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記事一覧

花菜の菜花

ナノハナ(菜の花)というのはアブラナの仲間の総称名です。ナノハナという種名はありません。 これはナノハナの中のハナナ(花菜)。ヨーロッパ原産の食用のチリメンハクサイから品種改良でつくられたものです。葉っぱが縮れているのが特徴です。 つぼみが食用になります。食べるときはナバナ(菜花)と呼ばれます。ややこしい。 冬の公園の彩りとして貴重な存在です。↓1日1回ポチッとよろしくお願いします。大変励みになっ...

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細くて扁平な虻

きのうのセリバオウレンに来たホソヒラタアブ(細扁虻)の続きです。ヒラタアブって平田さんが発見したのでそう呼ぶのだと思い込んでいました。腹部が扁平なので、平たいアブの意味なのだそうです。ホソヒラタアブはさらに腹部が細いから、細い平たいアブ。早い話が頭でっかち。 アブは双翅目。つまり、羽が2枚です。したがって、ハチの仲間ではなくて、ハエの仲間です。でも、ハチと勘違いして刺されるのではないかと心配する人...

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春を告げる芹葉黄蓮

ちょっと早いかと思いながら、バイカオウレンで知られる篠山市本郷の松隣寺に行ってみました。やはりバイカオウレンはまだ芽生えていませんでしたが、別の出会いがありました。とっても可愛いセリバオウレン(芹葉黄蓮)です。 花の直径は1cmくらいしかありません。注意して見ないと見逃してしまいます。 こちら↑は雄花です。白いガクが5枚、同じ色の花びらが9枚前後。雄しべがたくさんあって花粉を出しています。こちら↓は両性...

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梅と日本蜜蜂

きのうの三ッ塚史跡公園のウメの花の続きです。165本もウメの木がありますので、まだ二分咲きのもの、五分咲きのものなど、さまざまです。ウメの木の下にいくと香りの強いものと弱いものがあるのがわかります。 香りの強いものにはミツバチがよく来るようです。まだ2月、ウメの花の数に比べてミツバチの数は少なく、次から次へと飛び回っています。1か所に長居をしないので、なかなか落ち着いて撮らせてくれません。 やって来...

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三ッ塚史跡公園の梅林

ポカポカ陽気に誘われて、丹波市市島町の三ッ塚史跡公園の梅林に行ってみました。思ったよりも広い公園で、紅白165本の見事な梅林です。 1982年に植樹されたそうですので、樹齢37年以上ということになります。 青空を背景に紅梅。 紅梅を背景に白梅。これ、結構お気に入りです。 逆光気味の白梅。公園内には子どもたちの遊具もあって、たくさんの親子連れが来ておられました。気温は17℃にもなりました。もうすっかり春のような...

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造花のような生花

道路脇にひときわ目を引く黄色い花が咲いています。キクザキリュウキンカです。 ヨーロッパ原産です。園芸種として日本に入って来たのは90年代の初めだそうです。やって来てまだ日が浅いのですが、日本各地に入り込んで野生化しているようです。 花びらはたいてい8枚。光沢のある鮮やかな黄色です。花の直径は4cm以上もあって、ウマノアシガタやキツネノボタンを大きくしたような感じです。プラスチックでこしらえた造花のように...

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春近し

きのう紹介したのは、マンサクの中でも中国原産のシナマンサク(支那満作)です。日本に自生するマンサクより花びらが長く、花が大きく見えます。 こちらが日本のマンサク(満作・万作)です。花びらの黄色もガクの赤紫色も、ともにこちらのほうが明るいように思います。色彩の薄い山中で黄色くなったマンサクの木がひときわ目立ちます。 黄色の花びら4枚、赤紫色のガク4枚、雄しべ4本です。花びらが奇抜な形をしているものの...

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先駆者、万作

初めて常設の寄席を開いたのは、岡本万作さんという上方の噺家さんです。いまから約220年前、上方の噺家さんなのに江戸の神田に寄席を開いたのです。その寄席には、自分も出演するのですが、仲間の噺家さんも色物の芸人さんも出演していました。でも、なんでわざわざ江戸で開設したのでしょう?現代とちがって、当時は上方弁が江戸では通じにくかったでしょうし、上方の笑いを受け入れてもらうのはなかなか難しかっただろうと想像...

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白い隈取り

歌舞伎の隈取りの赤色は正義や善人の象徴、青色は悪役や怨霊の象徴でわかりやすいです。茶色の隈取りもあって、これは鬼や精霊を表すのだそうです。こちらは白色の隈取りです。 緑色の葉っぱの縁がほぼ同じ幅で白色になっていてとってもきれいです。クマが出るようなところに生えるので熊笹・・・ではなくて、隈取りがあるのでクマザサ(隈笹)です。 夏に葉っぱが枯れ、若葉が出てきますが、若葉には隈取りはありません。冬に葉っ...

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遠阪の節分草

丹波市青垣町の遠阪地区のセツブンソウ(節分草)自生地に行ってきました。 同じ青垣町でも、以前(2月4日)に紹介した東芦田地区のセツブンソウよりも遅く咲き始めます。でも、東芦田地区よりも自生地の面積が広くて見ごたえがあります。 今年は、昨年より花の数が多いように思います。保護のためロープが張られていますが、ロープの外側、つまり通路の部分にまで咲いています。踏みつぶさないように注意しながら歩きます。 花...

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春を告げる蕗の薹

今年初めてのフキノトウ(蕗の薹)です。雪は少ないのですが、フキノトウが顔を出したのは去年よりも少し遅いようです。 フキとフキノトウが別物だと思っている方がおられるようですが、植物名としてはフキです。フキは、葉っぱよりも花茎が先に伸び出してきます。これがフキノトウです。 我が家では、毎年、1年の最初に食べる山菜です。蕗の薹味噌、あるいは天ぷらにして食べます。春を告げる味覚です。 雌雄異株です。雄株よ...

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完全防水、尾長鴨

冬鳥として遠く北方から日本にやって来るオナガガモです。 チョコレート色の頭、首の側面の白い切れ込みがチャームポイントです。小野市の男池(おいけ)のカモは餌付けをされているため、至近距離で撮影できます。他の地に移動したときに、ヒトを恐れないことがあだになりはしないかと心配になります。 こちらはオナガガモの雌。雄ほどではありませんが、他のカモに比べると雌の尾羽も長めです。 首が長く、逆立ちして水底の餌...

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続々・女池の小白鳥

コウノトリが間に挟まりましたが、小野市の女池のコハクチョウ(小白鳥)の続きです。池の対岸のほうから、幼鳥2羽と成鳥1羽が飛んできます。 水面すれすれの低空飛行です。 前を飛ぶ成鳥がリードして、着水体勢に入ります。まずは足の水かきで空気抵抗を増し、ブレーキをかけています。飛行機の尾翼のブレーキと似ています。 幼鳥たちはもう足を前に出していますが、成鳥はまだです。成鳥の動きには余裕が感じられます。 水面...

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鸛、飛翔!

豊岡市日高町土居を車で走っていたとき、助手席の妻が「あっ、コウノトリ!」。運転席からは見えませんが、飛んでいるコウノトリを見つけたようです。すぐに脇道に車を止めて、カメラを持って車外へ。 青い空を悠々と旋回するコウノトリがいました。 その姿がだんだん大きくなってきます。高度を下げてこちらに近づいて来てくれています。カッコいいです。優雅です。 足環が見えました。右足が黒・青、左足が赤・赤。帰宅してか...

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続・女池の小白鳥

きょうも小野市来住町の女池のコハクチョウです。女池の遠くのほうにいたコハクチョウ3羽が私がいる湖岸の方向に飛び始めました。 翼を大きく動かし、足で水面を蹴ります。左足が沈む前に右足を出し、右足が沈む前に左足を出せば、水面を走れる!・・・なんて冗談を言ってましたが、まさにそんな感じです。 3羽のうち左側の2羽は幼鳥です。飛び上がるのにちょっともたついています。右側の成鳥はすぐに空中に浮かび上がりました。 ...

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女池の小白鳥

小野市来住町の鴨池にコハクチョウ(小白鳥)を観に行ってきました。コハクチョウの越冬地としては最南端といわれるところです。 鴨池には、男池(おいけ)と女池(めいけ)があって、コハクチョウが観られるのは女池です。1年前にも同じ時期にここに来ました。そのときの個体数は16羽でしたが、今年は19羽を確認することができました。 鴨池といわれるだけあって、オナガガモ、ヒドリガモ、コガモなどたくさんのカモがいます。...

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続・雪中紅梅

きょうも紅梅です。きのうの雪が今朝はまだ残っていましたが、朝の陽射しでいっきに融けてしまいました。融けるまでのわずかな時間に撮影です。 「カメムシが多い年は大雪だ」とか、「ナンテンの実がブドウの房みたいになる年は大雪だ」なんて言いますが、やっぱり当てにはなりませんね。何度か雪は降りましたが、トータルでは降雪量は少ないシーズンになりそうです。 ↓1日1回ポチッとよろしくお願いします。大変励みにな...

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雪中紅梅

二日続けての雪景色になりました。今シーズンで2番目くらいの積雪でしょうか。それでも例年に比べると少ないです。 寒紅梅が雪に埋もれておりました。 明日も曇り一時雪の予報です。しばらく雪景色の写真になりそうです。↓1日1回ポチッとよろしくお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断りします。...

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クジャクのあとのコハクチョウ

きょうは豊岡で桂九雀師匠の落語会。その会場で、豊岡に来ているコハクチョウの1時間前の居場所の情報を聞きました。落語会の後、さっそくその場所に直行。九雀さんのあとの小白鳥さんです。いました! 9羽のコハクチョウ。 9羽のうち、5羽は幼鳥で頭や首が灰色です。↓こちらは成鳥。 豊岡市では15年ほど前から、「コウノトリ育む農法」として「冬期湛水」が行われてきました。コウノトリの餌を確保するために、冬も田んぼに水...

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半分雪

「半分垢」という落語があります。このタイトルではサゲを明らかにしてしまうので「半分雪」と言ってます。三島の宿で、富士山の雄大さに感動して、宿の女中さんに「さすが日本一の山だ」と褒めると、女中さんが「朝夕見ておりますと、さほど大きいとは思いません。大きく見えても半分は雪でございます」と謙遜するというのが出てくる噺です。ちょっと意味が違うのですが、今朝の我が家の近所の風景を見てこの噺を思い出しました。...

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秋~春までいる冬鳥

コガモ(小鴨)の雄はとってもカラフルな衣装をまとっています。頭は栗色、目のまわりから後方にかけて濃い緑色。からだは灰色ですが、細かい模様があります。 一方、↓こちらは雌。雄に比べてずいぶん地味です。 コガモは他のカモよりも早く日本にやってきて、遅くまで日本にいます。日本での滞在期間が長いカモです。冬鳥ですが、9月~4月くらいまでいますので、秋冬春鳥です^^ ぼちぼち求愛行動が見られ、カップルができます...

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早くも開花、大犬の陰嚢

きょうも温かく、早くもオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)が咲いています。同じ土手で比較すると、昨年より2週間早いです。 オオイヌノフグリは陽が当たって温度が高いときだけ開花します。つまり、昆虫が活動する温度になると開花するしくみになっています。  ほんとは合弁花ですが、花びらが4枚あるように見えます。花ごとに色の濃さが違いますが、同じ花でも4枚の花びらの大きさと色が微妙に違うんです。大きい花びらは色が...

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早くも咲いた白花蒲公英

きょうの昼間は、春のようなポカポカ陽気になりました。川の土手にシロバナタンポポ(白花蒲公英)が咲いているのを見つけました。高知県や愛媛県ではタンポポは白いのがふつうだそうですが、但馬ではそれほど多くはありません。 在来種の中で最も早く開花するのがこのシロバナタンポポです。昨年は3月になってから咲きましたので、昨年より1か月近くも早い開花です。 シロバナと言っても、花全体が白いのではなく、花の中央部...

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山椒の冬芽

「太陽の塔」はこれがヒントだったのではないか?というようなサンショウ(山椒)の冬芽です。冬芽の下に葉痕、その左右に棘が対称についていて、独特な形をしています。 葉痕の維管束痕は3つ。したがって、アジサイと同じくシミュラクラ現象で、ヒトの顔に見えてきます。 その顔がさまざまで、「千と千尋の神隠し」のカオナシのように見えるものがありました。笑っている子どものように見えたり、猿の顔のように見えたり… 両...

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立春の節分草

●鬼さん、鬼さん、豆をぶつけられて、外を裸で走りまわって、大変ですね。着るものは?〇はい、服はうちです。きのうの高座でやった小噺です。よくウケました。きのうは節分、きょうは立春です。丹波市青垣町東芦田のセツブンソウの自生地に行ってみました。昨年は1月寒波があって、ここのセツブンソウの開花は例年よりずいぶん遅かったのを覚えています。2月11日に予定されていたセツブンソウ祭りにセツブンソウが咲かなかった...

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廃校に咲く紅梅

ウメの写真は今年2度目ですね。たまたま通りかかった小学校跡の校庭にに紅梅が咲いておりました。廃校になったのは13年前です。 紅梅で思い出しました。読売テレビの寄席番組「平成紅梅亭」は、ときどき忘れた頃に放送されています。この「紅梅亭」は、明治~大正時代に大阪ミナミの法善寺横丁にほんとにあった寄席の名前です。そのつくりを再現したのが「平成紅梅亭」。 元の寄席をなぜ「紅梅亭」と命名したのか調べてみたら、...

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木蓮の冬芽

きょうの日中は、風は冷たいのですが、穏やかによく晴れました。モクレン(木蓮)の冬芽は、芽鱗(がりん)と呼ばれる毛皮のコートを着ていて暖かそうです。 枝の先の大きな芽は花の芽です。その脇にある小さな芽は葉っぱの芽です。芽鱗は二重になっていて、花や葉っぱの芽を優しく包み込んでいます。 側芽の下に、U字形の葉痕があります。維管束がたくさん通っていたようで、アジサイとは違ってヒトの顔のようには見えません...

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シミュラクラ現象

点が3つあると、ヒトの脳はそれをヒトの顔と認識するようにプログラムされているのだそうです。これをシミュラクラ現象といいます。逆三角形に配置された3点であれば、上の2点を目ととらえ、もう1点を口と認識します。誰でも本能的にそう認識してしまうのだそうです。 だから、アジサイ(紫陽花)の葉が落ちた跡(葉痕)もヒトの顔に見えます。 子どものように見えたり、ピエロのように見えたり、サンタクロースのように見...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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