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記事一覧

紅葉巡り2021・名草神社

名草神社の紅葉を見に行ってきました。国指定の重要文化財、名草神社の三重塔です。着いたときには曇っていましたが、ありがたいことに陽が差してきました。妙見杉の緑色を背景に、朱塗りの塔と紅葉が映えます。石段を上がって、いま復元工事中の拝殿・本殿へ。鮮やかに蘇った拝殿・本殿がみごとです。絵馬も美しく復元されています。拝殿、本殿も国指定の重要文化財です。1か所に3つの重要文化財が並んで建っているのはここだけだ...

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紅葉の氷ノ山へ

兵庫県の最高峰・氷ノ山(1510m)に登ってきました。といっても、いちばん楽な大段ヶ平(おおだんがなる)コースですけれど。大段ヶ平から氷ノ山山頂を望みます。チシマザサの中に広葉樹が赤色や褐色になっています。大段ヶ平の標高は約1100m。ここから約2800m歩いて標高は約400m上がります。ミズナラ、ウリハダカエデ、若いブナなどに囲まれた登山道。カサカサと音を立てて落ち葉を踏んで歩きます。神々しいブナの原生林で、...

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花水木の紅葉

きょうは校庭に出て野外授業です。真っ赤に色づいたアメリカハナミズキ(亜米利加花水木)の下で。ワシントンD.C.の桜並木は有名です。あれは日米親善のために日本(当時の東京市長)から贈られたサクラです。1912年、1800本のソメイヨシノをはじめ、59種類のサクラ、計3000本が贈られたそうです。その返礼として、1915年にアメリカから日本に贈られたのがアメリカハナミズキです。春に白色やピンク色の花を咲かせ、秋にはこうして...

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遅れた金木犀

例年ならもっと早く開花するキンモクセイ(金木犀)がやっと開花しました。今年は10月上旬まで暑かったので、キンモクセイの開花が遅くなったようです。辺りに独特の強く甘い香りを漂わせています。開花しているのは1週間ほどです。すぐに花期が終わってしまいます。この香りにリラックス効果があるのは納得ですが、食欲を抑えるダイエット効果もあるのだとか。強い香りに惹かれてやって来たのは、ミナミヒメヒラタアブ(南姫扁虻...

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背高泡立草に来た昆虫たち

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)はあまり好きじゃないと言いながら、結構撮ってます^^原産地・北米では、セイタカアワダチソウは重要な蜜源植物なのだそうです。↑ニホンミツバチ(日本蜜蜂)もセイタカアワダチソウの蜜がお気に入りのようです。↑こちらはシマハナアブ(縞花虻)。複眼がくっついているので雄です。アブの雄はたいてい複眼が大きく発達しています。雌を見つけやすくなっているのでしょうか。↑こちらはキンケハ...

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続・桜紅葉

きのうに続いて、桜紅葉(さくらもみじ)です。篠山城北濠のソメイヨシノ(染井吉野)です。落葉が比較的少なく、赤く色づいているものが多くありました。北濠の北側には、いまは市役所の庁舎が建っていますが、元は高校の校舎でした。そして、北濠の南側は高校のグランド。体育の時間は北濠を越えて行ったり来たりしていました。あの頃、野球部の1年生は北濠にボートを浮かべて待機していました。ホームランボールが北濠にポチャ...

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桜紅葉

小佐川沿いのソメイヨシノの並木が紅葉しています。いわゆる桜紅葉(さくらもみじ)です。サクラは8月から少しずつ紅葉して散っていきます。モミジのように燃えるような赤色になるわけでもなく、イチョウのように真っ黄色になるわけでもなく、赤っぽい橙色だったり、黄色っぽい褐色だったり、長く緑色だったり・・・。葉っぱ1枚ずつに個性があって面白い紅葉のしかたをします。モミジと違って葉っぱが厚いので、葉っぱの裏側から透過...

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雄性先熟の背高泡立草

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)の花をデジタル顕微鏡で詳しく調べてみます。セイタカアワダチソウの花には舌状花と筒状花があります。周辺部にあるのが舌状花。タンポポの花と同じです。舌状花の数は決まっていなくて、5個のものも18個のものもありました。↑この花には11個の舌状花があります。間隔もバラバラです。中央に4つ見えるのが筒状花。まだ、つぼみです。筒状花の数も決まっていなくて、2個のものや5個のものも...

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真鴨が到着

きょう近畿地方で木枯らし1号が吹いたと、大阪管区気象台が発表しました。昨年と並んで、記録が残る1955年以降で、最も早い木枯らし1号だそうです。木枯らし1号に乗って来たのでしょうか、小佐川にマガモが飛来しました。今シーズンの初見です。雄2羽と雌2羽の計4羽。↑こちらが雄。頭部は緑色の金属光沢、胸は栗褐色、くちばしは黄色です。↓こちらが雌。雄に比べて、かなり地味です。くちばしが橙色と黒色。全身が黒褐色の地に...

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背高泡立草の花の間に

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)は、残念ながらあまり好きになれません。根から他の植物の成長を阻害する化学物質を分泌し、ススキなどを駆逐して殖えていきます。もっとも、その化学物質の濃度が高くなると自分も成長できなくなるという憎めない弱点もあります。美しい花というわけでもなくて、キタテハが来てくれて、やっと絵になる感じです。この花をアップしてみたら美しく撮れるかもしれないと思い、デジタル顕微鏡で観察...

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ひっつき虫・亜米利加栴檀草

アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)は、その名の通り北米原産です。日本で最初に発見されたのは1920年、琵琶湖畔だったそうです。花(撮影:9月下旬)私が子どもの頃も見かけましたが、いまほど多くはありませんでした。いまはもう日本中どこにでもある雑草です。若い果実(撮影:10月上旬)↑この状態の若い果実を花茎ごと取って、友だちの服に投げて遊んだものです。果実の先に2本のトゲ(冠毛)があって、これが衣服に突き...

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こんな所に浅葱斑

道路沿いの林縁でアサギマダラ(浅葱斑)を見つけました。まわりには、フジバカマもヒヨドリバナもアザミ類もありません。後翅に黒褐色の斑紋がありますので雄です。よく見ると、前翅が少し傷ついていました。ここでちょっと休憩なのでしょう。海を渡って南西諸島や台湾を目指す途中です。頑張れ!アサギマダラ。1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断りし...

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秋桜2021・その4

丹波篠山市新荘のコスモス(秋桜)畑です。コスモス畑の端に地蔵堂。その脇のカキの木がたわわに実をつけています。晴れてはいますが、秋風が吹いて空気はひんやり。11月上旬の気温だそうです。稲刈りが終わった田んぼの二番穂を背景に。ツマグロヒョウモンの雄。南方系のチョウなので、急に寒くなって驚いているのではないかと思います。1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの...

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ジャパニーズ・アネモネ

おとといまで「夏のような秋」だったのに、きょうは「冬のような秋」です。「ちょうどいい秋」がないまま季節が変化していきます。夏の終わり頃からあちこちの庭で見かけるシュウメイギク(秋明菊)です。一部は庭から飛び出して野生化しています。名前に「キク」と付いていますが、どう見てもキク科の花には見えません。キンポウゲ科イチリンソウ属で、イチリンソウやアネモネの仲間です。だから、シュウメイギクは英語でジャパニ...

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彦根城の二季咲き桜

大学の同期生のNくんのガイドで、彦根城を見学して来ました。↑玄宮園から見上げた彦根城。さすが国宝の天守。カッコいいです。その彦根城の内堀沿いに、ニキザキザクラ(二季咲き桜)が咲いていました。春(4~5月)と冬(11~1月)の年2回咲くので二季咲き。まだ10月ですが、チラホラと咲き始めていました。ニキザキザクラはエドヒガンとマメザクラの交配品種で、水戸市の偕楽園のものが有名です。この木は、その水戸市から彦根...

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秋桜2021・その3

滋賀県の近江八幡にやって来ました。野田町のコスモス畑です。コスモスの数、何と200万本。圧倒されます。それまで曇っていたのに、運よく晴れ間が出ました。周囲に路上駐車。きょうは彦根に泊まります^^1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断りします。...

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秋色2021

10月も半ばだというのに、まだ夏が残っています。高校生は移行期間ということで、この時期、冬服でも夏服でもいいのですが、まだまだ夏服が多く見られます。それでも、秋の気配を感じる写真を撮ろうと、高校の校内を一周してみました。↑イチョウの葉っぱが少し黄色味を増してきました。↑こちらはケヤキの葉っぱ。緑色の葉と紅葉した葉が混じっています。根元にはたくさんの葉っぱが落ちています。葉っぱごとに寿命が違うようです。...

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身近な準絶滅危惧種

我が家の近くの竹薮の脇で、面白い形をした濃い黄色の花を見つけました。ナガミノツルケマン(長実蔓華鬘)。別名、ナガミノツルキケマン(長実蔓黄華鬘)です。長さ1.5mくらいの蔓が地面を這っていて、他の植物に寄りかかるようにして花を咲かせています。環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。兵庫県のレッドリストでもCランクです。でも、この希少な花の存在にたぶん誰も気づいていないと思います。...

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山薄荷に来た昆虫たち

山野のハッカということで、ヤマハッカ(山薄荷)。でも、葉っぱを揉んでもいい香りはしません^^雌しべと4本の雄しべはふつう下唇に包まれているのですが、あらわになっています。さっきまで昆虫が訪れていたのでしょう。↑やって来たのは、コハナバチ(小花蜂)の仲間。上唇の濃い紫色の斑点が昆虫たちに蜜のありかを教える蜜標になっています。↑羽音を立ててオオハナアブ(大花虻)もやって来ました。キチョウ(黄蝶)は、かなり...

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嫁菜に来た昆虫たち

淡い紫色のヨメナ(嫁菜)の花がまとまってさいていました。ベニシジミ(紅小灰蝶)が吸蜜中です。野菊の仲間には似たようなのがたくさんあるのですが、田んぼのまわりにあるのはたいていヨメナです。やって来たのは、↑キンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)。触角が長いので雄です。黒色と黄色ですが、大人しいハチです。↑こちらは、シマハナアブ(縞花虻)。左右の目が離れているので雌です。私は食べたことはありませんが、ヨ...

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続・溝蕎麦に来た昆虫たち

10月4日に「ミゾソバに来た昆虫たち」を紹介しました。そのとき登場したのは、ホシホウジャク、シロスジベッコウハナアブ、ミナミヒメヒラタアブ。きょうは、それ以外の昆虫たち。チョウを中心に紹介します。珍しい昆虫ではなく、ごくふつうに見られる昆虫たちです。↑ヤマトシジミ(大和小灰蝶)。ちょっと翅が傷んでいますが、いい顔をしています^^↑キチョウ(黄蝶)。ミゾソバの可愛いピンクによく似合います。↑チャバネセセリ(...

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ひっつき虫・盗人萩

最も有名なひっつき虫はこれでしょうか。↑在来種のヌスビトハギ(盗人萩)です。果実は眼鏡のような形をしています。草むらを歩くと、ズボンの裾や靴下にいっぱいくっつきます。デジタル顕微鏡で見ると、果実の先端にカギ状のトゲがあります。そして、果実の表面に細かいカギ状の毛がいっぱい生えています。表面がざらつくのはこの毛のためです。この毛で衣服にくっつきます。↑こちらは、北米原産のアレチヌスビトハギ(荒れ地盗人...

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威嚇のポーズ

駐車場のアスファルトの上でハラビロカマキリ(腹広蟷螂)を見つけました。腹部の幅が広いのでハラビロ(腹広)。ちょっと太っちょのカマキリです。ふつうは樹上生活をするカマキリです。脇のクスノキの梢から風に飛ばされて落ちてきたみたいです。車に轢かれてはいけないので、捕まえて駐車場の脇に放してやりました。前翅の縁に白い斑点があります。汚れているのではなくて、ハラビロカマキリの特徴的な模様です。もう少し安全な...

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ひっつき虫・黄花秋桜

7月から咲いているキバナコスモス(黄花秋桜)。黄色いコスモスではありません。コスモスとは別種です。コスモスと違って花期が長く、夏から咲いていて、いまは花と果実の両方が見られます。↑これがキバナコスモスの果実。果実がバナナのような形をしているのはコスモスと同じですが、先に冠毛が2本ついています。コスモスには、冠毛はありません。↑冠毛をデジタル顕微鏡でアップしてみます。冠毛に細かいトゲが並んでいるのがわ...

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犬蓼に来た昆虫たち

初夏から咲いているのだけれど、最近よく目立ちます。イヌタデ(犬蓼)です。別名アカマンマ。子どもの頃、女の子のままごとに付き合わされると、これが赤飯として出てきました^^とっても小さな花がびっしりと並んでいます。たくさんの花がついていますが、開花しているのはほんの数個。長い期間にわたって少しずつ咲いていきます。5枚の花びらのように見えるのはガクです。小さな花にやって来たのは、昼間でも活動する小さなガ。...

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秋桜2021・その2

コスモス(秋桜)に来た昆虫たち。コスモス畑にはハチたちがたくさん飛び交っています。ハチたちは蜜や花粉に夢中ですから、捕まえようとしない限り刺されることはありません。↑こちらはトラマルハナバチ(虎丸花蜂)。いちばんたくさん見られました。↑こちらはクマバチ(熊蜂)。羽音が大きいですが、穏やかなハチです。もちろんミツバチもいます。チョウの仲間もいます。↑ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)。他にも、モンシロチョ...

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桜と赤蜻蛉

桜紅葉(さくらもみじ)というにはちょっと早いのかも知れません。カエデやイチョウのように一斉に赤くなったり黄色くなったりするわけではありません。小佐川沿いのソメイヨシノ(染井吉野)は、8月頃から少しずつ色づいてきて少しずつ散っています。オレンジ色の葉、黄緑色の葉、いろんな葉っぱが混じっていて、それはそれで風情があります。足もとには落葉が積もり、歩けばカサカサと乾いた音をたてます。枝の先にはナツアカネ...

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溝蕎麦に来た昆虫たち

コンクリートで固めていない用水路にミゾソバ(溝蕎麦)の花が咲いています。可愛らしいピンク色と白色の花です。ミゾソバの蜜を目当てにいろんな昆虫たちがやって来ます。↑こちらはホシホウジャク(星蜂雀)。スズメガの1種です。長い口吻を伸ばして蜜を吸います。花粉の運搬にはほとんど貢献していないようです。↑こちらはシロスジベッコウハナアブ(白筋鼈甲花虻)。複眼が離れているので雌です。珍しいわけではないと思います...

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秋桜2021・その1

丹波市氷上町清住のコスモス畑にお邪魔してきました。今年も「コスモスまつり」は中止だそうです。でも、コスモスはいっぱい咲いてます!日曜日なのに訪れる人はまばらでした。カメラを持ったおじさん、小さな子ども連れのご夫婦がちらほら。だから撮り放題。おすすめスポットです。コスモスは逆光がいいですね。1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断りし...

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薄の葉の歯

きょうもススキの写真です。でも、きょうはデジタル顕微鏡で見たススキです。まずは、雄しべの葯です。左の葯にはまだ花粉が詰まっていますが、右と中央の葯は空っぽです。花粉を放出した穴も見えます。ブラシのような雌しべです。穂の外に飛び出しいないので、未成熟な状態だと思われます。ススキの葉っぱです。↑この通り、ガラスのようなトゲが並んでいます。この写真の右側が葉っぱの先端です。トゲは葉っぱの先端のほうを向い...

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続・薄の穂の開閉

きのうの続きです。ススキ(薄)の穂は、はじめは閉じていますが、花が咲く頃に開いてきます。秋風をいっぱい受けて、花粉を飛ばします。そして…花の時期が終わると、ススキの穂は再び閉じてしまいます。そして、この間に種子が成熟していきます。種子が成熟すると、ススキの穂は再び開きます。秋風を受けて、こんどは種子を飛ばします。ススキはこうして穂を閉じたり開いたりしながら、秋風をうまく利用して受粉や種子散布をして...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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