fc2ブログ

記事一覧

食べてはいけない金平糖

♪いろはにこんぺいとう…という数え歌があります。いろはにこんぺいとう こんぺいとうはあまい あまいはさとう さとうはしろいしろいはうさぎ うさぎははねる はねるはかえる かえるはあおい あおいはおばけおばけはきえる きえるはでんき でんきはひかる ひかるはおやじのはげあたま♪…と続きます。いろいろバリエーションがあるようですが。 この植物、コンペイトウグサともいわれるキツネノボタンです。花が終わったあ...

続きを読む

ヘビは食べないヘビイチゴ

ヘビイチゴの花です。 右隣の花はキツネノボタン。同じ場所に咲いていました。似ているようでぜんぜん違います。花びらの形も、中心部の色も。中心部がどんどん大きくなって、赤くなって、イチゴと同じような実になります。 ヘビイチゴって、へんな名前です。有毒のような名前ですが毒はないそうです。そう言われても食べる気にはなれませんが…。食べた人によると美味しくはないらしいです。美味しくないから「ヘビにでも食わせ...

続きを読む

鎧のシャク

香美町のJR鎧(よろい)駅に行ってきました。鎧駅は日本海に面した海抜40mの高さにある無人駅。1番ホームからは日本海が見下ろせます。 その斜面にシャクの大群落。小さな白い花が吹き上げる浜風に揺れていました。 シャクの花は、同じくらいの長さの花柄をもつ花が放射状についています。セリの仲間にはよくあるタイプです。その花の集まりが何となく五角形に見えます。 面白いのは、花びらの大きさです。五角形の真ん中あ...

続きを読む

可愛いポッキー

道端にオオジシバリがたくさん咲いています。 遠目に見ると黄色い花はみんなタンポポのように見えますが、いろんな花が見られます。それぞれ個性的で楽しいです。オオジシバリの花も、タンポポの花と同じようにたくさんの花の集まりで、頭花といわれます。でも、集まっている花の数はタンポポほど多くはありません。 頭花を拡大してみると、ポッキーが立っているみたいです。ポッキーに例えると、チョコの部分が雄しべです。手で...

続きを読む

燕尾をもったシジミチョウ

きょうはツバメシジミにたくさん出会いました。よく見かけるシジミチョウの仲間です。幼虫の食草はシロツメクサやカラスノエンドウなどのマメ科植物なので道端にいっぱいあります。 飛んでいるときにはヤマトシジミと区別しにくいのですが、止まると区別できます。後翅のオレンジ色の斑点がチャームポイントです。 ツバメシジミという名前は、後翅に燕尾のような尾状突起があるためです。ヤマトシジミにはこんな突起はありません...

続きを読む

カントリーのカントリソウ

耕作放棄地にたくさんのカキドオシが咲いていました。 いまはまだ草丈は高くありませんが、花が終わると茎がぐーんと伸びます。垣根を越えてしまうからカキドオシ(垣通し)というだそうです。 カキドオシにはカントリソウという別名もあります。田舎(カントリー)に生えているからではなくて、癇(かん)取り草だそうです。古くからカキドオシを煎じたものが民間薬として利用されてきました。子どもの癇の虫に効くのだそうです...

続きを読む

道端のラプンツェル

落語「夏の医者」とか「ちしゃ医者」にチシャという野菜が出てきます。ところが、これが特に若いお客さまにはなかなかわかってもらえません。レタスです…と言えばわかってもらえますが、レタスに言い換えたのでは落語になりません。 僕は↑この植物の名前を知りませんでした。調べて、初めて知りました。ノヂシャといいます。野原のチシャだから、ノヂシャ。でも、チシャの仲間ではありません。チシャと同じように生でサラダとして...

続きを読む

赤い青鬼

オニタビタコ、漢字で書くと「鬼田平子」。この花が咲くのも、今年はやや早いように思います。オニタビラコの花は昼間に開き、夕方にはしぼんでしまいます。 ↑このオニタビラコは午前9時に撮影したものですが、↓こちらのオニタビラコは午前8時に撮影したものです。散歩の行きと帰りです。 わずか1時間ほどの間に、パッと花が開くんですね。花が開くのは、花びらの内側が外側に比べて速く成長するからです。おそらく温度が高く...

続きを読む

ゲンゲ畑を増やそうよ!

レンゲとか、レンゲソウと呼ばれていますが、正式な和名はゲンゲです。子どもの頃、春の田んぼの風景は↓これが当たり前でした。 ゲンゲはマメ科植物ですので根粒菌と共生していて、空気中の窒素を取り込むことができます。秋の稲刈りの前に、ゲンゲの種まきをしておけば、窒素肥料を投入する必要がないのです。 昔は、ゲンゲがウシの餌にもなったのですが、いまはウシがいなくなったからでしょうか。でも、ゲンゲの蜜はハチミツ...

続きを読む

はい、ポーズ!ベニシジミ

日によって、「きょうはよく出会うなぁ」と感じる昆虫がいます。ベニシジミによく出会いました。そういえば、ベニシジミの幼虫の食草であるスイバもよく見かけるようになりました。 ベニシジミは、よく見かける蝶ですが、可愛い蝶です。特に、春型は鮮やかな色をしています。 アゲハのように大きく飛び回ることもなく、ときどき止まってポーズをとってくれます。撮りやすい蝶で、その点ではありがたい蝶です。↓1日1回、ポチ...

続きを読む

歴史ロマンとシャガの大群落

養父市八鹿町下八木の国道9号から今滝寺(こんりゅうじ)へ向かう山道があります。車1台がやっと通れるこの道を、くねくねと約2km入ると、今滝寺があります。八木城の城主・八木氏の菩提寺で平安時代の創建と言われ、かつては大寺院だったようです。その今滝寺の手前に、シャガの大群落があります。 細い道をはさむ両側の斜面が真っ白になるくらいのシャガの花。見応えがあります。各地に「シャガの里」と呼ばれるところがあり...

続きを読む

子育ての季節

きょうの昼間は、暑いくらいのいい天気でした。ツバメが巣作りに励む今日この頃ですが、セグロセキレイの幼鳥はもうずいぶん大きくなっています。3月に生まれたのでしょう。親と一緒に水辺に出て、餌を採る練習です。 左側が幼鳥です。親の真似をして餌を採ろうとするのですが、なかなか採れないようです。そこで、おねだり。 幼鳥が声を上げると、親が餌を与えています。餌が何かまではわかりませんでしたが、雑食性です。 ...

続きを読む

ネコの目に見えますか?

いつものウォーキングコースからちょっと足をのばしたところに、ヤマネコノメソウがあります。午前中に少し陽が当たりますが、1日中ほとんど日陰になるところです。裂開した果実の中にたくさんの種子があり、これがネコの目のような形になります。 ↓こちらは4月3日に撮ったヤマネコノメソウです。 黄色いのは雄しべ。雄しべが8本のものが多いそうですが、これは4本でした。そして、↓こちらがきょう(4月18日)撮ったヤマ...

続きを読む

追いやられたカラシナ

円山川の下流の円山大橋付近の河川敷には、10数年前まではカラシナがいっぱい咲いていました。4月になると、河川敷全体が黄色に染まり、みごとな春景色を演出してくれていました。ところが、そこへハマダイコンが入り込み、年々勢力を拡大してきました。現在は圧倒的にハマダイコン優位で、河川敷はほぼ紫色っぽい白色で埋め尽くされています。 カラシナの黄色は上流側に一部残っている程度。来年か再来年には、カラシナが消える...

続きを読む

例年にないことばかりのミズバショウ

養父市大屋町加保坂の湿地は日本で最も西、最も南のミズバショウ自生地です。例年、4月末か連休の頃に咲くのですが、もう咲いているということを聞き、行ってみました。確かに咲いていました! しかも、たくさん! こんなに早く咲くのを見たのは初めてです。管理されている方もそうおっしゃっていました。それに、今年ほどたくさんのミズバショウが同時に咲くのも初めてだそうです。ミズバショウはいっせいに咲くのではなくて、...

続きを読む

古くないコバノミツバツツジ

養父市八鹿町宿南の宗恩寺の裏山のコバノミツバツツジが満開です。 「コバ」というと、古くからのカープファンの私は古葉竹識さんを思い浮かべてしまいます。でも、古葉でも木場でもなく、小葉の三葉つつじ。枝先に葉っぱが3枚つくからミツバツツジですが、その葉っぱが小さいので「コバ」。 でも、葉っぱが小さいかどうかは2種類を並べてみてわかること。それよりも雄しべの数に注目したほうが楽です。ミツバツツジの雄しべは...

続きを読む

早い雪解け

香美町村岡区のハチ北高原のザゼンソウ群落を見に行ってきました。 例年なら、雪の中にポッカリと穴があいて、そこから顔を出すザゼンソウを見ることができるのですが、今年は、3月下旬の陽気のため、雪がすっかり融けてしまっています。 葉がずいぶん大きくなっていました。 仏炎苞の中の肉穂花序をアップしてみると、雄しべの葯が破れてたくさんの花粉がこぼれだしていました。この肉穂花序に種子ができると、野ネズミがこれ...

続きを読む

赤穂御崎

絶景露天風呂をウリにしておられる赤穂の宿に行ってきました。確かに絶景です↓ 青い海、青い空、それが映る露天の湯…というパッフレットのような写真にはなりませんでしたが、それなりに絶景を感じていただけるのではないかと思います。温泉の水面と海面の境目がわからないのがいいところです。 帰路には、坂越(さこし)の湾岸を通ってみました。ハマダイコンが花盛りです。 湾内には、牡蠣の筏が浮かびます。 のんびりと春の...

続きを読む

酔って眠る楊貴妃

我が家の庭のハナカイドウです。今年はなぜか、花が少なめです。中国原産で、酔って眠る楊貴妃をハナカイドウの花に例えたというくらい。 江戸時代の初期に日本にやって来たそうです。大きな実のなるミカイドウに対して、花を観賞するのがハナカイドウ。 つぼみがサクランボのように下向きに垂れている姿も可愛いです。 淡い紅色の花の中を覗くと、クモが隠れて獲物を待ち伏せていました。↓1日1回、ポチッとお願いします。大...

続きを読む

インベーダーみたい

とっても面白い形の花、トキワイカリソウです。昔、かなり熱中したインベーダーゲームを思い出します。 ほとんど同じような錨(いかり)の形をした花にイカリソウがあります。イカリソウは冬に葉っぱを落としますが、トキワイカリソウは常緑です。だから、トキワイカリソウ(常葉錨草)。いつものウォーキング中に林の縁で見つけました。 イカリソウは太平洋側に分布し、トキワイカリソウは積雪の多い日本海側に分布するようです...

続きを読む

サクラいろいろ・その2

京都府緑化センターのサクラの続きです。サクラもかなり多様で、ソメイヨシノよりも遅咲きのものがたくさんあることがわかりました。 ↑スミゾメ。花びらが白くしわになっているのが特徴です。しわになっている部分の陰が薄い墨色のように見えるので、墨染め。 ↑カスミザクラ。花びらは白い。野生種の1つで、ヤマザクラよりも標高の高いところに生育することが多いそうです。開花と同時に葉っぱが出てくるのはヤマザクラと同じ...

続きを読む

サクラいろいろ・その1

今年のソメイヨシノはパッと咲いてパッと散ってしまいましたが、いまが盛りのサクラもあります。サクラを求めて写真仲間の皆さんと福知山市夜久野町の京都府緑化センターに行ってきました。ここでは、いろいろな種類のサクラの花を見ることができます。曇り空で風が強く、撮影には不向きでしたが、身近なところにいい施設があることを知りました。 ↑ヤエベニシダレザクラ。スイセンを背景に撮ってみました。京都府緑化センターに...

続きを読む

もぐもぐタイム

これはイチゴの花。イチゴを栽培しておられるハウスの中で撮らせていただきました。 たくさんの雄しべに囲まれた真ん中にあるのが、花托(かたく)と呼ばれる部分です。花托は花を支える茎の最上部にあたる部分です。イチゴでは、この部分がだんだん大きくふくらんで、美味しくなります。 その順序通りに↑並んでいる3つの花がありました。 したがって、イチゴの食用部分はほんとの果実ではないので、偽果(ぎか)と呼ばれます...

続きを読む

金襴のごとし

道端にキランソウが咲いています。地面にへばりつくように生えています。 何気なく歩いていたら見過ごしてしまいそうな小さな花です。けれど、昔からその薬効が注目され、ジゴクノカマノフタなどという面白い別名があります。それだけ親しまれてきた植物といえます。 1つひとつの花は面白い形をしています。いわゆる唇形花です。上唇にあたる花びらが短いので、雌しべと4本の雄しべが飛び出しています。下唇にあたる花びらは3...

続きを読む

スミレよりもすみれ色

スミレの仲間にはいろんな種類があります。色も赤紫色、青紫色から薄紫色、白色とさまざまです。とすると「すみれ色」ってどんな色?私の勝手なイメージですが、「すみれ色」は紫色の中でも青紫色に近い感じがします。 スミレの仲間の中で最も「すみれ色」なのが、このノジスミレ。スミレという種はもっと赤紫色に近いので、スミレよりも「すみれ色」です。…私のイメージでは。 ノジスミレは田んぼの脇のあぜ道でよく見かけるス...

続きを読む

春の妖精、ニリンソウ

「春の妖精」と呼ばれる植物がいくつかあります。セツブンソウ、カタクリ、そして、ニリンソウ。カタクリの群落の近くに咲いていました。やはり落葉広葉樹の林のふちで見られます。常緑のツバキの木の真下ではありましたが。 1本の茎から2本の花茎が伸びて、2輪ずつ咲くからニリンソウ。でも、2つ同時に咲くわけではなくて、↓このように片方はまだつぼみです。花茎も伸びていません。 2輪のものが多いのですが、1輪のもの...

続きを読む

サクラを背景に

ソメイヨシノが散り始めました。夕方からの雨でかなり散ってしまうのでしょうか。満開のソメイヨシノを背景に春の花々との競演を撮ってみました。 アブラナ。モンシロチョウが風に舞っています。 ヒメオドリコソウとカラスノエンドウ。 ツクシ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ。 ヤマブキも花を咲かせました。 モクレン。 レンギョウ。背景はすべてソメイヨシノです。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっ...

続きを読む

春の妖精、カタクリ

きょう、イワツバメを初めて見ました。丹波市氷上町清住のカタクリの群生地に行ってきました。クヌギの林の一画です。以前に行ったときよりもさらに花の数が増えたように思います。 ただ、このところの陽気のため、早くも盛りを過ぎた花が多くなっていました。今年はサクラもカタクリも、すべて季節が早く進んでいるようです。 カタクリは、冬に葉っぱを落とす夏緑樹林の林床の植物です。木々が葉っぱを茂らせる前の明るい林床で...

続きを読む

ウメとサクラの合い間に

平地ではソメイヨシノが満開ですが、少し標高が高いところではまだつぼみです。そのかわり、アンズの花が咲いています。 ウメより遅く、ソメイヨシノより一足早く咲き始めます。そして、ソメイヨシノが満開になる頃には散ってしまいます。 サクラやウメの仲間ですから花もよく似ていますが、ガクが紅紫色で反り返るのが特徴です。 背景をいろいろ変えて撮ってみました。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっていま...

続きを読む

サギに見える?

きょうはエイプリルフールです。植物にもウソのような名前がついているものもあります。田んぼの脇の道端で見つけたこのムラサキサギゴケ(サギゴケ)もその1つではないかと思います。 コケって付いていますが、騙されてはいけません。花を咲かせていますので、コケ植物ではなくて種子植物です。コケのように地面を覆うということからの命名でしょう。 サギは詐欺ではなくて鷺のように見えるからということですが、いかがでしょ...

続きを読む

プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

いらっしゃい!

ご訪問、ありがとうございます。