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記事一覧

炎天下の鸛

豊岡市出石町の小坂小学校の近くの田んぼにいたコウノトリです。餌を採るわけでもなく、じっとしています。炎天下でボーッとしているみたい。でも、鳥の体温は哺乳類より高めです。いつでも飛び立てるように、車で言えば常にアイドリング状態なんです。コウノトリの体温は約40℃だそうです。気温38℃で体温を超えた!などと言っているのはヒトの場合。コウノトリの体温は超えていないし、羽毛のない足からうまく放熱しているようです...

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気球花

きょうの豊岡の最高気温は38.4℃。きょうも西日本で最高です。気温が体温を超えると、さすがにキツイです。桔梗寺とよばれる香美町香住区の遍照寺にお邪魔してきました。キキョウ(桔梗)は秋の七草の1つですが、すでにたくさん咲いています。きょうは、キキョウのつぼみに注目です。つぼみははじめは緑色ですが、だんだん大きくなってくると紫色に変わっていきます。英語では balloon flower、直訳すると「気球花」あるいは「風船...

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熱気の石榴口

きょうの豊岡の最高気温は36.7℃だそうです。近畿以西で最高。5日連続の35℃超え。そんな中、クーラーのない教室でマスクをつけて授業する教員のこと、想像していただけますか?クーラーのついている教室もありますが、理科の実験室などにはクーラーがないんです。新聞で「教員不足深刻」「教員の待遇改善を」と言ってくださるようになりました。とりあえず、いますぐにでも全部の教室にクーラーをつけていただけますか?ザクロ(石...

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紫陽花巡り・その7

朝から晴れたり雨が降ったりの変わりやすい天気。梅雨のしとしと雨ではなくて、雷を伴った真夏の夕立のような雨です。もう梅雨明けと言ってもいいのではないでしょうか。福知山市の丹州観音寺のアジサイ(紫陽花)です。関西花の寺第一番札所と言われるくらいです。参道からアジサイで埋め尽くされています。その数、1万株だそうです。誰が数えたんでしょ?…^^↑パンフレットによく載っている風景。仁王門です。所在地:京都府福知...

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NO! WAR

イネがだんだん成長してきました。豊岡市但東町には毎年4か所で田んぼアートが描かれています。その中の1つ、大河内の田んぼアートです。ニコニコマークの下に「NO! WAR」の文字。白色、赤紫色、黒色の古代米を使って描かれています。もう少し経つと手前のほうがさらにはっきりしてくると思います。所在地:兵庫県豊岡市但東町大河内30 楽音寺から見下ろせます。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物...

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紫陽花巡り・その6

「紫陽花と風鈴の寺」と言われる綾部市の東光院にお邪魔してきました。風鈴は1000個以上、アジサイは約2500株だそうです。35℃超えの強い陽射しの下、涼しげな風鈴の音色が迎えてくれます。手前の風鈴をぼかしてアジサイにピントを合わせたり、アジサイを背景に風鈴を撮ったり。いろいろ楽しい写真が撮れました。本堂に上がって、冷茶とお菓子をいただき、ほっこり。こんな可愛いお客さまも。でも、風鈴の音が少し苦手だったみたい...

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朝の黄烏瓜

夏の夜の花、キカラスウリ(黄烏瓜)が咲き始めました。日没後に咲き始めます。カラスウリに比べるとやや繊細さに欠けますが、それでも妖艶な魅力があります。雌雄異株でこれは雄株の雄花です。中央に葯が見えています。雄しべは3本あり、先端で合着しています。一夜限りの花です。でも、朝になっても開いています。これは朝に撮影したもの。午前中はほぼこの状態でした。結構、長持ち…^^↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励...

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紫陽花巡り・その5

真夏のような暑さです。香住の海を背景にアジサイ(紫陽花)を撮ってみました。海の青、空の青、アジサイの青。それぞれ違いがあって面白い。海には青色系のアジサイが似合うように思います。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無断使用をお断りします。...

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雄性期の浜防風

今年度は海辺の高校の授業に行かせてもらっていますので、浜辺の植物がよく登場します。きょうはハマボウフウ(浜防風)の花です。どこの海岸にでもあるものだと思っていたら、最近は激減しているそうです。近隣では、石川県、福井県、岡山県などで準絶滅危惧種に、大阪府では絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。砂浜から浜辺のマツ林の林床にも生えています。防風林とは何の関係もなく、漢方薬になるボウフウに似ていることからの命...

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白い夾竹桃

キョウチクトウ(夾竹桃)の花が咲いています。原産地はインドで、江戸時代中期に日本に渡来したんだそうです。よく見かけるのは濃いピンクの八重咲きです。暑苦しい感じがします。↑こちらは白いキョウチクトウ。しかも一重で、爽やかな印象です。一重なので、花の構造もよくわかります。キョウチクトウの花びらは5枚。これが換気扇の羽のように時計回りに微妙にねじれています。花びらの内側に切れ込みの入った副花冠があり、そ...

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諸寄の浜茄子

ハマナス(浜茄子)の花を撮ろうと、新温泉町浜坂の県民ビーチに行きましたが、見つかりません。山陰海岸ジオパーク館の方に伺うと、「今年は特に早いこと終わったわ」とのこと。時期が遅かったようです。けれど、「諸寄(もろよせ)に咲いていたよ! こないだまでは」…というお話。ひょっとしたらまだ見られるかも…と思って、すぐに諸寄海岸に行ってみました。見つけました! まだいくつか咲いていてくれました。強い陽射しの暑...

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馬鈴薯の花

教育実習で「ジャガイモの芋は根か?茎か?何だと思う?」と生徒に問いかけた教育実習生がいました。生徒が「根!」とか「地下茎!」とか答えていると、その教育実習生・・・「種だ!種芋って言うだろ」って真顔で言いました。授業後、指導教諭が一言。「頼むから、ウソだけは教えてくれるな!」。ジャガイモの芋は、地下茎の一部が肥大したもので「塊茎」と言います。ついでに言うと、サツマイモの芋は「塊根」です。ジャガイモの花...

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紫陽花巡り・その4

丹波市氷上町の円通寺へ。秋の紅葉でも有名なお寺ですが、参道のアジサイ(紫陽花)もいい古刹です。山門前の青いアジサイ。参道のピンク色のアジサイはとっても可愛らしい・・・^^いろんなアジサイが楽しめます。所在地:兵庫県丹波市氷上町御油983 円通寺アクセス:北近畿豊岡自動車道の青垣ICから県道7号を南へ6km。車で12分。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの...

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姫女菀と春紫菀

道端に群生するヒメジョオン(姫女菀)です。かなり年数が経っても種子の発芽率が低下しないんだそうです。だから、とっても繁殖力が強い外来種です。 風に揺れるヒメジョオン。つい最近までハルジオン(春紫菀)が咲いていたところに、同じように咲いています。ハルジオンからヒメジョオンに変わったことに気がついていない人が多いかも。左:ハルジオン(5月10日撮影) 右:ヒメジョオン(本日撮影)花をよく見ると、ハル...

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紫陽花巡り・その3

今週末の18日・19日は、「出石永楽館・全国子ども落語大会」です。お近くの方、お時間がありましたら、ぜひご来場ください。きょうは、その出石のアジサイ(紫陽花)です。豊岡市出石町の出石神社。但馬の一宮です。以前はもっとたくさんのアジサイがあったような気がするのですが・・・。いまはほとんどが青色の花です。朱塗りの建物によく似合います。↑括りつけられたおみくじの間から。所在地:兵庫県豊岡市出石町宮内99 出石神社...

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紫陽花巡り・その2

アジサイ(紫陽花)巡りの第2弾。遠くまで出かけなくても、いつものウォーキングコースにあります。小佐川沿いの「紫陽花ロード」・・・私が勝手に呼んでいるだけです^^どなたが世話をしてくださっているのか知りませんが、毎年綺麗な花を咲かせています。いまは、咲き始めなのでクリーム色、淡い青色が多いようです。だんだん色が変化していくのを見るのもウォーキングの楽しみです。アジサイの花にあまり昆虫はやって来ないのです...

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泡吹虫

近畿地方も梅雨に入ったそうです。朝から雨。でも、きょうは気温が高くなかったので過ごしやすく感じました。さて、この時期、道端でよく見かけるのが、↑こんな泡。誰がこんなところで石鹸を使ったのでしょう?実はこれ、アワフキムシという昆虫の幼虫の仕業です。その正体は↑これ。カメムシやセミに近い仲間です。植物の道管(根から吸収した水の通り道)から汁を吸って生きています。どうせなら師管(葉でつくった栄養分の通り道...

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海狸鼠

中国では海狸鼠(かいりねずみ)というのだそうです。海狸(かいり)と言えばビーバーです。ビーバーのようなネズミということでしょうか。ヌートリアです。小佐川沿いをウォーキングしていて、水面を悠々と泳ぐヌートリアを見つけました。ビーバーもヌートリアも齧歯目、つまりネズミの仲間です。でも、巨大なネズミ。長い尻尾がありますが、尻尾を入れないで体長50cmくらいあります。基本的には夜行性です。でも、夕方も、ときに...

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紫露草の雄しべの毛の役割

先日の授業でムラサキツユクサ(紫露草)の雄しべの毛の顕微鏡観察をしました。雄しべの毛は大きな細胞が一列に数珠のように並んでいて、観察しやすいのです。細胞内の構造物がゆっくり流れる「原形質流動」の観察がおもな目的です。観察のついでに「雄しべの毛の役割って何だろう?」と問いかけてみました。「何のためにこんな構造が生じたのか?」という問いは無意味かもしれません。生物は目的をもって進化しているわけではあり...

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紫陽花巡り・その1

「あじさい寺」という噂を知って、夜久野町畑の圓満寺に初めてお邪魔しました。カーナビの指示通りですが、ちょっと不安になるくらい山の奥に入っていきます。目的地に着くと、参道に扉があり、「お帰りに際には必ず閉めてください」という看板。厳重にカンヌキがかかっています。カンヌキを外して中に入ると、お寺の周りはアジサイ(紫陽花)で埋め尽くされています。。1500株もあるんだそうです。周りは防獣柵で囲まれています。...

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時計草の葯の回転

きょうは、時の記念日。…ということで、トケイソウ(時計草)の花です。「草」という字が入っていますが、ホントは木本のつる植物です。トケイソウの花の寿命はほぼ1日。↑開花のときのようすです。上の濃い紫色のものが雌しべ。先が3つに分かれていて、時計の長針、短針、秒針に見立てます。その下に5本の雄しべがあります。雄しべの先に大きな葯がついています。黄色い葯が下向きになっています。この葯の向きに注目してくださ...

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可憐、笹百合

丹波篠山市の奥県守(おくあがたもり)の法円寺にお邪魔してきました。裏山の急斜面に咲くササユリ(笹百合)が見頃です。葉っぱや茎がササ(笹)のようなのでササユリ。ササユリは、丹波篠山市の市花に指定されています。ササユリは、中部地方以西に自生する日本の固有種です。淡いピンク色のものが多いのですが、かなり濃い色のものも真っ白なものもあります。雌しべ1本、雄しべ6本。雄しべの葯には赤褐色の花粉がいっぱい。大...

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犬芥子と白蝶

道端のイヌガラシ(犬芥子)の上をたくさんの白い蝶がフワフワと飛んでいます。モンシロチョウだ!って多くの人が思います。でも、そうとは限らないんです。イヌガラシはアブラナ科。4枚の花びらが十字をつくります。葉っぱの周りはギザギザです。モンシロチョウの仲間はこの花の蜜が大好きみたいです。モンシロチョウ(紋白蝶)によく似ていますが、翅の黒いスジがはっきりしています。スジグロシロチョウ(筋黒白蝶)です。モン...

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唐茱萸に森青蛙の卵塊

トウグミ(唐茱萸)の果実が熟してきました。美味しそうです^^採って食べたくなるのですが、我が家のものではないのでグッと我慢・・・^^豊岡市日高町知見(ちみ)の蓮台寺の階段下のトウグミです。このトウグミの下は小さな池になっているのですが、ここにカエルが棲んでいます。この卵塊。兵庫県ではレッドデータBランクのモリアオガエル(森青蛙)です。緑色、赤色、白色・・・季節外れのクリスマスカラーです・・・^^↓1日1回、ポチッ...

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六月の花

♪六月の雨には 六月の花咲く(小椋佳「六月の雨」より)きょうは一日中雨。我が家のガクアジサイ(額紫陽花)です。周りに額縁のように装飾花があり、中心部に小さな両性花が集まっています。これが原種で、ヨーロッパで品種改良され、里帰りしてきたのが装飾花だらけのアジサイ。どちらかと言えば、私はガクアジサイのほうに魅力を感じます。♪花の姿は変わるけれど 変わらぬ心を誓いながら・・・きのう撮ったアジサイ。咲き始めは...

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豚のサラダ

きょうはクリーン作戦で、地区の周辺のゴミ拾いや側溝の泥上げと除草作業です。ついでに近所の中学生と一緒にオオキンケイギク(大金鶏菊)の除去作業をしました。オオキンケイギクほどではありませんが、↑ブタナ(豚菜)もよく繁殖して大群落をつくります。ヨーロッパ原産の外来種で、外来生物法では要注意外来生物に指定されています。タンポポによく似た花を咲かせます。タンポポより背が高く、花茎が枝分かれしているのが特徴...

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続報・足環なし鸛

夕方のウォーキング中、コウノトリ但馬空港に向かう飛行機を見ました。すでに車輪を出して着陸態勢に入っています。夕方の便は、16時55分伊丹空港発、17時30分コウノトリ但馬空港着なのですが、時刻は17時07分。あれ? ダイヤが変更になったのかなぁ?・・・なんて思いながら空を眺めていると・・・飛行機とは反対方向に飛んで行く大きな鳥。飛行機の行き先はコウノトリ但馬空港、飛行しているのはコウノトリ(鸛)・・・^^舞い降りたよう...

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牧草ロール

円山川下流の河川敷のきょうの風景です。面積は狭いですが、北海道の十勝の酪農地帯で見たような風景が見られます。豊岡市内の酪農家の方たちが河川敷を利用して牧草を育てておられます。刈り取った牧草を直径1mを超える円柱形の「牧草ロール」にしたあと、運ばれます。ウシは1日に8kgの牧草を食べるんだそうです。これを食べて但馬牛が育ちます。牧草ロールの上で、トビ(鳶)がちょいと休憩中・・・^^↓1日1回、ポチッとお願いし...

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麦秋

オオムギ(大麦)が収穫の時期を迎えています。イネは田植えを終えたばかりですが、オオムギは黄金色に実っています。恥ずかしながら、粒が大きいのがオオムギで、小さいのがコムギだと最近まで思っていました。粒の大きさでも背の高さでもなくて、名前の由来は諸説あるらしいです。区別のしかたは簡単で、ひげのような芒(のぎ)が長いのがオオムギ、短いのがコムギ。ウクライナ情勢でにわかにスポットライトを浴びているオオムギ...

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最近出会った鸛

いま、野外で暮らすコウノトリ(鸛)は約250羽になりました。おかげで通勤のときにもコウノトリと出会います。車で走行中にコウノトリを見かけると、可能であれば車を止めて写真を撮るようにしています。この2日間で豊岡市日高町内で出会ったコウノトリを3羽紹介します。この中に雌が1羽います。雌はどれでしょう?この中で最も若い個体はどれでしょう?ABC足環カタログから、AはJ0087、BはJ0180、CはJ0394とわかりま...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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