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雄性先熟の桔梗

6月29日のブログ「気球花」で紹介したキキョウ(桔梗)の花の続きです。

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気球がはじけるようにパッと開いたあとの雄しべと雌しべの変化に注目します。

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↑開花直後の様子です。5本の雄しべが中央の雌しべを包むように寄り添っています。
ベージュ色の葯から花粉が放出されています。

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↑花粉を放出し終わると、雄しべは雌しべから離れて倒れます。
中央の青色の雌しべには花粉がびっしり付着しています。
このとき訪花昆虫がやって来ると、そのからだに花粉がつきます。
この段階で雌しべはまだ成熟していません。

IMG_2721.jpg

↑雄しべが枯れ、雌しべの先端が5裂して雌しべが成熟します。
このとき、訪花昆虫が他所からの花粉を運んでくれば、受粉が成立します。
まず雄しべを成熟させ、あとから雌しべを成熟させることによって、上手く自家受粉を避けています。

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コメント

Re: No title

> らいとNGC7000さん、 こんばんは。
多くの植物は自家受粉を避けるようなしくみをはたらかせていますね。
遺伝的にバレエティに富んでいる方が種としては強いんです。
人間界でも同じですね。みんな違ってみんないい…(^^)

No title

こんばんは。
桔梗の花の受粉の仕組み、面白いです。
そんな変化があったとは、気が付きませんでした。
自家受粉をしても、良い種にはならないので
それを避けるようになっているのですね。
なるほど、とても興味深い内容です。

ありがとうございました。

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丹馬

Author:丹馬
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兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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