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記事一覧

小ぶりの紫式部

秋に紫色の果実が美しいコムラサキ(小紫)です。いま、小さな花を咲かせています。小ぶりのムラサキシキブ(紫式部)ということでコムラサキ。ムラサキシキブとは別種なのですが、ムラサキシキブという名前で売られているため混同されています。花びらから雌しべ1本、雄しべ4本が飛び出しています。果実は濃い紫色なのに、花は淡い紫色です。枝の下の方から順に咲いていくので、つぼみと開花している状態と、終わった花が並んで...

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すもももはなももも

モモ(桃)の果実が美味しい季節になりました。↑こちらは我が家の庭のハナモモの果実。1本の木に3つだけ実っています。例年より大きく育ってきて、いま野球のボールくらいになりました。春には、↑こんな綺麗な花を咲かせてくれて、果実まで!…と思いましたが、ネットで調べると食べても美味しくないんだそうです。でも、ジャムにして食べたという話もありました。モモらしい香りがするし、少なくとも有毒ではなさそうです。母に...

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ヤクザな悪茄子

毎年お邪魔している山東町のハス(蓮)池に行ってみました。が、やはり衰退している感じ。そればかりか、ハス池のまわりの畦にはこんな植物が…。北米原産の帰化植物、ワルナスビ(悪茄子)です。1906年、千葉県で発見・命名したのは、牧野富太郎先生。ナスビ(茄子)とよく似た花ですが、牧野富太郎先生がワルと付けたのには因縁の理由があります。まず、この鋭いトゲ。茎にも葉っぱにもあって、触ると痛いんです。それだけではあ...

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緑→白→ふわふわ→橙

この時期、山道の道路脇でよく見かけるのが、この植物。白色、緑色、オレンジ色の部分があって、フワフワの綿毛のようなものもある、不思議な花。タケニグサ(竹似草)です。茎の内部が中空であることからの命名だそうです。有毒でシカが食べないためか、最近どんどん殖えているように思います。1本の茎だけに注目するとわかりやすいです。①若いつぼみは緑色です。②緑色から白色に変わります。白いのはガクで、花びらはありません...

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可憐な折鶴蘭

我が家のオリヅルラン(折鶴蘭)に花が咲きました。いままで咲いているのに気づかなかったのか、初めて見ました。ランと付きますが、全然ランらしくないと思って調べたら、やはりラン科ではありませんでした。キジカクシ科で熱帯アフリカ原産だそうです。花びら6枚、雄しべ6本、雌しべ1本。雌しべの基部から蜜が出ているようです。花の直径約1.5cmの小さくて可憐な花です。一日花ですが、24時間ももちません。朝、開花して、夕...

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桔梗の五芒星

今年も、キキョウ(桔梗)のお寺として知られる香美町香住区の遍照寺さんにお邪魔してきました。キキョウだけでなく、ギボウシやオカトラノオなど、たくさんの花が出迎えてくれます。キキョウの花は五芒星といわれる星型をしています。古代から西洋、東洋を問わず、★は美しい形とされてきました。バランスのとれた形が心を落ち着かせるのでしょう。国旗に★が入っている国が全体の4分の1にもなるそうです。つぼみが風船みたいだか...

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未熟者です

5~6月に開花した果物の花が未熟な果実を形成しています。↑カキノキ(柿の木)の若い果実。富有柿です。カキノキは雌雄同株で雌花と雄花があり、雌花が果実になります。雌しべの花柱は4裂し、その先がさらに裂けるのですが、それがそのまま残っています。ガクが果実のヘタになります。↑クリ(栗)の若い果実。クリも雌雄同株で雌株と雄株があり、雌花が果実になります。小さいのにもうイガに包まれています。黄色く見えるのが雌...

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珈琲の花と果実

水素・炭素・窒素・酸素などの元素名は、江戸時代末期の宇田川榕庵という蘭学者の造語です。酸化・還元・金属・溶解・結晶などの用語を作ったのもこの人。細胞・温度・圧力・分析・成分・法則など、理科の教科書には、宇田川榕庵による造語があふれています。コーヒーに「珈琲」の漢字を当てたのも、この人だそうです。我が家の出窓のコーヒーノキ(珈琲の木)に今年も花が咲きました。何かのプレゼントで苗をもらってから20年以上...

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渦紫陽花

装飾花の縁がクルンクルンと丸くなってます。ウズアジサイ(渦紫陽花)という品種です。装飾花の間に見える小さな両性花はふつうの花びら、ガクですが、装飾花のガクだけがクルンクルン。クルンクルンのガクの数は4枚のものが多いのですが、3枚だったり5枚だったり。ガクの大きさもいろいろで左右対称とは限りません。2枚のもの、6枚のものもありました。けっこういい加減です。これ、ウイルスが感染した病気による変異がもと...

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清楚な一日花

昼前から雨が降ったり止んだり。気温は高くないのですが、湿度が高く、蒸し暑い1日でした。こんなときには、ナツツバキ(夏椿)の花が暑さを和らげてくれます。よくお寺に植えられています。別名シャラノキ(沙羅木)。全部ではないのですが、中にはわずかに紅をさしたような可愛らしい花も見られます。朝、開花し、夕方にはそのままポトリと落ちてしまう一日花。清楚で、可愛らしさと儚さを兼ね備えたナツツバキ。諸行無常。↓1日...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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