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記事一覧

仏の座と霜

霜月もきょうで終わり、明日からは師走です。霜が降りる頃だから霜月。当地ではたいてい11月の下旬に初霜です。春から初夏の花ですが、いまもホトケノザ(仏の座)が花を咲かせています。今朝、小さなピンクの花とそれを支える丸い葉っぱに霜が降りていました。霜は、気温が氷点下にならなくても、地表の草などの表面が氷点下になれば見られます。空気中の水蒸気が氷の結晶として葉っぱにくっつくのです。陽が射してくると、葉っぱ...

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紅葉巡り2021・出石城

ぼちぼち終わりといいながら、紅葉を求めて出石城へ。立ちこめていた朝霧が晴れて町並みが明るくなっても、地形の関係でお城にはなかなか陽が射しません。しっとりと濡れた鳥居とモミジ。朝早いのに、お参りする人がチラホラ。町内の方だと思います。2枚目はよく見るアングルなので、あまり見かけないアングルの写真を。見頃は過ぎていますが、まだ楽しめます^^1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花...

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ケヤキの森

豊岡市但東町の高橋地区で、写真コンテストの作品を募集しているというお知らせを頂きました。地域の魅力を発見・発信しようと、高橋振興対策協議会が主催されています。お知らせを頂いたのはずいぶん前なのですが、気がつけばきょうが締め切り日。慌てて出かけました。目的地は、一宮神社の「ケヤキの森」。神社の境内に9本のケヤキの巨木が威風堂々と立っています。最も太いものは、幹周り7.9m、樹高35mだそうで、樹齢は約500...

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紅葉巡り2021・日光院

きょうは一日中、雨が降ったり止んだり、ときどき晴れ間が出たり。雨の合間を縫って、養父市八鹿町の日光院へ。大イチョウはすっかり葉を落とし、境内の真っ赤なイロハモミジが雨に濡れていました。大イチョウの下は一面の黄色。イロハモミジの下は黄色と赤色の競演です。こうして見ると「濡れ落ち葉」もいいもんです^^一瞬の陽射し。このあとすぐに、また降り出しました。今年の紅葉もそろそろ終わりです。所在地:兵庫県養父市八...

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百合の木の果実

豊岡市日高町の植村直己冒険館のユリノキ(百合の木)です。比較的早く黄葉するので、もうほとんど葉っぱを落としています。葉っぱが半纏(はんてん)の形に似ているので、別名ハンテンボク。いまや半纏を知らない人が増えたから、Tシャツの形といったほうがわかってもらえます^^枝にはたくさんの果実がついています。100個くらいの果実が集まった集合果。種子が熟すと、風が吹いたときにはがれて内側の果実から落ちていきます。...

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毎年同じ黄葉

朝日を浴びたイチョウ(公孫樹、銀杏)の黄葉です。紅葉も黄葉もコウヨウですが、紅葉と黄葉はしくみが異なります。寒くなって光合成がしにくくなると、クロロフィルが分解されてなくなっていきます。このとき、糖から赤色のアントシアニンが合成されるのが紅葉です。一方、元々あった黄色のカロチノイドが目立つようになるのが黄葉です。アントシアニンは合成されるので、その合成具合が環境条件の影響を受けます。そのため、紅葉...

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山柿の紅葉

まだ食べるには早いですが、軒下の干し柿がだんだんいい色になってきました。このカキ(柿)の原種と考えられているのがヤマガキ(山柿)です。我々が食べるカキよりずいぶん小さい果実です。山の林の縁のほうの日当たりのいいところでよく見かけます。ヤマガキは渋柿です。タンニンが含まれているのでとても食べられません。ヤマガキの紅葉は、黄色から褐色、赤色へと変化していきます。皮を剥いて干せばタンニンが不溶性に変わり...

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紅葉巡り2021・弘誓寺

きょうは祝日。新聞各紙にあいついで紹介されたこともあり、たくさんの観光客がお見えでした。丹波篠山市の弘誓寺(ぐせいじ)です。地元の我々は「宇土(うど)の観音さん」と言ったほうがわかりやすいのですが。境内の中央にドーンとイチョウの大木がそびえ立ちます。樹齢約500年だそうです。ご本尊は観世音菩薩。源平の戦いで戦火から逃れたと言われています。高さ約20m、幹周り約5m。隣の多宝塔を上回るくらいの高さです。...

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紅葉巡り2021・三寶寺

きょうは久しぶりの雨。各地の水がめの水位が下がっていましたので、恵みの雨です。雨に濡れる紅葉もいいかと、丹波市の三寶寺(さんぼうじ)に行ってきました。参道から山門をくぐると、立派な本堂。その前に樹齢約70年といわれるオオモミジがあります。その根元が真っ赤な落ち葉で埋めつくされています。三寶寺は無住寺で普段は公開されていませんが、紅葉の季節だけ中に入ることができます。裏庭の紅葉、羅漢さんの襖絵、龍の彫...

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紅葉ではない紅い葉

2日間で3公演の落語会が終わって、いま心地よい疲労感に包まれております。落語では扇子が重要な役割を果たします。扇子を長年使うとよく壊れるのが要(かなめ)の部分。肝心要というくらいですから大事な部分のはずですが、困ったことにここが一番弱いのです。近頃の扇子の要は、たいていプラスチックでできていて、その劣化が原因です。昔は、堅い材質のカナメモチ(要黐)を使ったのだそうです。カナメモチは日本に自生していま...

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瓜膚楓の紅葉

山際の道沿いで、ウリハダカエデ(瓜膚楓)がみごとに紅葉していました。ウリハダカエデの紅葉は、赤色というよりも黄色~オレンジ色です。木の下の方が黄色で、上の方がオレンジ色になっていました。葉っぱの形は独特の扇状五角形で、切れ込みは浅く3~5裂します。イロハカエデやドウダンツツジの真っ赤もいいですが、こういう紅葉も素敵です。ウリハダカエデは日本の固有種です。1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになって...

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銀杏の落葉の上で

イチョウ(銀杏、公孫樹)が葉を落とし、黄色い絨毯が広がっています。朝露でしっとりと濡れ、朝日にキラキラと輝いています。その落葉の上を飛び回るハチを見つけました。ミツバチより少し大きい程度の黒いハチ。白い縞模様が見られます。クロスズメバチです。スズメバチの中では穏やかな性格のハチです。こんなところで何をしているのでしょう。何やら獲物を捕まえたようです。獲物が何かはよくわかりません。クロスズメバチは土...

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紅葉葉楓の紅葉

同じような漢字が並ぶタイトルになりましたが、モミジバフウ(紅葉葉楓)という木の紅葉です。養父市八鹿町のつるぎが丘体育館の前に植栽されているモミジバフウ。北米原産の高木です。樹高20mを超えて、もっと大きくなります。すっかり赤くなった木もありますが、黄色と赤色が半々の木、まだ緑色が残る木も。それぞれ個性があります。葉っぱがモミジのように5~7裂しているところからの命名です。でも、モミジ、カエデの仲間で...

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灯台躑躅の紅葉

但東町に安国寺というドウダンツツジ(灯台躑躅)の名所があるのですが、今年は近所のドウダンツツジです。敢えて名所に行かずに、ドウダンツツジの美しさに挑戦です。近所の生け垣のドウダンツツジ。「燃えるような」は使い古された表現ですが、どうしてもそう言いたくなります。透過光で撮るのがいいです。背景を変えてみましたが、お好みはどれでしょう?私はやっぱり燃え立つような鮮やかな赤色の1枚目、かな。1日1回、↓ポチ...

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紅葉巡り2021・高蔵寺

先週、丹波篠山市の「紅葉三山」の文保寺と大国寺を紹介しました。きょうは、もう1つの高蔵寺(こうぞうじ)の紅葉です。ここも明智光秀の焼き討ちにあった古刹です。朝9時頃、訪れてみました。立派な山門から奥の本堂まで、左右に紅葉が続きます。陽がさせば↑この本堂の周辺が最もいい景色なのでしょうが、残念ながら日陰です。本堂付近に陽がさすのは昼前後でしょう。夕方も早く陽が沈む地形です。でも、昼頃はたくさんの観光...

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郵便局の木

先日、3年生の生徒たちに校庭の植物を紹介する授業をしました。入試でもよく出てくるブナ、ミズナラなどの夏緑樹林の代表的樹木、タブノキ、アラカシなどの照葉樹林の代表的樹木、そしてゲッケイジュなどの硬葉樹林の代表的樹木・・・他にも校内にはたくさんの種類の樹木があって、文字通り生きた教材です。そんな中で生徒たちに最も人気があったのは、↑このタラヨウ(多羅葉)でした。肉厚の扁平な葉っぱの裏側に尖ったもので傷をつ...

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南京櫨の紅葉

但馬長寿の郷のナンキンハゼ(南京櫨)の紅葉がきれいです。中国原産で、公園樹や街路樹としてよく植栽されています。まだ緑色の葉もあり、黄色、橙色、赤色、赤紫色、いろんな色が混ざっています。みんな一斉に同じ色にならないところが魅力です。葉っぱの形は丸っこい菱形。見る角度によってはハート形にも見えます。たくさんの若い果実がついています。葉っぱが散ってしまうと、この果実が緑色から黒色、そして白色と変化してい...

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氷ノ山、初冠雪

きょうの養父市(標高約60m)の最低気温は3℃。標高が100mごとに0.6度下がるとすると、氷ノ山の山頂(標高1510m)では約-6℃のはずです。朝、氷ノ山の麓の大久保(標高約900m)に出かけてみました。麓は晴れているのですが、山頂付近には雲がかかっていて見えません。1時間ほど待って、やっと↑この状態。何とか初冠雪を確認することができました。アップして見ると、うっすらと雪をかぶり、吹きつける風で樹木に着雪している...

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百舌の高鳴き

きょうの小佐川沿いのウォーキングでは、モズ(百舌)によく出会いました。ソメイヨシノの枝に止まっていたモズの雄。この辺りを縄張りにしているようです。モズは、雄も雌もそれぞれ独自に縄張りをもちます。ソメイヨシノの枝からすぐ近くのキリ(桐)に飛び移って、高鳴きを始めました。キィーキィーキチキチキチキチキキチ・・・というようなせわしない激しい鳴き方です。キリのてっぺんの見晴らしのいい位置に止まって、高らかに...

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低温期の大和小灰蝶

日中、晴れ間が広がったのでウォーキングに出かけたら、雨に降られてしまいました。きょうの当地の最低気温は9℃、最高気温は16℃。寒くなってきました。そんな中で、低温に負けずに活動するヤマトシジミ(大和小灰蝶)に出会いました。セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)の花で吸蜜中です。でも、ずいぶん色が薄いようです。ちなみに、↑こちらは8月下旬に撮ったヤマトシジミ。羽の裏側の黒い斑点がはっきりくっきりしています。それ...

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錦木の紅葉

世界三大○○っていうのがよくあります。世界三大美女、世界三大宗教、世界三大瀑布、世界三大珍味、・・・etc.でも、世界三大紅葉樹というのがあるのを最近まで知りませんでした。世界三大紅葉樹の1つ、ニシキギ(錦木)です。三大といっても大木ではなく、低木です^^紅葉が錦のように鮮やかだということからの命名です。確かにまぶしいくらい鮮やか。鮮やか過ぎて好みは分かれるところでしょう。枝に薄いコルク質の翼(よく)があるの...

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紅葉巡り2021・文保寺

きのうの大国寺に続いて、丹波篠山市の「紅葉三山」の第2弾、文保寺です。ここにお邪魔するのは、6月の「紫陽花巡り」以来で今年2回目です。本堂の横に、黄色く色づいた雌株のイチョウ(銀杏)の大木があります。たくさんのギンナンが落ちています。参道にはたくさんのイロハモミジが植栽されています。あいにくの曇り空で、ちょっと残念。平日のためか、観光のお客さまはほとんどおられず、ゆっくり散歩できました。坂道で息が...

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紅葉巡り2021・大国寺

丹波篠山市の「紅葉三山」といわれる紅葉の名所の1つ、大国寺に行ってきました。大国寺の本堂は、室町時代初期に建てられた国指定の重要文化財です。唐様と和様の折衷様式で、珍しいんだそうです。本堂の前にあるイロハモミジの大木。透過光で見ると、燃えるような赤色でみごとです。例年なら観光バスがやって来るのですが、今年はとっても静かです。夕方になると日陰になりますので、昼前後がおススメです。所在地:兵庫県丹波篠...

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紅葉巡り2021・天滝

阪神ファンの皆さま。お疲れさまでした。でも、勝率5割を下回るチームが日本一になる可能性があるCSって、どうなんでしょ?CSと無関係なカープファンです^^朝から大屋町の天滝(てんだき)に登ってきました。登山口の駐車場に着いたのが午前8時15分。すでに、17台入れる駐車場に車がたくさん駐まっていて、私は15台目。登山口付近はまだ緑色の葉っぱが多いのですが、登るにつれて黄色や褐色、赤色が増えてきます。登山道は約...

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無花果の謎々

人気のうどん屋さんに行列ができていました。待っている間に、ネットで調べたなぞなぞを妻に出題をして暇つぶし。すると、隣で待っていた若者グループもなぞなぞを始めました。「皿の真ん中にイチジクを置いたら花になりました。何の花?」・・・隣のなぞなぞが気になります。ご近所のイチジク(無花果)です。たくさん果実がなっています。花がないのに果実ができるから「無花果」なんだそうです。でも、この果実こそ、たくさんの花...

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現の証拠の発射台

7月頃から咲いていたゲンノショウコ(現の証拠)の花もぼちぼち終わりです。果実ができ、種子を飛ばしたものもあります。↑この写真には、花とその後のいろいろな段階のものが同時に見られます。中央のロケットのような形をしたものが若い果実です。これがこの後、とっても面白い変化をします。果実の基部に5つの丸い袋があります。この中に1つずつ種子が入っています。果実が乾燥すると・・・果実が下のほうから5つに裂けて、パチンと...

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山法師の紅葉

朝日を浴びる我が家のヤマボウシ(山法師)です。朝、起きて窓を開けると、この景色です。気持ち良く目覚めることができます。春は白い花、夏には食べられる赤い果実、そして秋にはこの紅葉。1年に3つの楽しみを与えてくれます。元々は山で拾ってきた種子から発芽したものです。もうすぐ樹齢30年。1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断りします。...

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紅葉巡り2021・蘇武林道

但馬を南北に走る妙見・蘇武林道、三川林道を走破してきました。その距離約60kmです。妙見山(標高1139m)から蘇武岳(標高1074m)に続く林道です。大部分はアスファルト舗装をされていますが、ところどころこんな道があります。黄色や褐色の木々の間を抜けて走ります。山の稜線に沿って、道はくねくねと曲がります。蘇武岳の山頂近くの休憩所からの眺望。先日登った氷ノ山(標高1510m)、鉢伏山(標高1221m)が見えます。蘇...

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被せ綿

重陽の節句の行事の1つに「被せ綿(きせわた)」というのがあります。前日にキクの花の上に綿をかぶせておき、翌朝、朝露を含んだ綿を回収します。キクの香りを含んだその露で、からだを清めるのです。被せ綿で顔を清めれば「不老」、からだを清めれば「長寿」の祈願になります。今朝、実際にやってみました。綿に鼻を近づけると、かすかにキクの香りが感じられます。昔の人は優雅なことをやっていたものです。重陽の節句といえば...

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甘柿の王様

桂文珍師匠の噺のマクラです・・・奈良の友だちからハガキが来ました。『うちの柿が色づき、よく熟しています。食べに来てください』・・・と書いたつもりなんです。この「柿」が「姉」になっていました(笑)ありがたいですね。食べに行こうかと思ったんです(笑)でも、その友だちは67歳なんです(笑) その姉です(笑)甘柿の王様と呼ばれる富有柿です。富有柿はフユウガキと読むのだと思いますが、当方ではフユガキと呼びます。子ど...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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