Y高校の駐車場横にニワゼキショウ(庭石菖)が花盛りです。
植えたわけではありません。勝手に生えてきてお花畑をつくっています。
北米原産の帰化植物です。日当たりのいい道端でもよく見かけます。
赤紫色の花を咲かせる個体と白色の花を咲かせる個体がほぼ半々に混じっています。
花びら6枚で、花の直径は5~6mm。小さくて可憐な花です。
花の中心部が黄色で、そのまわりが赤紫色。濃い色のスジが入っています。ここまでは共通です。
その外側が淡い赤紫色か白色かの違いがあるだけで、ずいぶん印象が変わります。
この花の色は遺伝子が決めており、遺伝します。
エンドウの花にも紫色と白色があって、これに注目して遺伝を研究したのがグレゴール・メンデルです。
紫色と白色を交雑すると、雑種第1代(F1)はすべて紫色になりました。
次に、このF1を自家受精させて得た雑種第2代(F2)では、紫色:白色=3:1になりました。
この結果から、メンデルは「優性の法則」と「分離の法則」を導き出します。
この場合、紫色が優性、白色が劣性というわけです。
ところが、ニワゼキショウの場合は、白色が優性で、赤紫色が劣性です。
だから、両方の純系を交雑すると、F1はすべて白色になります。
そして、F2は白色:赤紫色=3:1になります。
いつでも白色が劣性というわけではないのです。
マルバアサガオの場合は、赤色と白色を交雑するとF1はすべてピンク色になったりします。
この優性・劣性という言い方が誤解を招くと、かなり以前から指摘されてきました。
優性のほうが環境に適応しているとか、劣性は生存に不利だとかという誤解です。
まったくそんなことはありません。F1で現れるか現れないかというだけのことです。
そこで、昨年やっと、日本遺伝学会が「顕性(けんせい)」「潜性(せんせい)」という用語を提案しました。
F1に現れる方が顕性、現れないほうが潜性です。次の教科書から変わります。
いつまでも「優性遺伝」などと言ってると、子どもたちに「古い!」って言われます^^
さて、きょうの問題です。理系「生物」の集団遺伝の問題です。ちょっとハイレベルです。
問 ニワゼキショウの大きな集団があって、花の色が白色:赤紫色=51:49でした。白色遺伝子Aが赤紫色遺伝子aに対して顕性(優性)で、交雑はこの集団内において自由に行われ、他の集団との間に遺伝子の流入・流出はなく、突然変異も自然選択も起こらないとします。
(1)白色遺伝子Aの遺伝子頻度はいくらですか。
(2)翌年の花の色の比(白色:赤紫色)はいくらになりますか。
きのうの問題の答え・・・イ
(ムラサキツユクサの雄しべの毛には葉緑体はありません。だから緑色ではありません。)
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