樽見の大桜、満開
- 2020/03/31
- 21:00

全国でも10指に入るというエドヒガン、樽見の大桜がいま満開です。国指定の天然記念物で、もちろん兵庫県下で最大です。出石藩の藩主がよく花見に訪れたという、江戸時代からの桜の名所です。実は5日前にも登ったのです。いい天気でしたが、そのときは開花したばかりでした。同じエドヒガンでも、ここは標高が高いだけに平地よりも開花が遅くなるようです。きょうは曇り空でしたがあすもあさっても雨の予報なので、午後に登ってき...
泰雲寺の枝垂れ桜
- 2020/03/30
- 21:00

「おぉー!」「すごぉい!」「うぁー!」…表現は人それぞれですが、皆感嘆の声をあげます。新温泉町の泰雲寺の枝垂れ桜です。いま満開です。「例年より1週間ほど早い」とご住職がおっしゃっていました。青空をバックに撮りたかったのですが、残念ながらしばらく天候には恵まれないようです。樹齢300年以上、樹高約13m、幹周り約5.3m。県指定の天然記念物です。枝垂れ桜としては西日本最大、全国で6番目の巨木だそうです。エド...
万歳している種漬花
- 2020/03/29
- 21:00

この季節、ついついサクラに目がいきますが、たまには足もとにも注目です。田んぼ一面にタネツケバナの花盛りです。種を「付ける」ではなくて「漬ける」です。そして、その種はイネの種です。この花が咲くと、「ぼちぼち種もみを水に漬けて苗代の準備をしようか」ということで種漬花。もっとも、暖冬の今年は1月から花を咲かせていましたが・・・。田舎では昔から馴染みの水田雑草です。棒状のものは果実です。この中にタネツケバナ...
辛子菜に来た昆虫たち
- 2020/03/28
- 21:00

きょうも雨。春の撮影はちょっと一休み。先日撮った円山川下流の河川敷のセイヨウカラシナ(西洋辛子菜)です。ハマダイコンにかなり押され気味ですが、何とか生き残っています。この花にもたくさんの昆虫たちがやって来ます。最も多いのはニホンミツバチです。蜜と花粉を求めて花から花へと忙しく飛び回ります。こちらはシマハナアブ。ミツバチよりも1つの花に長く滞在します。ちょっと珍しい昆虫を見つけました。↑左上の昆虫で...
三椏に来た昆虫たち
- 2020/03/27
- 21:00

ミツマタ(三椏)の花が満開です。ミツマタの花にどんな昆虫がやって来るのだろうと、しばらく眺めていました。午前10時、気温10℃、風は穏やかで、日当たりは良好です。最初にやって来たのはテングチョウでした。ミツマタの花の多くは下向きですので、やや上向きの花を探して吸蜜しているようです。これではテングチョウのからだにミツマタの花粉がつくことはほとんどありません。ミツマタにとっては招かざる客のようです。次にや...
西方寺の枝垂れ桜
- 2020/03/26
- 21:00

養父市八鹿町の西方寺の枝垂れ桜が八分咲きです。もう満開といってもいい状態で、昨年より1週間早くライトアップされています。幻想的な夜桜を観に行ってきました。エドヒガンの枝垂れです。樹齢は60~70年だそうで、幹周りも80cmと細身です。しかし、巨木のようなみごとな枝垂れぐあいに、圧倒されます。豪快に落下する滝を見上げているような錯覚に陥ります。幹側から垂れた枝を見上げます。夜空から降り注ぐシャワーのよう。西...
濃桃色の回廊
- 2020/03/25
- 21:00

オカメザクラ(OKAME桜)がイギリス生まれであることは、以前のブログでご紹介しました。コリングウッド・イングラムさんがカンヒザクラとマメザクラを交配してつくり出しました。最初のオカメザクラの誕生は1947年のことです。それが日本に逆輸入されました。したがって、古いオカメザクラでも樹齢はせいぜい70年ということになります。日本で見られるものの多くはもっと若いと思います。丹波篠山市の大山地区の大山川沿いにオカ...
開花宣言2020
- 2020/03/24
- 21:00

私が勝手に決めているソメイヨシノの「私の標準木」が今朝、かろうじて5輪開花しました。よって、ここに兵庫県養父市でのソメイヨシノの開花を宣言いたします^^今年、ソメイヨシノの開花が最も早かったのは東京で3月14日。昨年より7日早い開花でした。次いで、横浜が3月18日に開花。その他、関東地方の各地が結構早く開花しました。3月22日に、名古屋、京都、広島などで開花。大阪が昨日3月23日でした。そして、本日3月24日...
浜大根に来た昆虫たち
- 2020/03/23
- 21:00

風はまだ冷たいのですが、陽射しはもうすっかり春です。ソメイヨシノの「私の標準木」は1輪だけ咲きました。開花宣言は5、6輪以上開花した場合ということになっていますので、まだ開花宣言は出せません。きょうはツバメを初めて見ました。昨年よりも5日早い初見です。円山川の下流、円山大橋付近の河川敷一面にハマダイコン(浜大根)の花が咲いています。春風に揺れるハマダイコンの花を撮ってみました。10数年前、この河川敷...
山桜、開花
- 2020/03/22
- 20:00

このところの暖かさでヤマザクラ(山桜)が一気に咲き出しました。ソメイヨシノと違って、開花と同時に若葉も出てきます。その若葉が赤っぽい褐色です。サクラの花芽は前年の初夏に形成され、秋に休眠に入ります。そして、冬の寒さで休眠が解除され、春の暖かさで花が開きます。冬の寒さにさらされて目覚めるわけです。ヤマザクラはソメイヨシノよりも早く目覚めます。しかも、長く花を楽しめます。きょう、京都でソメイヨシノの開...
白色の猩々袴
- 2020/03/21
- 21:00

一昨日のブログで紹介したショウジョウバカマ(猩々袴)の続編です。ショウジョウバカマの花は淡い紫色~濃い紫色のものが多いのですが、↓こんな白色のものもあります。花びらは白色でも、雌しべは紫色で、雄しべの葯も濃い紫色です。シロバナショウジョウバカマ(白花猩々袴)というのがあります。それはまた別種だそうです。薄紫色で透き通ったような花びらのものもあります。ほんとにバラエティー豊かです。花茎の先端には花が...
円山川の小米藺
- 2020/03/20
- 21:00

最近、気になる円山川の光景です。円山川を見慣れている皆さん、何か違和感がありませんか?河川敷や中州の水辺に濃い緑色のイグサ(藺草)のような植物がたくさん生えています。これまで私が気づかなかっただけかもしれませんが、いま、やたら目立ちます。近づいてみると、↑こんな植物です。針のような茎が直立していて、葉っぱは根元のほうに鞘状についているだけ。草丈は腰の高さくらいです。茎は固くて、茎の先は尖っています...
雌性期の猩々袴
- 2020/03/19
- 21:00

早くもショウジョウバカマ(猩々袴)が咲き出しました。やはり昨年より2週間早いと思います。おかげで、バイカオウレンとショウジョウバカマの競演を見ることができました。ショウジョウトンボは真っ赤なトンボ、ショウジョウトキは真っ赤なトキ。遺伝の実験で有名なショウジョウバエは眼の赤いハエです。真っ赤なショウジョウバカマもあるそうですが、私が見るのはたいてい紫色の花です。淡い紫色から濃い紫色のものまでかなりバ...
地味な角榛の花
- 2020/03/18
- 21:00

少し前から、ツノハシバミ(角榛)の花が咲いています。葉っぱが出る前に花が咲くのはサクラと同じです。でも、サクラと違ってとっても地味な花なので、まったく花らしくありません。日本に自生している仲間はハシバミとツノハシバミの2種類です。近縁のセイヨウハシバミには、食用ナッツのヘーゼルナッツが実ります。↑これが雌花。芽鱗(がりん)に包まれていて赤い柱頭だけを出しています。イソギンチャクみたいで、可愛く思え...
杏子、開花
- 2020/03/17
- 21:00

庭のアンズの花が咲きました。昨年の記録がないので、一昨年の記録と比べるとちょうど2週間早い開花です。例年ならアンズが散る頃、ソメイヨシノが咲き始めます。今年はどうでしょう?例年より、つぼみや咲いた花の花びらの赤みが強いように思います。初夏にウメとよく似た果実をつけます。生でかじると、甘酸っぱくて美味しいのです。種子は咳止め、風邪の予防に効く生薬です。新型コロナにも効くかも^^花はたくさん咲くのですが...
耐える春の妖精たち
- 2020/03/16
- 21:00

冷たいみぞれが降る中、2週間ぶりに登校する子どもたちの姿を見ました。みぞれは雪に変わり、冷たい風が吹きつけます。せっかく膨らみかけたサクラのつぼみも寒さで縮こまっていることでしょう。咲きかけたニリンソウ(二輪草)にも雪。スプリング・エフェメラル(春の妖精)にとっては想定内の天候かもしれません。林床だからこの程度の積雪で済んでいるとも言えます。上に樹木がなければ雪に埋もれていたことでしょう。咲いてい...
三椏を撮る
- 2020/03/15
- 21:00

午前中、風が冷たいのですが晴れましたので、朝来市神子畑に行ってきました。神子畑選鉱場跡の少し下流です。スギ林の林床にミツマタ(三椏)の大群落があります。いまがちょうど見頃です。私が着いたときには、カメラを持った方が4人おられました。大阪ナンバーや神戸ナンバーの車です。わざわざ撮影に来られたようです。私はほぼ毎年行って撮っているのですが、ミツマタの花はなかなか難しい被写体です。花が下向きに咲くので、...
土佐水木の作戦
- 2020/03/14
- 21:00

早春にちょっと変わった形の花を咲かせるトサミズキ(土佐水木)の花が咲きました。京都府緑化センターの職員の方に聞くと、例年より2週間ほど早いそうです。四国原産ですが、早春の庭を明るくしてくれるし、秋の紅葉もいいので、全国各地に植栽されています。ヒュウガミズキ(日向水木)に似ていますが、まとまって垂れる花の数が違います。ヒュウガミズキは2、3個で、トサミズキは7、8個です。花びらは5枚、雄しべが5本、...
梅花を訪れる昆虫たち
- 2020/03/13
- 21:00

きょうはポカポカ陽気で、日中の気温は16℃まで上がりました。昆虫たちは元気に飛び回っています。子どもたちも外で元気に遊んで欲しいです。きょう、ウメの花にやって来た昆虫たちを紹介します。白梅にやって来た昆虫の中で、いちばん数が多かったのは、ニホンミツバチです。蜜も吸いますし、花粉も集めます。全身花粉だらけです。これはナミハナアブでしょうか。花粉を食べているようです。こちらはビロウドツリアブです。丸っこ...
英国生まれのOKAME桜
- 2020/03/12
- 21:00

江戸落語に「おかめ団子」という噺がありまして、この中にお亀さんが登場します。団子屋の一人娘で絶世の美人という設定です。で、こちらはオカメザクラ(OKAME桜)。イギリスのサクラ研究家・イングラムさんがカンヒザクラとマメザクラを交配してつくり出しました。イングラムさん、1901年に来日して日本の自然や日本の美に惚れ込んだのだそうです。その後2度も日本にやって来て、サクラを持ち帰り、イギリス中にサクラを広めま...
二輪草、開花
- 2020/03/11
- 21:00

暖冬のせいでしょう、早くもニリンソウ(二輪草)が咲き始めました。落葉樹の林のちょっと湿った場所やその周辺に群落をつくります。比較的日当たりのいい場所のニリンソウが日陰のものより先に開花しました。イチリンソウの仲間ですが、1本の茎から2本ずつ花茎が伸びます。二輪が同時に咲くことはあまりなくて、第1輪が咲いても、第2輪はまだつぼみです。ウメの花のように同時にたくさん咲いたほうが昆虫たちを招きやすいのか...
梅花黄蓮の群生
- 2020/03/10
- 21:00

丹波篠山市本郷の松隣寺裏のバイカオウレン(梅花黄蓮)がほぼ満開になりました。2月からポツポツと咲き始めていたのですが、結局は例年通りの時期になりました。あっちを見ればセリバオウレンの群落、こっちを見ればバイカオウレンの群落というように、2種のオウレンの競演が見られます。バイカオウレンは夏も葉っぱが残るので、スプリング・エフェメラル(春の妖精)ではありません。でも、早春の可愛い花ですので、「森の妖精...
菊咲一華、開花
- 2020/03/09
- 21:00

きょうの日中はとってもいい天気。気温は19℃まで上がりました。これまで花を垂れていたキクザキイチゲ(菊咲一華)も、きょうは開花していることでしょう。スプリング・エフェメラル(春の妖精)を見に丹波篠山市の大山宮へ行ってみました。予想通りでした。青い花がいっせいに開いて待っていてくれました。キクザキイチゲの花は「日陰では閉じ、日が当たると開く」と書いてある図鑑があります。でも、ここは日陰です。一日中、日...
馬酔木のふりかけ作戦
- 2020/03/08
- 21:00

花が赤いアセビをアケボノアセビ(曙馬酔木)といいます。よく庭木として植えてあるので園芸品種かと思ってましたが、山に自生しているそうです。スズランのようなベル形の小さな花を下向きにたくさんつけています。もっと濃い赤い花もありますが、この程度のピンク色のほうが可愛いです。花の内部には長い雌しべが1本、雌しべより短い雄しべが10本あります。雄しべの葯には、↑この中央の花にちらっと見えるように「ひげ」が2本...
蕗の薹の雄株
- 2020/03/07
- 21:00

フキノトウ(蕗の薹)には雄株と雌株があります。きょうはその雄株に注目します。↓こちらは雄株の集団。フキノトウは地下茎を伸ばして殖えていくので雄株のまわりは雄株ばかり。フキノトウの花は、小さな花が集まってひとかたまりになり、それがまた集まってできています。花のかたまりが密集していて、黄色っぽいのが雄株です。雄株の若い花のかたまりをアップすると・・・小さな花の1つひとつに花びらがあって、雌しべと雄しべがあ...
春の野2020・その2
- 2020/03/06
- 21:00

●「きょう、初めてウグイスの声を聞いたわ。初鳴きっちゅうやつやな」○「何を言ぅてんねん。わしは一昨日聞いたぞぉ」■「おまえら、何をのんきなこと言ぅてんねん。わしは先月の末に聞いたがな」□「おいおい、おまえら皆遅いなぁ。ウグイスの声なら、わしゃ、去年の春に聞いたぞぉ」・・・いま、やったらウケるんですが、やる場所がありません。3月の落語会、ことごとく中止または延期です。退屈で、退屈で、・・・ふあぁ(欠伸)・・・た...
赤い黄色い青いなりけり
- 2020/03/05
- 21:00

落語「矢橋船」の中に色問答というのが出てきます。色を3つ並べてうたを詠みます。中でも「色変わり」というのが面白い。「堅炭のおこったあとは灰になり、黒い赤いが白いなりけり」「西瓜切り喰ろぉたあとは種ばかり、青い赤いが黒いなりけり」これにならうと…「サンシュユの実がなり花咲き葉が茂る、赤い黄色い青いなりけり」(丹馬)^^ついこの前まで、赤い実をつけていたサンシュユ(山茱萸)が黄色い花を咲かせています。(...
伊豆多賀赤
- 2020/03/04
- 21:00

兵庫県立フラワーセンターに行ってきました。目的の1つは、ちょっと珍しいサクラを見ることです。イズタガアカ(伊豆多賀赤)という品種のサクラです。カンヒザクラとオオシマザクラの交配種で、角田晴彦さんという方が作られた品種だそうです。角田晴彦さんは熱海の中学校の教員をされていたとか。フラワーセンターのブログによると、早咲きのカワヅザクラ(河津桜)よりも早く咲くそうです。いま、ほぼ満開で、葉っぱが出始めて...
春の野2020
- 2020/03/03
- 21:00

〇「トイレットペーパーをください」●「すんません、いま売り切れなんです」〇「ほな、なんか替りになる、似たようなもんはありませんか?」●「そぉですねぇ。サンドペーパーはいかがですか?」…いまやればウケそうなんですが、やる場所がありません。予定されていた落語会は次々に中止。笑いは免疫力を高めるんですがねぇ。春の陽射しをいっぱいに浴びて、オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)が花を開きます。紫色の小さな花をつける...
東一華、開花
- 2020/03/02
- 21:00

丹波篠山市大山宮のアズマイチゲ(東一華)が開花しました。2週間前に立ち寄ったときはまだつぼみでした。そのときの様子はこちらです。日陰のものはまだ花を垂れた状態ですが、日向のものは上を向いてパッと開いていました。スプリング・エフェメラル(春の妖精)の名の通りの上品で可愛らしい花です。花びらに見えるのはガクです。図鑑には8~13枚と書かれていますが、もっと多いものもあります。真っ白な葯の雄しべがたくさん...
梅に目白
- 2020/03/01
- 21:00

丹波市市島町上田の三ツ塚史跡公園に行ってきました。紅梅・白梅が165本も植えられているそうで、ほのかな甘い香りに包まれています。ウメの花に来るメジロ(目白)を狙って行ったのですが、なかなか出会えません。梅林内をうろうろして、やっとメジロの集団に遭遇。メジロが集まっていたのは、165本のうちの1本の白梅だけでした。この白梅の蜜が特に美味しいのでしょうか?それとも、この白梅の蜜を吸い終わったら、みんなで次の...