淡い紫陽花
- 2023/06/04
- 21:00

アジサイ(紫陽花)の咲き始めの淡い色が好きです。はじめは緑色ですが、徐々にクロロフィルが分解されていきます。淡い黄色になったところで、花びらのように見えるガクが淡い紫色になっていきます。紫色はアントシアニンの色です。クロロフィルは葉緑体の中の色素、アントシアニンは液胞の中の色素。これから徐々にアントシアニンが増えてきて、花の色が濃くなっていきます。アントシアニンを多く作るかどうかは遺伝子によって決...
蛍袋の作戦
- 2023/06/01
- 21:00

通勤の途中、道路脇にホタルブクロ(蛍袋)の花が咲いているのを見つけました。ちょっと停車して撮影。関東では赤紫色だそうですが、この辺りでは白色がふつうです。釣鐘状の花の中を覗き込むと、棍棒のような雌しべが1本。そのまわりに萎れかけた雄しべがあります。この花は開花したばかり。この時期は雄性期で、雌しべはまだ成熟していません。つぼみの段階で、雄しべの花粉は雌しべの表面に預けられます。ここへ昆虫がやって来...
豚菜に来た昆虫たち
- 2023/05/31
- 21:00

「黄色い花は、みんなタンポポ」って言った人がいました。その方なら、「これは絶対タンポポ!」って言い張るでしょうね。別名をタンポポモドキ(蒲公英擬)といいます。でも、花茎の高さが50cmくらいになります。花茎が枝分かれしますから、タンポポとは姿がずいぶん違います。いま道端にたくさん見られるブタナ(豚菜)です。ヨーロッパ原産の帰化植物。「豚のサラダ」という現地の名前をそのまま使った命名だそうです。実際、若...
キウイの雌花
- 2023/05/30
- 21:00

我が家のキウイの雌花が咲きました。先週ご紹介したキウイの雄株の雄花と違って、雌株の雌花はすべてがほぼ同時に開花しました。隣に植えてある雄株には、いろいろな段階の雄花があります。花の中央にたくさんの雌しべがあります。まわりにさらにたくさんの雄しべの葯がありますが、花粉はつくらないそうです。そばに雄花がないと実らないわけです。ミツバチなどのハナバチによって受粉が行われるのですが、問題は雨です。早い梅雨...
姫女菀の花色
- 2023/05/29
- 21:00

朝から雨。近畿地方は早くも梅雨入りしたそうです。そんなわけで、きのう撮ったヒメジョオン(姫女菀)の花です。北米原産で、観賞用として日本に移入されたそうです。だから、元々は庭に植えてたのでしょう。それがすぐに野生化して全国に広がりました。たくさんの種子をつくってばらまきますから、とっても繁殖力が強いのです。ヒメジョオンの花の色は微妙に違います。1枚目のベニシジミ(紅小灰蝶)が止まっているのはほとんど...
今年は豊作、山法師
- 2023/05/27
- 21:00

我が家のヤマボウシ(山法師)の花が満開です。昨年は花が少なく果実も少なかったのですが、今年は遠くから見ると真っ白に見えるくらいです。秋には多量の果実が実りそうで、ヤマボウシジャムを作ろうと思います。30個くらいの花が球状に集まっているのを坊主頭に、白い総苞弁を頭巾に見立てて、山法師。小さい花には、花びら4枚と雄しべ4本、めしべ1本があります。もうほとんど花びらと雄しべは落ちてしまっていますが・・・ヤマ...
大川萵苣も
- 2023/05/26
- 21:00

特定外来生物のオオキンケイギク(大金鶏菊)を引き抜きながらウォーキング。道端の溝で、こんな花を見つけました。この辺りでは初めてです。オオカワヂシャ(大川萵苣)、ヨーロッパ~北アジア原産です。これも特定外来生物に指定されています。外来生物法で、栽培・販売・移動などが禁止されています。花だけ見ると、オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)に似ていますが、草丈は1m近くあります。小さな種子をたくさんつくり、ばらま...
キウイの雄花
- 2023/05/23
- 21:00

我が家のキウイに花が咲きました。鳥のキーウィのイメージから、何となくキウイはニュージーランド原産かと思い込んでいました。違うんですね、中国原産だそうです。雌雄異株で、我が家には雄株と雌株が1本ずつあります。これは雄株に咲いた雄花です。長い雄しべがいっぱいあって、ちょっと豪華な感じ。もちろん雄株に果実はできません。↑雄株には、開花した雄花もまだ硬いつぼみもいろんな段階のものが見られます。ところが雌株...
雌性先熟の谷空木
- 2023/05/21
- 21:00

兎和野高原ではタニウツギ(谷空木)の花がたくさん咲いています。道路沿いはタニウツギだらけ。別名、タウエバナ。田植えの季節に咲き始めます。日本海側に多いのだそうです。つぼみは赤いのですが、咲くと可愛らしいピンク色。新緑に映えます。雌しべ1本、雄しべ5本。雌しべの柱頭は丸く大きな団子状です。受精すると、↑右側のように、雌しべが落ちて雄しべだけが残ります。雌しべがあるときは雄しべは未熟で、雌しべが落ちる...
霧中の蓮華躑躅
- 2023/05/20
- 21:00

午後から晴れてきたので、兎和野高原にレンゲツツジ(蓮華躑躅)を撮りに行ってました。麓は晴れているのですが、高原は霧に包まれています。昨年も同じ頃に訪れ、そのときは満開だったのですが、今年はもう花期が終わりかけています。今年はいろんな花が早く咲き、早く散ります。兎和野高原では、明日(5月21日)から「うわのツツジまつり」が予定されているのですが・・・。兎和野高原の「木の殿堂」の周辺には、まだ花が残っていま...