは晴れていた今朝の氷ノ山の残雪とソメイヨシノ(染井吉野)のコラボです。平地では、昨夜の雨でソメイヨシノの花びらがかなり散ってしまいました。しかし、養父市外野(との)よりも標高の高いところでは、いまが満開です。旧熊次小学校のグランドから撮影。養父市別宮(べっくう)の棚田から撮影。今年は、例年より残雪が少な...
桜便り2023・その13
- 2023/04/05
- 21:00

霊長類学者の河合雅雄先生は高校の大先輩です。河合雅雄先生が書かれた「少年動物誌」を題材にした映画が「森の学校」。その映画の中でシンボル的な桜がこのソメイヨシノ(染井吉野)です。丹波篠山市曽地中(そうじなか)の田んぼの中にポツンと立っています。映画の中で河合雅雄先生の少年時代を演じられたのが、当時12歳の三浦春馬さんでした。そのため、このソメイヨシノは「春馬の桜」と呼ばれています。三浦春馬さんは2020年...
桜便り2023・その12
- 2023/04/04
- 21:00

散る桜 残る桜も 散る桜・・・良寛さんの辞世の句だったかと思います。最近、よく同世代の訃報に接します。自分はまだまだ大丈夫!と思っているのですが・・・。短い人生が不幸で、長いほど幸せとは限りません。長くても、いずれ散るんです。誰しも。散り際も美しいですね、桜は。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用をお断りします。...
春の妖精2023・その13
- 2023/04/03
- 21:00

今年も、丹波市氷上町清住のカタクリ(片栗)の自生地にお邪魔してきました。桜と同様に、例年に比べると早く咲いたようです。もう1週間くらい早く訪ねた方が良かったかもしれません。花びらが傷みかけているものが多くありました。傷みのないものを選んで撮影します。花が終わると地上部は枯れて休眠状態に入り、地下で過ごします。カタクリが地上に現れる期間は約2か月だけで、スプリング・エフェメラル(春の妖精)の代表。妖...
春の妖精2023・その12
- 2023/04/02
- 21:00

ニリンソウ(二輪草)が咲き始めました。優しい色の魅力的な花です。典型的なスプリング・エフェメラル(春の妖精)です。花びらに見えるのはガクで、その裏側がうっすらと淡いピンク色です。2本の花茎が伸びて2輪の花をつけるのでニリンソウ。でも、1輪のことも3輪のこともあります。ガクはふつう5枚。でも、↑こんなふうに6枚あることも。このアバウトなところがまた魅力です。見ていると、優しい気持ちになります。↓1日1...
桜便り2023・その11
- 2023/04/01
- 21:00

小佐川沿いのソメイヨシノ(染井吉野)が満開です。早くも散り始めています。今朝は風がほとんどなくて、「逆さ桜並木」を楽しむことができました。雲一つない青空と桜。気持ちがスカッとする風景です。スイセン(水仙)とのコラボも楽しめます。所在地:兵庫県養父市八鹿町九鹿(くろく)↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用をお断りします。...