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記事一覧

秋色の野芥子

秋の風情があちこちに見られるようになりました。アキノノゲシ(秋の野芥子)の淡い黄色の花を見ると、秋を感じます。タンポポのような強烈な黄色ではなくて、柔らかなクリーム色が魅力です。ヒガンバナの赤色を背景に撮ってみました。腹部が真っ黄色の珍しいハチがやって来たのかと思ったら、ニホンミツバチでした。頭部から腹部までからだの下側に花粉がベッタリとついています。アキノノゲシの花粉はかなり粘着力があるようです...

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現之証拠

いつでも撮れると思うとついつい後回しになってしまいます。夏から秋まで長く見られる小さな可愛い花です。江戸時代から下痢止めや胃薬として利用されてきた植物です。冷え性の人にはお風呂に入れても効果があるのだそうです。●「ほんまに効くんかいな?」■「試しにいっぺん煎じて飲んでみて」・・・数日後・・・●「ほんまに効いたわ」■「な、そうやろ。効くんや、これが。飲んだあんたのからだが何よりの証拠や」ということでゲンノショ...

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彼岸明けの彼岸花

お彼岸が明けてから、やっとヒガンバナが見頃を迎えました。彼岸の中日よりも1日か2日前くらいがちょうど写真の撮り頃と経験的に記憶していました。もちろん、環境によってちょっと早く咲くものや遅いものもあるのですが・・・。ところが今年は咲くのが遅くて、例年よりほぼ1週間遅れです。稲穂をバックにヒガンバナを撮ろうと思ったのですが、ほとんど稲刈りが終わってしまいました。まだ稲刈りをしていない田んぼがあっても、その...

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草牡丹に蜜腺あり!

神鍋山に登ってきました。噴火口の周辺でクサボタン(草牡丹)の花を見つけました。特に珍しいというわけではありませんが、日本の固有種です。花びらがなく、淡い紫色の花びらのように見えるのはガクです。ガクが4つに裂けて、子どもが描くヒツジの角のように、クルクルッと巻き上がります。雌雄異株です。↑こちらは雌株の雌花。雄しべもありますが、雌しべがたくさんあります。雌花に比べて筒がちょっと長くなっているのが雄花...

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釣舟草の作戦

山からの水が流れ出てくるようなちょっと湿った道端に赤紫色の花がたくさん咲いています。一度見たら忘れられない可愛らしい花、ツリフネソウ(釣舟草)です。花びら3枚とガク3枚が組み合わさった面白い形の花を吊り下げます。ガクの1つが大きな筒状になって、その後方がクルリと巻いているのがチャームポイントです。この部分を「距(きょ)」といいます。ここに蜜が溜まります。蜜を吸いにやって来たのはトラマルハナバチ。↑...

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説法杉

但馬の巨木の1つ、但東町の蔵雲禅寺のスギです。迷いの深い人でも正しい道に導くとのことで「説法杉」と呼ばれています。己の信じた道を真っ直ぐに進めということでしょうか。山門の手前から見ても本堂の裏にそびえ立つ姿に圧倒されます。遠くから見ると2本のようにも見えますが、高さ8mくらいのところから2つの幹に分かれています。樹高35m、幹周り5.25mだそうです。樹齢は推定400年。本堂の屋根を遙か上空から見下ろして...

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蔓でない蔓穂

日当たりの良い土手にピンク色のツルボ(蔓穂)の花が咲いています。ツルボという名前ですが、蔓ではありません。細い花茎を真っ直ぐに立ててたくさんの花を密生させます。花びら6枚、雄しべ6本ですので、小さなヒヤシンスのようです。下から順に花を咲かせますので、下の方は花期を終え、上のほうはつぼみです。下の方の花が咲いているうちはあまり目立ちませんが、最近目立つようになってきました。目立つと昆虫たちもたくさん...

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彼岸花の開花が遅い

きょうは彼岸の中日。ヒガンバナ(彼岸花)とはよく言ったもので、毎年彼岸の頃に田んぼの畦を赤く彩ってくれます。ところが、今年はヒガンバナの開花が遅くなっています。いま、咲いているのは木の陰など、日当たりの悪いところだけです。日当たりのいい田んぼの畦や川の土手のヒガンバナは、きょうやっと↓この状態。植物が季節に合わせて花芽を形成し、花を咲かせる条件は、日照時間か気温、あるいはその両方です。日照時間に関...

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蕎麦の花に集まる昆虫たち

台風17号の影響で、きょうは一日中雨が降り続いています。運動会が延期、延期、また延期で困っておられるところもたくさんあるようです。そんなわけで、きのうのソバの花の続きです。ソバの花にはいろんな昆虫たちがやって来ます。きのうご紹介したキイロスズメバチもちょっと意外ですが、キンバエも意外です。動物の糞とか死骸とか腐ったものが好きなのかと思ったら、花にも来るんですね。こちらは意外ではありません。アカタテハ...

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蕎麦の花の2タイプ

ソバ(蕎麦)の花が満開です。心地よく吹いてくる秋風にソバの花が揺れています。チョウやハナバチ、ハエ、ハナアブの仲間たちがたくさん飛び回っていました。ソバの花は、花びら5枚、雄しべは8本で可愛らしい赤い葯がついています。雌しべは1本ですが、先端は3つに分かれています。ソバの花をアップすると、花に2つのタイプがあることがわかります。ソバの花にキイロスズメバチがやって来ました。雌しべと雄しべの長さに注目...

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紅一点の石榴

よそのお宅の庭ですが、ザクロの果実がいい色になってきました。「紅一点」という言葉があります。この「紅」は女性のことではなくて、本来はザクロのことです。緑の中のザクロがひときわ目立つということです。もっとも、ザクロの果実ではなくて花ですが。花も果実も、遠くから見ても鮮やかでよく目立ちます。イランあたりが原産地で、シルクロードを通って、中国やヨーロッパに伝わりました。日本には平安時代に入って来たそうで...

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石部神社の欅

巨木というと大きな空洞があり、支えがないと倒れそうなイメージがあります。しかし、このケヤキ(欅)は樹齢推定1000年とは思えない健康的な姿で立っています。根の張り方が力強く、圧倒される逞しさです。豊岡市出石町の石部神社の境内の中央にあるケヤキです。地元では「幸せの大ケヤキ」と呼ばれているそうです。神社の案内板によると、樹高30m、幹周り8mとのことです。でも、「ひょうごの巨樹・巨木100選」によると、樹高25...

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山櫨の紅葉始まる

ヤマハゼ(山櫨)の紅葉が始まりました。木全体が徐々に色づいていくのではなく、緑色の葉っぱの中にポツンポツンと紅い葉っぱが現れます。まだまだ緑色の葉っぱが多いのですが、これから紅い葉っぱが増えていきます。ちょっと扁平な球形の果実はまだ黄緑色です。あとひと月くらいで褐色に熟していきます。ウルシの仲間でウルシオールを含むので、ウルシほどではないのですが、かぶれます。2週間ほど前、私も触ってしまってかぶれ...

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初彼岸花

今年初めてのヒガンバナ(彼岸花)です。他ではまだまったく見かけないのですが、山裾の道端の一か所だけで咲いていました。午前中の数時間だけ陽が当たり、午後は日陰になってしまうようなところです。ここだけ秋の訪れが早かったようです。暑さも和らぎ、ゆっくりと、でも着実に季節は移り変わっています。↓1日1回ポチッとよろしくお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断...

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水葵の作戦

出石町の谷山川のミズアオイ(水葵)が今年もたくさん咲いています。ミズアオイは、昔はイネとともに水田で栽培され、食用になっていたようです。いつの頃からか、水田ではイネだけを育てるようになり、その他の植物は雑草扱いになりました。食用としてお世話になっていた植物がうとましい存在になって、水田から姿を消していきます。追い打ちをかけたのが除草剤です。こうして、いまやミズアオイは準絶滅危惧種になってしまいまし...

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野生韮に集まる昆虫たち

あぜ道にニラ(韮)の花盛りです。ほんものの野生のニラなのか、栽培されていたニラが野生化したのかよくわかりません。白い小さな花は、花びら6枚のように見えますが、ほんとの花びらは3枚で、3枚は苞です。ニラ特有の匂いが漂い、これに誘われていろいろな昆虫たちがやって来ます。↑ニホンミツバチ(日本蜜蜂)が吸蜜中です。アリ(種類はわかりません)も雌しべの基部を舐めています。↑こちらはツマグロヒョウモン(褄黒豹紋...

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小さな朱色の朝顔

日当たりのいい道端に朱色の五角形のマルバルコウ(丸葉縷紅)の花が目立ちます。熱帯アメリカ原産で江戸時代に日本に入って来て、徐々に勢力を拡大しています。アサガオの仲間のつる植物で、いろんなものに巻きついて上へ伸び上がっていきます。花の中心部が黄色、雄しべの葯・花粉が白くて鮮やかです。ルコウソウ(縷紅草)という紅い花によく似ているところからの命名です。「縷」というのは糸という意味です。ルコウソウはコス...

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和蘭薄荷に集まる昆虫たち

ウォーキングコースの道端に夏からオランダハッカ(和蘭薄荷)が咲き続けています。江戸時代にオランダから入って来て、全国の道端に広がり、帰化しています。葉っぱの緑色が鮮やかなので別名ミドリハッカ。スペアミントとも呼ばれます。そばを通りかかるだけで甘い香りが漂ってきて、爽やかな気分になります。小さな花を輪生するように密生させています。1つの花に雄しべが4本。ピンク色の葯が可愛いです。爽やかな香りに誘われ...

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鹿の子模様の巨木

但馬の巨木シリーズです。養父市八鹿町の今滝寺(こんりゅうじ)のカゴノキです。国道9号から今滝寺方面に入ります。対向車が来ないことを祈りながら細い道を進みます。2kmくらい山道を進むと、今滝寺の仁王門があります。さらに登ると本堂があります。ここで車を置いて、本堂を左に見ながら、古い墓石の間を山に向かって登っていくと・・・ありました。存在感たっぷりのカゴノキです。「但馬の巨木100選」では、高さ16m、幹周り4....

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恋路を邪魔する小灰蝶

道端のオランダハッカの葉っぱの上でヤマトシジミ(大和小灰蝶)が交尾中でした。シジミチョウの中で最もよくみかけるのが、このヤマトシジミです。翅の表面は、雄は青色、雌は黒っぽくて、雌雄でまったく異なります。しかし、裏面は模様もほとんど同じで単独でいると区別がしにくいです。でも、雌雄で少し色が違います。雄は少し青みがかっていて、雌は少し黄色みがかっています。上の写真↑では、左が雌、右が雄です。交尾中のペ...

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木偏に秋と書いて

木偏に春で「椿(ツバキ)」、木偏に夏で「榎(エノキ)」、木偏に冬で「柊(ヒイラギ)」。では、木偏に秋は何でしょう? そんな漢字はない? いえ、あるんです。答えは、「楸(ヒサギ)」。でも、ヒサギってどんな植物かわかりません。調べてみると、キササゲの古名(あるいはアカメガシワの古名)なのだそうです。中国原産のキササゲ、北米原産のアメリカキササゲがあります。↑これは丹波篠山市の「東岡屋のアメリカキササゲ...

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神子畑の百日紅

但馬の巨木の第2弾は「神子畑のサルスベリ(百日紅)」です。百日紅と書くくらいで、9月になってもまだ紅い花を咲かせています。幹は3つに分かれていますが根元では1つになっていて、幹周りは約2.6mでした。高さは8mだそうです。他の樹木と比べると、それほど高いわけでもありません。8m程度のサルスベリは多くあると思いますが、この太さのサルスベリは滅多にないと思います。神子畑選鉱所のムーセ旧宅とシックナー(巨...

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鼬ごっこ

川沿いの道を歩いていてイタチ(鼬)に出会いました。イタチはたいてい単独行動なので、2頭のイタチに出会うのは珍しいです。土管の中に入ったり出たり、反対側の出口から出たり入ったり。2頭が出たり入ったりを繰り返しています。これがホントにイタチごっこ。土管の中には水が溜まっているようで全身ずぶ濡れですがお構いなしにぴょこぴょこと飛び跳ねます。イタチぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ 合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴ...

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ベル型の人参

昔は朝鮮人参という薬がありました。糖尿病、動脈硬化、滋養強壮によく効くんだそうです。しかし、小指の先ほどで家族がひと月食べていけるくらい高価な薬だったそうです。○噂には聞いてたけど朝鮮人参の効き目にはびっくりしたな●そない効くんか?○ああ、うちの隣の爺さん、このところ寝たきりや。そこへ医者が来てな、「この病人は朝鮮人参を飲ますとええ」とこない言うたんや。そしたら爺さん、「そんな高いもん飲んでられるか...

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八代の大欅

但馬には巨木と呼ばれる樹木がたくさんあります。花や昆虫などの合間に、このブログで但馬の巨木も紹介していこうと思います。まずは、国の天然記念物にも指定されている「八代の大ケヤキ」です。朝来市八代の足鹿(あしか)神社のご神木です。樹齢は推定1500~1600年だそうです。高さ約30m、幹周り約9.8mで、1928年に国の天然記念物に指定されました。この時点では、兵庫県下で最大の樹木だったそうです。ところがその後、北側...

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宇治散策

宇治を散策してきました。平等院鳳凰堂のサルスベリ。鳳凰堂は修理のため、残念ながら内部の拝観はできませんでした。ミュージアム鳳翔館は見学できましたので、数々の国宝を観ることができました。源氏物語ミュージアムの入り口付近にて。源氏物語だけにムラサキシキブとは洒落ている・・・と思ったのですが、これはコムラサキでした。ムラサキシキブなら葉っぱのまわり全体にギザギザがありますが、コムラサキは葉っぱの先端半分に...

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花も実もある薮茗荷

林の縁にヤブミョウガの花が咲き、果実が実っています。葉っぱがミョウガに似ているのでこの名がありますが、花は全く異なります。花は一日花で次々とバラバラに咲きます。そして、果実になり、熟していきます。だから、花とつぼみと未熟な果実と熟した果実が同時に見られます。花びらは3枚ですが、白いガクが3枚あるので、花びらが6枚のように見えます。花には両性花と雄花があり、↑これは雄花です。雌しべが短くて雄しべだけ...

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丘と沼の間に

きょうも国立科学博物館付属自然教育園の植物です。東京にいたときには1回も行ったことがなかったのに、いまなら毎週通ってもいいと思います^^イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)という名札がついていました。オカトラノオ(丘虎の尾)とヌマトラノオ(沼虎の尾)の自然雑種と言われています。オカトラノオは高原や山に、ヌマトラノオは湿地に生育します。オカトラノオは虎の尾のように穂が垂れ下がりますが、ヌマトラノオは直立しま...

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栄養を横取り、南蛮煙管

落語の出番をいただいて東京の目黒に行ってきました。2日目の午前中、ホテルの近くに国立科学博物館付属自然教育園があるので立ち寄ってきました。入園料310円。65歳以上、18歳未満は無料です。東京都民はいいですね。都心に森があり、きちんと整備され、植物名の札がつけられ観察しやすくなっています。水辺のススキ群落の手前にナンバンギセル(南蛮煙管)が群生しています。ススキなどのイネ科植物の根っこに寄生する植物で、...

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広がる高砂百合

川沿いのウォーキングコースを歩きながら、タカサゴユリ(高砂百合)の花を見つけました。日当たりのいい高速道路の法面などでよく見かけますが、昨年まではこの道端にはありませんでした。たった4個体ですが、ここまで入り込んで来たかと驚きました。テッポウユリとよく似ていますが、花の外側に紫色のスジが入っているのが特徴です。タカサゴとは台湾のことで、台湾の固有種です。観賞用として日本に入って来て、これが野生化し...

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