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記事一覧

淡い紫陽花

アジサイ(紫陽花)の咲き始めの淡い色が好きです。はじめは緑色ですが、徐々にクロロフィルが分解されていきます。淡い黄色になったところで、花びらのように見えるガクが淡い紫色になっていきます。紫色はアントシアニンの色です。クロロフィルは葉緑体の中の色素、アントシアニンは液胞の中の色素。これから徐々にアントシアニンが増えてきて、花の色が濃くなっていきます。アントシアニンを多く作るかどうかは遺伝子によって決...

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金糸梅に来た小花蜂

ご近所の庭のキンシバイの花を撮らせてもらいました。5枚の花びらを梅に、長い黄色の雄しべを金糸に見立ててキンシバイ(金糸梅)。コハナバチ(小花蜂)の仲間がやって来て、盛んに花粉を食べています。からだ全体が花粉まみれで、受粉にかなり貢献しているのがわかります。公園の遊具で遊ぶ子どもたちのように、雄しべにぶら下がったり、よじ登ったり。このサイズの小さなハチだからできる芸当のようです。↓1日1回、ポチッと...

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装飾花の役割

きょうは大雨警報が発令されて、学校はお休み。しかし、結果的には、雨は大したことはありませんでした。我が家のガクアジサイ(額紫陽花)。アジサイの原種です。まわりの大きな花は装飾花。花びらのように見えるのはガク(萼)です。だからガクアジサイ・・・ではなくて、装飾花が額縁のように見えることからガクアジサイです。中心部のたくさんの小さな花は両性花で実りますが、装飾花は実りません。装飾花が1つだけの花序があっ...

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蛍袋の作戦

通勤の途中、道路脇にホタルブクロ(蛍袋)の花が咲いているのを見つけました。ちょっと停車して撮影。関東では赤紫色だそうですが、この辺りでは白色がふつうです。釣鐘状の花の中を覗き込むと、棍棒のような雌しべが1本。そのまわりに萎れかけた雄しべがあります。この花は開花したばかり。この時期は雄性期で、雌しべはまだ成熟していません。つぼみの段階で、雄しべの花粉は雌しべの表面に預けられます。ここへ昆虫がやって来...

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豚菜に来た昆虫たち

「黄色い花は、みんなタンポポ」って言った人がいました。その方なら、「これは絶対タンポポ!」って言い張るでしょうね。別名をタンポポモドキ(蒲公英擬)といいます。でも、花茎の高さが50cmくらいになります。花茎が枝分かれしますから、タンポポとは姿がずいぶん違います。いま道端にたくさん見られるブタナ(豚菜)です。ヨーロッパ原産の帰化植物。「豚のサラダ」という現地の名前をそのまま使った命名だそうです。実際、若...

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キウイの雌花

我が家のキウイの雌花が咲きました。先週ご紹介したキウイの雄株の雄花と違って、雌株の雌花はすべてがほぼ同時に開花しました。隣に植えてある雄株には、いろいろな段階の雄花があります。花の中央にたくさんの雌しべがあります。まわりにさらにたくさんの雄しべの葯がありますが、花粉はつくらないそうです。そばに雄花がないと実らないわけです。ミツバチなどのハナバチによって受粉が行われるのですが、問題は雨です。早い梅雨...

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姫女菀の花色

朝から雨。近畿地方は早くも梅雨入りしたそうです。そんなわけで、きのう撮ったヒメジョオン(姫女菀)の花です。北米原産で、観賞用として日本に移入されたそうです。だから、元々は庭に植えてたのでしょう。それがすぐに野生化して全国に広がりました。たくさんの種子をつくってばらまきますから、とっても繁殖力が強いのです。ヒメジョオンの花の色は微妙に違います。1枚目のベニシジミ(紅小灰蝶)が止まっているのはほとんど...

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南姫扁虻の雌雄

ハルジオン(春紫苑)の花が終わって、いまの道端はヒメジョオン(姫女菀)の花盛りです。ヒメジョオンにはいろんな昆虫たちがやって来ます。きょうは、このところよく登場するミナミヒメヒラタアブ(南姫扁虻)に注目。↑この写真の左側にいるのがミナミヒメヒラタアブ、右側にいるのがキオビツヤハナバチ(黄帯艶花蜂)。ミナミヒメヒラタアブのほうがかなり小さく見えますが、図鑑には両方とも体長約8mmと書いてあります。腹部...

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今年は豊作、山法師

我が家のヤマボウシ(山法師)の花が満開です。昨年は花が少なく果実も少なかったのですが、今年は遠くから見ると真っ白に見えるくらいです。秋には多量の果実が実りそうで、ヤマボウシジャムを作ろうと思います。30個くらいの花が球状に集まっているのを坊主頭に、白い総苞弁を頭巾に見立てて、山法師。小さい花には、花びら4枚と雄しべ4本、めしべ1本があります。もうほとんど花びらと雄しべは落ちてしまっていますが・・・ヤマ...

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大川萵苣も

特定外来生物のオオキンケイギク(大金鶏菊)を引き抜きながらウォーキング。道端の溝で、こんな花を見つけました。この辺りでは初めてです。オオカワヂシャ(大川萵苣)、ヨーロッパ~北アジア原産です。これも特定外来生物に指定されています。外来生物法で、栽培・販売・移動などが禁止されています。花だけ見ると、オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)に似ていますが、草丈は1m近くあります。小さな種子をたくさんつくり、ばらま...

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続・仏蘭西菊に来た昆虫たち

小佐川沿いの土手に咲いているフランスギク(仏蘭西菊)に来た昆虫たち。5月13日の当ブログの続編です。我々が和食に限らず、洋食でも中華でも何でも食べるように、昆虫たちも原産地を問いません。フランスギクは人気のレストランのようで、いろんな昆虫たちがやって来ます。前回は、ハナムグリ、チョウ、テントウムシの仲間を紹介しましたので、今回はそれ以外の昆虫を。きのうも登場しました可愛い昆虫、ミナミヒメヒラタアブ(...

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常盤山査子に来た昆虫たち

トキワサンザシ(常盤山査子)がたくさんの小さな白い花を咲かせています。仲間の植物も含めて、ピラカンサと呼ばれている植物です。秋から冬にかけては赤い果実のために木全体が赤く見えますが、いまは木全体が白く見えます。花の直径は7mmくらい。花びらは5枚です。雌しべの先端は5つに分かれています。雄しべはたくさん。数えてみたら、どの花も20本でした。小さな花にやって来るのは小さな昆虫です。↑こちらはミナミヒメヒ...

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キウイの雄花

我が家のキウイに花が咲きました。鳥のキーウィのイメージから、何となくキウイはニュージーランド原産かと思い込んでいました。違うんですね、中国原産だそうです。雌雄異株で、我が家には雄株と雌株が1本ずつあります。これは雄株に咲いた雄花です。長い雄しべがいっぱいあって、ちょっと豪華な感じ。もちろん雄株に果実はできません。↑雄株には、開花した雄花もまだ硬いつぼみもいろんな段階のものが見られます。ところが雌株...

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知ってる?紫蘭

先生「この花、知ってる?」生徒「知りません」先生「惜しい!」生徒「???」というような、先生がひとり悦に入っているような会話ができる植物です。シラン(紫蘭)です。日本や中国原産のランの仲間。「知ってる?」と聞かれて「知らん」と答える生徒はまずいません。「わかりません」とか「知りません」と丁寧に答えるのがふつうです。生徒にとっては面白くも何ともないやりとりですから、私はそんな発問はしません・・・^^それ...

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雌性先熟の谷空木

兎和野高原ではタニウツギ(谷空木)の花がたくさん咲いています。道路沿いはタニウツギだらけ。別名、タウエバナ。田植えの季節に咲き始めます。日本海側に多いのだそうです。つぼみは赤いのですが、咲くと可愛らしいピンク色。新緑に映えます。雌しべ1本、雄しべ5本。雌しべの柱頭は丸く大きな団子状です。受精すると、↑右側のように、雌しべが落ちて雄しべだけが残ります。雌しべがあるときは雄しべは未熟で、雌しべが落ちる...

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霧中の蓮華躑躅

午後から晴れてきたので、兎和野高原にレンゲツツジ(蓮華躑躅)を撮りに行ってました。麓は晴れているのですが、高原は霧に包まれています。昨年も同じ頃に訪れ、そのときは満開だったのですが、今年はもう花期が終わりかけています。今年はいろんな花が早く咲き、早く散ります。兎和野高原では、明日(5月21日)から「うわのツツジまつり」が予定されているのですが・・・。兎和野高原の「木の殿堂」の周辺には、まだ花が残っていま...

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大金鶏菊の駆除

このブログで、毎年話題にしてご協力をお願いしています。今年もその季節がやって来ました。オオキンケイギク(大金鶏菊)の駆除です。いま、道端や土手に咲いている黄色いコスモスのような花。北米原産のオオキンケイギクです。繁殖力が強すぎて、在来種に悪影響を及ぼすとして、外来生物法で特定外来生物に指定されています。栽培、譲渡、販売などが禁止されています。見つけたら引き抜いてください。私もきょうのウォーキング中...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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