紅葉の氷ノ山
- 2020/10/31
- 21:00

兵庫県の最高峰・氷ノ山(1510m)の紅葉です。養父市大屋町の横行(よこいき)渓谷から大段ヶ平(おおだんがなる)まで車で登りました。大段ヶ平にはたくさんの車が駐めてあり、大勢の方が頂上を目指されたようです。大段ヶ平の標高は1100mです。頂上までの標高差は410m。最短の登山ルートです。天気も良くて、絶好の登山日和です。赤いのはナナカマドでしょうか。ブナ、カエデ、ミズナラが中心です。頂上付近はすでに落葉して...
裏波小灰蝶の擬態
- 2020/10/30
- 21:00

秋によく見かけるウラナミシジミ(裏波小灰蝶)です。翅の裏側に淡い褐色と白色の波模様があります。落ち着かず、速く飛び回るのでなかなか撮らせてくれません。サクラタデの花にやっと止まって吸蜜してくれたので、撮れました。もともとは熱帯・亜熱帯のチョウです。クズなどに卵を産み、世代交代をしながら温帯域へ分布を広げていきます。だから、このあたりでは秋になるとよく見かけることになります。でも、寒いところでは冬を...
エゴノキの果実、完売
- 2020/10/29
- 21:00

我が家の庭のエゴノキに毎日やって来るヤマガラです。カメラを構えて近寄っても平気です。エゴノキの果実をくちばしで取ると、両足の間に挟んでくちばしでつつきます。その音がコンコン・コンコンとリズミカルに響きます。種子を取り出すと、有毒なサポニンを含む果皮と果肉の部分はポイッと捨てます。すると、大きな種子が1つ出てきます。この種子を両足の間に挟んで、コンコンとつついて中身を食べています。3羽が毎日やって来...
嫁菜に来た昆虫たち
- 2020/10/28
- 21:00

長く咲き続けてきた道端のヨメナ(嫁菜)もそろそろ旬が終わりに近づいています。どこにでもあるのかと思ったら、自生するのは西日本だけだそうです。ノコンギク(野紺菊)とよく似ていますが、ノコンギクは花の柄が短いので、横から見ればわかります。「嫁はハナの下が長い」と覚えます^^葉っぱを触っても区別できます。ノコンギクはザラザラしています。嫁は毛深くありません^^蜜が美味しいのでしょう、ヨメナにはいろいろな昆虫...
背高泡立草に来た昆虫たち
- 2020/10/27
- 21:00

耕作放棄地や空き地に北米原産のセイタカアワダチソウ(背高泡立草)が群生しています。ススキと同じような場所を好むので、各地でススキと勢力争いを繰り広げています。秋の風情を感じさせてくれるススキのほうを、ついつい応援したくなります。しかも、セイタカアワダチソウは根から周りの植物の成長を抑える化学物質を出します。アレロパシーと呼ばれる作用です。そんなことを知ると、ますます悪役のイメージが強くなります。日...
別宮の大カツラ、黄葉
- 2020/10/26
- 21:00

カツラ(桂)は主幹のまわりに株立ちして増えていくことが多いようです。主幹が力尽きても外側に幹を増やして太さを増していきます。落語家の「桂」にその意味が込められているのかどうか知りませんが、縁起の良い亭号だと思います。養父市別宮(べっく)の大カツラが黄葉しはじめました。主幹のまわりに100本近くの支幹が株立ちしています。1本1本は太くなくても集まれば壮観です。幹周り14.5m、樹高27mにもなるそうです。県...
砥峰高原の薄
- 2020/10/25
- 21:00

ススキ(薄)で有名な兵庫県神河町の砥峰(とのみね)高原に行ってみました。日曜日とは言え、こんなに人が来るのか!とビックリするくらいの人出です。10時くらいに着きましたが、もう駐車場は満車。しかし、運よく数分で第3駐車場に止めることができました。秋晴れで、散策にはいい天気です。ススキの根元には、↑リンドウの花、↓ウメバチソウの花も咲いています。それにしても、たくさんの人たちが訪れていました。帰路の対向車...
5分間の花火
- 2020/10/24
- 21:00

養父市八鹿地区で、今夜たった5分間だけの花火が打ち上げられました。八鹿地区自治協議会の主催、八鹿地区区長会の協賛です。コロナ禍終息を祈念してのサプライズ花火です。時刻は7時半からの5分間ということだけはお知らせがありました。密を避けるため、打ち上げ場所はシークレット。でも、だいたい想像はつきますので、よく見える場所で待機していました。予定の時刻通りに打ち上げ開始。♡形や☆形の花火もありました。今年は...
花鶏の大群
- 2020/10/23
- 21:00

豊岡市土渕(ひじうち)の中筋小学校の近くの田んぼです。刈り取りの終わったイネの株の間にたくさんのオレンジ色のものが・・・。落ち葉のように見えますが、そうではありません。これらはすべて鳥です。冬鳥としてシベリア方面から渡って来たアトリ(花鶏)の群れです。チュクチュクチュクチュクとその賑やかなこと。アップすると、こんな鳥です。大きさはスズメくらい。肩や胸がオレンジ色で、黒色や白色の混じる綺麗な小鳥です。...
ちょっとレアな蜂
- 2020/10/22
- 21:00

きのうの「ちょっとレアなアブ」に続いて、きょうは「ちょっとレアなハチ」です。レアだと思うのですが、ホントのところはよくわかりません。私にとっては初めて実物に出会ったハチというだけです。イヌタデの花の上を歩き回り、ときどき近くの花に飛び移るハチを見つけました。イヌタデの花が3mmくらいですから、体長は15~20mmくらいでしょうか。頭が大きくて、特に複眼がやけに大きいハチです。ギングチバチの仲間だろうとは思...
ちょっとレアな虻
- 2020/10/21
- 21:00

アキノノゲシ(秋の野芥子)の花を撮っていたら、黄色っぽいハチが飛んで来ました。いえいえ、ハチかと思ったら、これはアブです。翅が1対しかありません。色彩的にはキベリヒラタアブに似ているのですが、やや大きいし、触角が長すぎます。見たことがないアブです。後から調べることにして、とりあえず撮れるだけ撮っておきます。自宅に帰ってから調べて、ヒゲナガハナアブの仲間であろうということまではわかりました。ヒゲナガ...
天空の城、撮影日和
- 2020/10/20
- 21:00

天空の城・竹田城が雲海に浮かぶ季節になりました。今朝は放射冷却で霧が出ていましたし、風が弱いので、ちょうどいい頃かと出かけてみました。朝8時頃、竹田城の北西方向の藤和(ふじわ)峠から見た竹田城です。太陽の反対側なので、竹田城がシルエットになります。絶好の撮影スポットで、たいてい何人かのカメラマンと出会う場所です。しかし、夜明けの竹田城を撮る人たちはすでに引き上げた後のようで、誰もおられませんでした...
赤い果実・ガマズミ
- 2020/10/19
- 21:00

♪赤い鳥小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べたと、北原白秋が歌ったのはたぶんこの果実ではないかと、僕は勝手に思っています。ガマズミ(莢蒁)の果実です。日当たりのいい林の縁にいま目立ちます。別に赤い鳥だけが食べるわけではありません。でも、この果実を食べれば全身真っ赤になりそうな想像はわかります。子どもの頃、山で遊んでいる最中によく食べました。大きさは6mmほど。中に思ったより大きな種子が1つ入っています...
秋桜畑にて
- 2020/10/18
- 21:00

コスモス(秋桜)の花色は、ピンク、白、赤が一般的ですが、多様な色のコスモスが生まれています。また、形もさまざま。人気の植物だけに、たくさんの品種がつくり出されています。↑サイケというコラレット咲きの品種です。コラレットとは襟飾りのこと。花びらに小さな花びら(副弁)がくっついています。何となく豪華な感じ。↑こちらはシーシェルという品種。花びら1枚1枚が筒状になっています。ツマグロヒョウモンがやって来て...
溝蕎麦に来た昆虫たち
- 2020/10/17
- 21:00

コンペイトウのような可愛らしいミゾソバ(溝蕎麦)の花が咲いています。直径約8mmの小さな花ですが、蜜が魅力的なようでいろいろな昆虫たちが集まってきます。↑花の手前でホバリングしているのはホソヒラタアブ。カマキリやクモが隠れていないか、確認してから花に止まるようです。↑こちらはヤマトシジミ。このあたりでは最もよく見られるシジミチョウです。↑腹部のオレンジ色の太い帯が目立つオオハナアブです。複眼に綺麗な...
旱蓮木の果実
- 2020/10/16
- 21:00

フラワーセンターで、不思議な形の果実を見つけました。カンレンボク(旱蓮木)というのだそうです。初めて知りました。遠くから見ると、クリかウニのような形に見えますが、近づいてみると・・・まるでバナナです。バナナを球形に固めたような不思議な形をしています。中国原産だそうです。はっきりした葉脈のある大きな葉っぱをつけています。落葉樹です。1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキン...
秋の桜、開花
- 2020/10/15
- 21:00

コブクザクラ(子福桜)が咲いたと聞き、加西市の兵庫県立フラワーセンターに行ってきました。園内に入ってすぐのところに咲いています。中国原産のシナミザクラ(支那実桜)とジュウガツザクラ(十月桜)の雑種と推定されているようです。シナミザクラは早春に開花し、シュウガツザクラは10月と4月の2回開花します。それらの雑種のコブクザクラは、10~1月と3~4月の2回開花します。コブクザクラの秋の花は、春の花に比べる...
夏と秋の共演・その2
- 2020/10/14
- 21:00

市川町の播但自動車道沿いに、夏の花の代表ヒマワリと秋の花の代表コスモスが同時に咲いていました。植物は夜の長さを感知して花芽を形成します。夜が長くなると花を咲かせる植物が短日植物、夜が短くなると花を咲かせる植物が長日植物。コスモスは典型的な短日植物です。一方、ヒマワリは短日植物でも長日植物でもありません。夜の長さに関係なく花を咲かせますので、中性植物とよばれます。つまり、種子を蒔く時期を調節すれば、...
夏と秋の共演・その1
- 2020/10/13
- 21:00

いわゆる赤トンボには、いろんな種類のトンボが含まれます。狭い意味で赤トンボと言えば、↓これ。アキアカネ(秋茜)です。6月頃、人里の平地で羽化しますが、真夏は涼しい山地に避暑に出かけます。そのため真夏には平地では見ることができません。秋になるとまた平地に降りてきます。そのとき雄は成熟して腹部が赤くなります。一方、↑こちらはナツアカネ(夏茜)の雄。上のアキアカネと同じ場所にいました。ナツアカネは避暑に出...
藤袴に来た蝶たち
- 2020/10/12
- 21:00

アサギマダラに会いたくて、豊岡市加陽(かや)のフジバカマ(藤袴)群落をときどき見に行きます。でも、今年はまだここでアサギマダラに会えません。きょう、フジバカマ群落で出会った蝶たちです。↑ツマグロヒョウモンの雄。このあたりでは最もよく見かけるヒョウモンチョウの仲間です。↑キタテハです。腹部が太めなので、たぶん雌。ヒョウモンチョウのような模様ですが、タテハチョウの仲間。キタテハという名前ですが、秋型は黄...
黄色い野菊
- 2020/10/11
- 21:00

山道の日当たりのいいところにヤクシソウ(薬師草)の花が咲いています。キク科のオニタビラコの仲間です。盛りを過ぎた花は、オニタビラコでは上向きのままですが、ヤクシソウでは下向きに垂れます。昆虫たちにとっては迷わず盛りの花に向かうことができます。ニホンミツバチが花粉だらけになって、蜜を吸い、花粉を集めています。キク科の植物の花はたくさんの花の集まりです。ヒマワリなどでは筒状花と舌状花からなり、アザミな...
拳の辛夷
- 2020/10/10
- 21:00

山道で変わった果実を見つけました。コブシ(辛夷)の果実です。コブシとタムシバは花がよく似ていて、果実もよく似ていますが、葉っぱが違います。タムシバの葉っぱは細長いですので、これはコブシです。形が自由というか、決まってなくて、ゴツゴツした感じ。美しいとか、カッコいいという言葉とは縁遠い姿です。この形から握り拳を連想して、コブシと呼ばれるそうです。ボクサーのような強い拳ではなくて、幼い子どもの拳だそう...
木通と三葉木通の果実
- 2020/10/09
- 21:00

山はすっかり秋です。アケビ(木通)の果実が熟しています。子どもの頃、山で遊んでいるときはこれがいいお八つでした。白い果肉の中に含まれる黒い種子をプップッと吹き飛ばしながら食べたものです。それがアケビの作戦とも気づかず、子どもたちがアケビの種子散布を手伝っていたわけです。果実がパカッと縦に裂けて開くので「開け実→アケビ」だそうです。中の果肉はもう小鳥たちが食べてしまっています。いまは子どもたちが食べ...
山薄荷に来た昆虫たち
- 2020/10/08
- 21:00

久しぶりに神鍋山に登ってきました。山道にはヤマハッカ(山薄荷)の花がたくさん咲いています。シソ科の植物らしい形の可愛らしい青紫色の花を咲かせています。紫色の濃い斑点が蜜標です。「この奥に蜜がありますよ!」と昆虫たちに教えています。雄しべ4本、雌しべ1本は、下側の花びらに包まれていて隠れているのがふつうです。つい先ほど、ハチが訪れていたのでしょう。雄しべ・雌しべが露出していました。ハッカという名前が付...
蕎麦の花の2型
- 2020/10/07
- 21:00

猛暑がウソみたいに一気に秋になりました。豊岡市日高町の神鍋高原のソバ畑です。白い絨毯が風で揺れます。真っ白な花びらに見えるのはガクです。ふつう5枚です。雌しべが1本、雄しべが8本。雄しべの葯が赤くて可愛らしい花です。蜜を求めてアリが来ていますが、花粉の運搬をしてくれるのは主にハナバチとハナアブです。そう思って探したのですが、なぜかハチもアブも見かけませんでした。雄しべと雌しべの長さに注目すると、↑...
可憐な赤トンボ
- 2020/10/06
- 21:00

山裾にうちのクリの木が2本あるのですが、1本は枯れてしまいました。もう1本がわずかに実をつけていたので様子を見に行ってみました。が、落ちたクリの実はすべてイノシシの胃袋におさまっていました--;木を揺すって落ちた実をいくつか拾ってきました。1回、栗ご飯ができればいい程度です。クリの木の下で、可愛い赤トンボを見つけました。ヒメアカネの雄です。アキアカネより小さく、ほんとに可愛い赤トンボ。腹部だけが真っ...
彼岸花を背景に
- 2020/10/05
- 21:00

ヤナギのような細い葉っぱで、茎の先に密に花をつける様子からヤナギハナガサ(柳花笠)。サンジャク(三尺)バーベナとも呼ばれます。いかにも園芸種という可愛らしい花です。南米原産だそうです。いまや帰化して、道端や空き地などで見られます。この花の蜜をいろいろな蝶が好むようです。↑こちらはツマグロヒョウモンの雄。↑こちらはモンシロチョウの雄。ヒガンバナを背景に撮ってみました。同じくヒガンバナを背景にして、↑こ...
浜栲の強光対策
- 2020/10/04
- 21:00

真夏の暑さを乗り越えた、砂浜のハマゴウ(浜栲)の花もそろそろ終わりです。砂浜を這う草のように見えますが、実は低木です。いい香りのする青紫色の花を咲かせていて、砂浜で目立ちます。雄しべ4本、雌しべ1本。下側の花びらには細かい毛がたくさん生えています。クマバチなど、ちょっと大きめのハチが訪問してくれるとちょうどいいサイズの花です。葉っぱは分厚くて、葉っぱにも細かい灰白色の毛が密集しています。乾燥した砂...
大きな栗の木の下で
- 2020/10/03
- 21:00

クリが実る季節になりました。「丹波栗」は大粒で有名です。平安時代かそれ以前から栽培されているそうです。日本最古の地域ブランド作物です。クリ林の林床は明るく、ヒガンバナが咲いています。丹波篠山の秋の風景です。1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断りします。...
曼珠沙華・その3
- 2020/10/02
- 21:00

円山川右岸にヒガンバナの大群落があることを、豊岡市の中貝宗治市長がFacebookに紹介されていました。そこで早速、現地に行ってみました。ちょっと盛りを過ぎた感じでしたが、素晴らしい大群落です。場所は、豊岡市今森です。円山大橋の東側の下流方向。なぜ、いままで見逃していたのかというと、訳がありました。中貝市長の説明によると・・・「通常、国交省の除草は、出水期前の5月と出水期後の10月に、堤防点検のため実施されます...
萩と葉切蜂
- 2020/10/01
- 21:00

ハギの種類の同定はどうも自信がありません。ヤマハギのような、マルバハギのような、ミヤギノハギにも似ているような…葉っぱは丸くて先が凹んでいます。そこへハキリバチがやって来ました。ハキリバチの仲間の同定がまたややこしいので、よくわかりません。ツルガハキリバチかな?巣材にするために葉っぱを丸く切り取る習性をもつハチの仲間です。ミツバチやマルハナバチのように後脚に花粉団子をつけるのではなく、腹面全体に花...