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橅林は海の恋人

きょうも一日中スッキリしない天気です。だんだん冷えてきました。
先日撮った妙見山のブナ(橅)の林です。
ほとんど葉っぱを落としました。

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ブナは山の動物たちにとって重要な食物源です。毎年、たくさんのドングリを提供してくれます。
ただ、胸高の直径が15~20cm以上に成長しないと、ドングリがなりません。
そこまで成長するのに40~50年かかるといわれています。
ブナは、ゆっくりと時間をかけて成長していくんです。

IMG_2122.jpg

落とした葉っぱは、土壌動物や微生物のすみかとなります。
そして、その生き物たちのはたらきで、養分たっぷりの森林の土壌が形成されていきます。
この土壌が保水力を持ち、大雨が降っても一気に河川に流出することを抑え、洪水を防ぎます。

IMG_2117_20221129184114d6c.jpg

そして、土壌中の養分は水とともに海へと流れていき、豊かな海を育みます。
東北では、海の漁師さんたちが山にブナを植える運動をされていると聞きます。
ブナの森を大切に育てていきたいものです。

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コメント

Re: No title

>野付ウシさん、こんばんは。
「川は仲人」・・・確かに、山と海の間をつないでますネ!
素晴らしい!

No title

お久しぶりです。地域によりこの言葉が根付いていますね。
実は私の住む地域でも数か所で看板も見かけます。
「森は海の恋人...川は仲人」と仲人さんも追加されていますよ。
地元にある「常呂川(ところがわ)」が大雪山の水を運び、オホーツク海へ流れます。
その栄養素がオホーツクの魚介類も育てています。
自然を大切にしようと言う意味も含みますね。

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丹馬

Author:丹馬
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兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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